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第四章 エルフの森の怪物騒動
第百十七話 アルフェリアの非道なボス
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エルフの森の近くにあるアークスレイヤーアルフェリア支部。そこは自然に囲まれたアジトであり、黒い要塞が建てられているのだ。
建物の中にある通路では、囚われの五人の盗賊達が兵士に連行されていた。彼等はライカの仲間で兵士達と戦っていたが、あまりの数に押されて捕縛されてしまった。
今の盗賊達は既に縄で縛られていて、キビキビと歩かされている状態である。逃げようとしても捕まってしまう為、完全に捕虜となっているのだ。
「俺達をどうするつもりだ!」
盗賊の一人が兵士に向かって叫んでいて、他の仲間達も同様に睨みつけていた。しかし兵士達は冷静に彼等の方を向き、真剣な表情で説明をする。
「ヒューラー様の所に連れて行く。そこにあるのが彼のいる玉座の部屋だ」
兵士が指差す方を見ると、そこには黒くて大きな頑丈の扉が目の前にあった。中から闇のオーラが溢れ出していて、盗賊達は冷や汗を流しながらも息を呑んでしまう。
兵士は冷静に扉の前に移動し、二回扉をノックする。
「ヒューラー様、盗賊達を連れて参りました!」
「ご苦労。入るが良い」
「はっ!」
扉が開かれたと同時に、ヒューラーと呼ばれた男が玉座に座っているのが見えた。年齢は二十代ぐらいで、短い白髪が特徴だ。服は黒いローブを着ていて、見た目からすれば高貴な雰囲気を漂わせている。
「さあ、入れ」
兵士は盗賊達と共に中に入り、彼等をヒューラーの前に突き出す。彼は盗賊達をじっと見つめた後、あくどい笑みを浮かべていた。
「なるほど。貴様等が我々に楯突いてきた盗賊達か。このままでは惜しいとしか思えない。すぐに私の実験台になってもらおう!」
「実験台だと!?何をするつもりだ!」
盗賊の一人が叫んだその時、ヒューラーは自ら魔術を唱え始める。そのまま彼の両手が銀色に輝いたと同時に、盗賊達に向けて光線を放とうとしているのだ。
「これが貴様等の末路だ!デス・メタモルフォーゼ!」
「「「ぎゃあああああ!!」」」
ヒューラーの魔術が盗賊達に炸裂し、彼等の悲鳴はアジトの外にまで聞こえる程だった。その様子を見た兵士達は冷や汗を流しながら震えていて、中には失神した者までいたのだった。
※
同時刻、零夜達はライカを仲間に加え、エルフの森へと歩きながら向かっていた。ここの辺りはモンスターは出る事は少ないが、油断は禁物と言ったほうが良い。僅かな確率で飛び出てくる事もあり得るだろう。
「アミリス、エルフの森への道は分かっているのか?」
「ええ。クラルーラの洞穴を潜り抜ければすぐよ」
トラマツの質問にアミリスは笑顔で答えたその時、何処からか赤ん坊みたいな声が聞こえてきた。それを聞いた零夜達は思わず立ち止まってしまう。
「ヴギャー!ヴギャー!」
「なんだ?」
「何かあったのかな?」
「様子から見ると赤ん坊かも……」
零夜達は声のした方に視線を移して、茂みをかき分けて進み始める。その先をよく見ると、なんと一匹のパンダの赤ん坊が泣いているのが見えた。
パンダの赤ん坊はとても小さく、体長約十五~十七センチメートル、体重約百~百五十グラムくらいとなっている。しかも産まれた時の姿は目が見えない状態だ。
「ヴギャー!ヴギャー!」
「この子、パンダの赤ちゃんだ!」
「可哀想に……親とはぐれたのね……って、この子……パンダウォリアーじゃない!」
ヒカリはパンダの赤ん坊の招待を察し、全員が警戒態勢に入り始める。下手に近付いたら殴り飛ばされる危険性もあるが、赤ん坊でも殴り飛ばしてくる可能性もあるので要注意と言えるだろう。
「モンスターの一種と聞いた以上、油断できないみたいね。ここは私のマジカルハートでなんとかしないと」
「そうですね。お願いします」
ヒカリがマジカルハートを放とうとしたその時、夢子がパンダウォリアーの赤ん坊を優しく拾い、何処からか取り出したミルクをゆっくりと飲ませていた。
「夢子?」
ヒカリがキョトンとする中、パンダウォリアーはングングとミルクを飲みながら、すっかり泣き止んでいたのだ。
