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第五章 ハルバータの姫君
第百四十九話 アメリアからの頼み事
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「まさか姫君が空から降ってくるなんて……」
「不思議な事もあるのね……」
その後、零夜はアメリアを皆に紹介し、ミミ達はざわつきながらも彼女に興味を示していた。アメリアは美しさもあって、年齢はコーネリアと同じぐらい。成長すれば絶世の美女となるだろう。
「まあ、異世界からここに飛ばされるのは、そんなに珍しい事じゃないからな。」
「そうだな。けど、なんで空から降ってきたのか気になるが……」
ソニアはこの状態を見て偶然じゃないと認識する。最近では異世界種族達がここに住もうと移住しているし、何処かでは異文化コミュニケーションも行われようとしている。今の地球はまさにそんな物であるが、それを実行しているのは日本のみだ。
杏も同意するが、アメリアが何故この世界に降り立ったのか気になっていた。空から降ってきたのは何か理由があるし、ハルバータで何かあったに違いないだろう。
「はい。私はヴァルムント王国で、王位第三継承者としています。人々の豊かな暮らしを考え、この世界を平和にする事が私の役目なのです。平和な王国でしたが……あのモンスターが来るまでは……」
アメリアは零夜達に対して説明をする中、突如俯いてしまう。どうやら過去に何かあったに違いないと思うが、すぐにコーネリアがその原因を察し始める。
「それってもしかして……トンガラ渓谷にいる魔獣の事なの?」
コーネリアが気になった事を推測し、それに反応したアメリアはコクリと頷く。どうやら正解である事に違いない。
「はい。あの魔獣は『マギアス』。災厄の巨人と言われていて、ハルバータにおいては厄災と言われています!」
「「「厄災!?」」」
アメリアの説明にその場にいる全員が驚きを隠せず、中には尻もちをついてしまう物もいた。
話によると、マギアスは千年前に姿を現して多くの村や国を滅ぼした最強最悪の魔獣と言われている。その時は力を合わせて倒す事ができたが、多くの犠牲を出してしまったのだ。
それから時が過ぎ、数ヶ月前に何者かによって復活してしまった。多くの戦士達が止めようとしても、次々と返り討ちに遭う展開となるのは当然。更に討伐指揮をしていたアメリアもマギアスによって殴り飛ばされ、異次元ゲートに飛び込んで今があるとの事だった。
「そんな事が……」
「全て事実です。あと、あなた達が探しているアルメリアスの紋章についてですが、実はあれ……ヴァルムント王国の真の王の証でもあるのです」
「「「ヴァルムント王国の王の証?」」」
更にアメリアはアルメリアスの紋章についても説明し、その内容に皆が首を傾げる。あの紋章がヴァルムント王国に関連しているのは初めてなのだ。
「はい。それを手にした者は真の王になるという言い伝えがあり、父上から話は聞いています。私も王になる為にはその紋章を手に入れる必要がありますが、私の他にも後二人いるのです」
アメリア曰く、真の紋章はヴァルムント王国において王の証を示すもの。その為に紋章を授かった者は王となる資格を持つという。それを手にした者がハルバータの姫であるアメリア以外にも二人おり、その者達も紋章を狙って行動しているようだ。
「なるほど。あの紋章はそんな意味を持っていたのね……」
コーネリアもこの話には驚きを隠せないでいたが、ここで零夜は疑問に思った事をアメリアに尋ねる。
「あの……アメリア姫。その真の紋章はどこにあるか分かりますか?」
「トンガラ渓谷遠くにある部屋です。しかし、マギアスを倒さぬ限りは通れないだけでなく、彼を倒した者のみが入れるという決まりです。もし、ルールを守らぬ者がいたら、神による裁きで死んでしまう事になるでしょう」
アメリアからの真剣な話に、零夜達はゾッとしながら冷や汗を流してしまう。厳しい掟であるのは勿論だが、ルール違反は容赦なく殺すのはやり過ぎと言える。しかし、そうでもしなければ紋章は奪われる恐れもあるので、この様なルールが定められているのだ。
「しかし、後二人王位を狙っているのはどんな奴なんだ?」
トラマツはアメリアの話を大体聞き取り終えたが、彼女の他にも王位を狙っている者について気になっていた。恐らく彼等もアメリアと同じ様に、強力な戦士達を護衛にして紋章を狙おうとするだろう。
「はい。一人は私の兄であるハイン。もう一人は弟のメルトです。ハインお兄様は武術全般を得意としていて、メルトは策略の天才と言われています。それに比べて私は……」
アメリアは王位を狙う二人を説明した途端、突然退屈座りで落ち込んでしまう。
確かにアメリアも王族としてのプライドはあり、剣術や文学に関しては天才クラスと言えるだろう。しかし、ハルバータでは女性が王になるなどあり得ないとの事で、第三継承者になるのも無理なかった。