「よしよし。良い子ね。もう大丈夫だから」
夢子はポンポンとパンダウォリアーの背中を叩き、ゲップを出した。その様子に零夜達はポカンとするのも無理なかった。
「そ、そうか……女性は母性が強いから、心配する必要が無かったな……」
「早とちりしたかもね……」
「ええ……」
トラマツ、ヒカリ、ジェニーはこの様子に唖然としながら苦笑いする中、夢子は笑顔でパンダウォリアーの顔に視線を移す。
「美味しかった?」
「ア゙ア゙ッ」
パンダウォリアーも笑顔を見せた途端、彼は突然スピリットに変化してしまい、夢子のバングルに浸透した。どうやら彼女に付いていく事を決断したみたいだ。
「あの赤ん坊、スピリットとなってバングルに浸透したのか。夢子、こうなると世話をしなければならないが、大丈夫なのか?」
風子は心配そうな表情で夢子に質問するが、彼女派笑顔で頷いていた。
「大丈夫ですよ。こう見えてもベビーシッターを経験した事があります。お世話なら任せてください!」
「なら、心配はいらないな。だが、ミルクをあげる時に召喚を怠るなよ?」
「はい!」
夢子の決意に風子は安堵の表情で納得した後、彼女にパンダウォリアーのお世話についての忠告をした。まだ赤ん坊なので成長するには時間がかかる。其の為、最低限の事はする必要があるのだ。
「取り敢えず先を進もう。道草食っている場合じゃないからね」
「そうだな。さっさとエルフの森に行こうぜ!」
トラマツとサンペイの合図に皆が頷き、彼等は目的地に向かいながら先に進み始めた。
※
それから数分後、クラルーラの洞穴の前に辿り着いた零夜達は、目の前の光景に驚きを隠せずにいた。中は薄暗くなっていて、静かな音が聞こえている。更に道のりも長くて穴も大きいのが特徴だ。
「ここがクラルーラの洞穴ね。敵についてはあまりいないみたいだけど、油断は禁物だからテキパキ進まないと!」
リリアンヌが決意の表情で意気込みを入れていて、風子達も強く頷きながら同意する。プリンセスヴァルキリーズはブレイブペガサスと同じく絆が強いのが特徴で、団結力はピカイチレベルなのだ。
「リリアンヌの言う通りだ。早く洞穴の中に入り、目的地であるエルフの森に向かおう。アミリスの故郷が滅茶苦茶になる前に!」
トラマツも零夜達に指示を出し、彼等も同様に強く頷く。そのまま全員で洞穴の中へと入り始めるが、この時の彼等は気付いていなかった。アルフェリアによって姿を変えられた怪物達が迫って来る事を……
建物の中にある通路では、囚われの五人の盗賊達が兵士に連行されていた。彼等はライカの仲間で兵士達と戦っていたが、あまりの数に押されて捕縛されてしまった。
今の盗賊達は既に縄で縛られていて、キビキビと歩かされている状態である。逃げようとしても捕まってしまう為、完全に捕虜となっているのだ。
「俺達をどうするつもりだ!」
盗賊の一人が兵士に向かって叫んでいて、他の仲間達も同様に睨みつけていた。しかし兵士達は冷静に彼等の方を向き、真剣な表情で説明をする。
「ヒューラー様の所に連れて行く。そこにあるのが彼のいる玉座の部屋だ」
兵士が指差す方を見ると、そこには黒くて大きな頑丈の扉が目の前にあった。中から闇のオーラが溢れ出していて、盗賊達は冷や汗を流しながらも息を呑んでしまう。
兵士は冷静に扉の前に移動し、二回扉をノックする。
「ヒューラー様、盗賊達を連れて参りました!」
「ご苦労。入るが良い」
「はっ!」
扉が開かれたと同時に、ヒューラーと呼ばれた男が玉座に座っているのが見えた。年齢は二十代ぐらいで、短い白髪が特徴だ。服は黒いローブを着ていて、見た目からすれば高貴な雰囲気を漂わせている。
「さあ、入れ」
兵士は盗賊達と共に中に入り、彼等をヒューラーの前に突き出す。彼は盗賊達をじっと見つめた後、あくどい笑みを浮かべていた。
「なるほど。貴様等が我々に楯突いてきた盗賊達か。このままでは惜しいとしか思えない。すぐに私の実験台になってもらおう!」
「実験台だと!?何をするつもりだ!」
盗賊の一人が叫んだその時、ヒューラーは自ら魔術を唱え始める。そのまま彼の両手が銀色に輝いたと同時に、盗賊達に向けて光線を放とうとしているのだ。
「これが貴様等の末路だ!デス・メタモルフォーゼ!」
「「「ぎゃあああああ!!」」」