アメリアは落ち込みながらも零夜達に視線を移し、そのまま土下座の態勢で零夜達に頼み始める。
「お願いです!どうか、私に力を!」
アメリアは必死の懇願で、零夜達に協力してくれる事を頼み込み始める。頼りになる仲間は次々とやられてしまい、自身に残されているのは部下のみとなっている。ここまで追い詰められたとなると、何が何でも協力者に頼むしかなかったのだ。
それを聞いて真っ先にコーネリアがアメリアの傍に駆け寄り、肩を優しく叩く。
「顔を上げて……アメリア。私達はあなたを見捨てたりはしないわ!」
「え?」
「私は王族でも何でもないし、貴族でもないわ。だけど……困っている人を助けるのは当然の事よ!あなたも仲間みたいなものだしね」
コーネリアはアメリアの手を握りながら優しく微笑み、彼女の気持ちを理解していたのだ。彼女もまた零夜達に助けられてきた身であり、その恩返しをしようと自ら決意。それによって今の彼女の姿がいるのだ。
そんな二人のやり取りを見た他の者達も次々と立ち上がり、アメリアに手を差し伸べ始めたのだ。
「全く……アメリア姫もアタイ等に頼みすぎだぜ!アタイ等は別に迷惑でも何でもないさ!」
「ああ、困っている人を見捨てる程、僕達は落ちぶれていない」
「私も同じよ。それにあなたを助けないなんて選択肢はないわ!」
「みんな……」
ソニア、トラマツ、ヒカリの順でアメリアを励ますと、彼女は思わず感動してしまう。更にマリー、ジャンヌ、エヴァ、ジェニー、ミミ、キララ、ルリカ、倫子、日和、アミリス、マーリン、杏、美津代、ノースマン、サンペイもアメリアの元に駆け寄って、彼女を次々と慰めていく。
そして最後に零夜がアメリアの手を取りながら優しく微笑んだ。
「アメリア姫。俺達もあなたを見捨てたりはしない。一緒にマギアスを倒し、紋章を手に入れましょう!そしてハルバータを平和にさせ、あなたを王にしてみせる!」
「ありがとうございます……皆さん……」
アメリアは涙を流しながら感謝の言葉を口にし、零夜達と共に戦う事を誓う。こうしてアメリアが仲間に加わったのであった。
※
その頃、ハルバータにあるヴァルムント王国の王家では、国王ボリスが水晶玉でアメリアの様子を探っていた。彼女はどうやら零夜達に救出され、無事でいる事にホッと安堵のため息をついていた。
(一時はどうなるかと思ったな……感謝する)
ボリスは心の中で安堵しつつも、零夜達の勇敢な行動に感謝していた。それと同時に彼は窓の外に目を移すと、風の音が強くなり始めた。不吉な予感がする中、ボリスは冷静に真剣な表情をしている。
(さて、ここから……どうなるかだな……)
ボリスは心の中でそう感じたと同時に、アメリアの帰還を待つ事を決断したのだった。
「不思議な事もあるのね……」
その後、零夜はアメリアを皆に紹介し、ミミ達はざわつきながらも彼女に興味を示していた。アメリアは美しさもあって、年齢はコーネリアと同じぐらい。成長すれば絶世の美女となるだろう。
「まあ、異世界からここに飛ばされるのは、そんなに珍しい事じゃないからな。」
「そうだな。けど、なんで空から降ってきたのか気になるが……」
ソニアはこの状態を見て偶然じゃないと認識する。最近では異世界種族達がここに住もうと移住しているし、何処かでは異文化コミュニケーションも行われようとしている。今の地球はまさにそんな物であるが、それを実行しているのは日本のみだ。
杏も同意するが、アメリアが何故この世界に降り立ったのか気になっていた。空から降ってきたのは何か理由があるし、ハルバータで何かあったに違いないだろう。
「はい。私はヴァルムント王国で、王位第三継承者としています。人々の豊かな暮らしを考え、この世界を平和にする事が私の役目なのです。平和な王国でしたが……あのモンスターが来るまでは……」
アメリアは零夜達に対して説明をする中、突如俯いてしまう。どうやら過去に何かあったに違いないと思うが、すぐにコーネリアがその原因を察し始める。
「それってもしかして……トンガラ渓谷にいる魔獣の事なの?」
コーネリアが気になった事を推測し、それに反応したアメリアはコクリと頷く。どうやら正解である事に違いない。
「はい。あの魔獣は『マギアス』。災厄の巨人と言われていて、ハルバータにおいては厄災と言われています!」
「「「厄災!?」」」
アメリアの説明にその場にいる全員が驚きを隠せず、中には尻もちをついてしまう物もいた。
話によると、マギアスは千年前に姿を現して多くの村や国を滅ぼした最強最悪の魔獣と言われている。その時は力を合わせて倒す事ができたが、多くの犠牲を出してしまったのだ。
それから時が過ぎ、数ヶ月前に何者かによって復活してしまった。多くの戦士達が止めようとしても、次々と返り討ちに遭う展開となるのは当然。更に討伐指揮をしていたアメリアもマギアスによって殴り飛ばされ、異次元ゲートに飛び込んで今があるとの事だった。
「そんな事が……」
「全て事実です。あと、あなた達が探しているアルメリアスの紋章についてですが、実はあれ……ヴァルムント王国の真の王の証でもあるのです」
「「「ヴァルムント王国の王の証?」」」
更にアメリアはアルメリアスの紋章についても説明し、その内容に皆が首を傾げる。あの紋章がヴァルムント王国に関連しているのは初めてなのだ。
「はい。それを手にした者は真の王になるという言い伝えがあり、父上から話は聞いています。私も王になる為にはその紋章を手に入れる必要がありますが、私の他にも後二人いるのです」
アメリア曰く、真の紋章はヴァルムント王国において王の証を示すもの。その為に紋章を授かった者は王となる資格を持つという。それを手にした者がハルバータの姫であるアメリア以外にも二人おり、その者達も紋章を狙って行動しているようだ。
「なるほど。あの紋章はそんな意味を持っていたのね……」
コーネリアもこの話には驚きを隠せないでいたが、ここで零夜は疑問に思った事をアメリアに尋ねる。
「あの……アメリア姫。その真の紋章はどこにあるか分かりますか?」
「トンガラ渓谷遠くにある部屋です。しかし、マギアスを倒さぬ限りは通れないだけでなく、彼を倒した者のみが入れるという決まりです。もし、ルールを守らぬ者がいたら、神による裁きで死んでしまう事になるでしょう」
アメリアからの真剣な話に、零夜達はゾッとしながら冷や汗を流してしまう。厳しい掟であるのは勿論だが、ルール違反は容赦なく殺すのはやり過ぎと言える。しかし、そうでもしなければ紋章は奪われる恐れもあるので、この様なルールが定められているのだ。
「しかし、後二人王位を狙っているのはどんな奴なんだ?」
トラマツはアメリアの話を大体聞き取り終えたが、彼女の他にも王位を狙っている者について気になっていた。恐らく彼等もアメリアと同じ様に、強力な戦士達を護衛にして紋章を狙おうとするだろう。
「はい。一人は私の兄であるハイン。もう一人は弟のメルトです。ハインお兄様は武術全般を得意としていて、メルトは策略の天才と言われています。それに比べて私は……」
アメリアは王位を狙う二人を説明した途端、突然退屈座りで落ち込んでしまう。
確かにアメリアも王族としてのプライドはあり、剣術や文学に関しては天才クラスと言えるだろう。しかし、ハルバータでは女性が王になるなどあり得ないとの事で、第三継承者になるのも無理なかった。
アメリアは落ち込みながらも零夜達に視線を移し、そのまま土下座の態勢で零夜達に頼み始める。
「お願いです!どうか、私に力を!」
アメリアは必死の懇願で、零夜達に協力してくれる事を頼み込み始める。頼りになる仲間は次々とやられてしまい、自身に残されているのは部下のみとなっている。ここまで追い詰められたとなると、何が何でも協力者に頼むしかなかったのだ。
それを聞いて真っ先にコーネリアがアメリアの傍に駆け寄り、肩を優しく叩く。
「顔を上げて……アメリア。私達はあなたを見捨てたりはしないわ!」
「え?」
「私は王族でも何でもないし、貴族でもないわ。だけど……困っている人を助けるのは当然の事よ!あなたも仲間みたいなものだしね」
コーネリアはアメリアの手を握りながら優しく微笑み、彼女の気持ちを理解していたのだ。彼女もまた零夜達に助けられてきた身であり、その恩返しをしようと自ら決意。それによって今の彼女の姿がいるのだ。
そんな二人のやり取りを見た他の者達も次々と立ち上がり、アメリアに手を差し伸べ始めたのだ。
「全く……アメリア姫もアタイ等に頼みすぎだぜ!アタイ等は別に迷惑でも何でもないさ!」
「ああ、困っている人を見捨てる程、僕達は落ちぶれていない」
「私も同じよ。それにあなたを助けないなんて選択肢はないわ!」
「みんな……」
ソニア、トラマツ、ヒカリの順でアメリアを励ますと、彼女は思わず感動してしまう。更にマリー、ジャンヌ、エヴァ、ジェニー、ミミ、キララ、ルリカ、倫子、日和、アミリス、マーリン、杏、美津代、ノースマン、サンペイもアメリアの元に駆け寄って、彼女を次々と慰めていく。
そして最後に零夜がアメリアの手を取りながら優しく微笑んだ。
「アメリア姫。俺達もあなたを見捨てたりはしない。一緒にマギアスを倒し、紋章を手に入れましょう!そしてハルバータを平和にさせ、あなたを王にしてみせる!」
「ありがとうございます……皆さん……」
アメリアは涙を流しながら感謝の言葉を口にし、零夜達と共に戦う事を誓う。こうしてアメリアが仲間に加わったのであった。
※
その頃、ハルバータにあるヴァルムント王国の王家では、国王ボリスが水晶玉でアメリアの様子を探っていた。彼女はどうやら零夜達に救出され、無事でいる事にホッと安堵のため息をついていた。
(一時はどうなるかと思ったな……感謝する)
ボリスは心の中で安堵しつつも、零夜達の勇敢な行動に感謝していた。それと同時に彼は窓の外に目を移すと、風の音が強くなり始めた。不吉な予感がする中、ボリスは冷静に真剣な表情をしている。
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