ヒューラーの魔術が盗賊達に炸裂し、彼等の悲鳴はアジトの外にまで聞こえる程だった。その様子を見た兵士達は冷や汗を流しながら震えていて、中には失神した者までいたのだった。
※
同時刻、零夜達はライカを仲間に加え、エルフの森へと歩きながら向かっていた。ここの辺りはモンスターは出る事は少ないが、油断は禁物と言ったほうが良い。僅かな確率で飛び出てくる事もあり得るだろう。
「アミリス、エルフの森への道は分かっているのか?」
「ええ。クラルーラの洞穴を潜り抜ければすぐよ」
トラマツの質問にアミリスは笑顔で答えたその時、何処からか赤ん坊みたいな声が聞こえてきた。それを聞いた零夜達は思わず立ち止まってしまう。
「ヴギャー!ヴギャー!」
「なんだ?」
「何かあったのかな?」
「様子から見ると赤ん坊かも……」
零夜達は声のした方に視線を移して、茂みをかき分けて進み始める。その先をよく見ると、なんと一匹のパンダの赤ん坊が泣いているのが見えた。
パンダの赤ん坊はとても小さく、体長約十五~十七センチメートル、体重約百~百五十グラムくらいとなっている。しかも産まれた時の姿は目が見えない状態だ。
「ヴギャー!ヴギャー!」
「この子、パンダの赤ちゃんだ!」
「可哀想に……親とはぐれたのね……って、この子……パンダウォリアーじゃない!」
ヒカリはパンダの赤ん坊の招待を察し、全員が警戒態勢に入り始める。下手に近付いたら殴り飛ばされる危険性もあるが、赤ん坊でも殴り飛ばしてくる可能性もあるので要注意と言えるだろう。
「モンスターの一種と聞いた以上、油断できないみたいね。ここは私のマジカルハートでなんとかしないと」
「そうですね。お願いします」
ヒカリがマジカルハートを放とうとしたその時、夢子がパンダウォリアーの赤ん坊を優しく拾い、何処からか取り出したミルクをゆっくりと飲ませていた。
「夢子?」
ヒカリがキョトンとする中、パンダウォリアーはングングとミルクを飲みながら、すっかり泣き止んでいたのだ。
「よしよし。良い子ね。もう大丈夫だから」
夢子はポンポンとパンダウォリアーの背中を叩き、ゲップを出した。その様子に零夜達はポカンとするのも無理なかった。
「そ、そうか……女性は母性が強いから、心配する必要が無かったな……」
「早とちりしたかもね……」
「ええ……」
トラマツ、ヒカリ、ジェニーはこの様子に唖然としながら苦笑いする中、夢子は笑顔でパンダウォリアーの顔に視線を移す。
「美味しかった?」
「ア゙ア゙ッ」
パンダウォリアーも笑顔を見せた途端、彼は突然スピリットに変化してしまい、夢子のバングルに浸透した。どうやら彼女に付いていく事を決断したみたいだ。
「あの赤ん坊、スピリットとなってバングルに浸透したのか。夢子、こうなると世話をしなければならないが、大丈夫なのか?」
風子は心配そうな表情で夢子に質問するが、彼女派笑顔で頷いていた。
「大丈夫ですよ。こう見えてもベビーシッターを経験した事があります。お世話なら任せてください!」
「なら、心配はいらないな。だが、ミルクをあげる時に召喚を怠るなよ?」
「はい!」
夢子の決意に風子は安堵の表情で納得した後、彼女にパンダウォリアーのお世話についての忠告をした。まだ赤ん坊なので成長するには時間がかかる。其の為、最低限の事はする必要があるのだ。
「取り敢えず先を進もう。道草食っている場合じゃないからね」
「そうだな。さっさとエルフの森に行こうぜ!」
トラマツとサンペイの合図に皆が頷き、彼等は目的地に向かいながら先に進み始めた。
※
それから数分後、クラルーラの洞穴の前に辿り着いた零夜達は、目の前の光景に驚きを隠せずにいた。中は薄暗くなっていて、静かな音が聞こえている。更に道のりも長くて穴も大きいのが特徴だ。
「ここがクラルーラの洞穴ね。敵についてはあまりいないみたいだけど、油断は禁物だからテキパキ進まないと!」
リリアンヌが決意の表情で意気込みを入れていて、風子達も強く頷きながら同意する。プリンセスヴァルキリーズはブレイブペガサスと同じく絆が強いのが特徴で、団結力はピカイチレベルなのだ。
「リリアンヌの言う通りだ。早く洞穴の中に入り、目的地であるエルフの森に向かおう。アミリスの故郷が滅茶苦茶になる前に!」
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