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第五章 ハルバータの姫君
第百五十一話 寒冷世界ハルバータ
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零夜達は転移魔術でハルバータに到着し、周辺の景色を確認し始める。そこは雪が多く積もっていて、辺り一面が銀世界となっているのだ。
「ハルバータは寒冷世界なのか……それにしても凄い景色だな……」
零夜は辺りを見回しながら、道の脇に積もっている雪に視線を合わせていた。更に木の上にも雪が積もっているので、石をぶつければ雪が落ちてくる事もあるのだ。
「ええ。この世界では寒い気候となっているので、温泉やサウナが名所となっています。そうだ!衣装を元に戻さないと!」
アメリアは零夜にこの世界について説明した後、自分の衣装がボロボロである事にようやく気付く。彼等に対して依頼する事に頭がいっぱいの為、衣装の事など考えてなかったのだ。
「では、リペア!」
アメリアは修復魔術を自らの服にかけ、そのまま服を元に戻し終えた。その衣装は赤いふかふかコートに、白いスカート。更には黒のパンストが着用されているのだ。
「はい!これが私の衣装です!」
アメリアが笑顔を見せながら、零夜達に自身の衣装を見せていた。すると風が強く吹き始め、ミミ達は突如寒気を感じてしまう。何故なら彼女達の服は夏向けの服となっていて、この様になってしまうのも無理なかった。
「寒いよ……」
「コート持ってくれば良かった……」
ハルバータは寒冷なので、防寒着は必須となる。事前に調べて用意しておけば、こんな事にはならなかっただろう。しかし、零夜、エヴァ、ソニア、ルリカの四人はへっちゃらとなっていたのだ。
零夜は服装に冷房と暖房効果があり、エヴァとルリカは寒さに強い種族である。そしてソニアは炎のドラゴン族の為、寒さにはとても強いのだ。
「だらしねーな。そんなので震えるなんて情けねーぞ」
「アンタ達が異常すぎるのよ!寒いからコートお願い!」
ソニアからの指摘にミミがツッコミを入れ、急いでコートを要求する。このままだと凍え死にそうで、大変な事になるからだ。
「しょうがない。ここはクローゼットから防寒着を取り出すか……」
トラマツは懐からカプセルを取り出し、それを地面に叩きつける。すると煙が飛び出してクローゼットが出現。そこから防寒着が次々と出てきて、ミミ達の手元に渡ったのだ。
「取り敢えずだけど、君達に似合いそうな防寒着は用意しているから」
「ありがとう!これで助かったわ!」
ミミ達はトラマツが用意してくれた防寒着を着用し、寒さを凌ぐ事ができた。これでようやく先に進める事が出来たその時、一人の老人騎士が彼女達の元に駆け寄ってきた。その姿は白髪で年齢は六十代ぐらいだろう。
「姫様!ご無事でしたか!」
「レジー!心配かけてごめんなさい」
レジーと呼ばれた男性が安堵の表情を浮かべていて、アメリアは一礼しながら謝罪する。何はともあれ無事であった事に安堵していたのだろう。
「姫様を助けてくれて感謝します。私はレジー。アメリア姫様の世話人兼護衛隊長を務めています」
「東零夜です。我々は異世界から来たブレイブペガサスです!」
レジーの自己紹介に零夜が代表して自己紹介をする。それを聞いたレジーはすぐに零夜に接近し、そのまま彼の手を取る。
「おお!選ばれし戦士達でございましたか!なら、頼みが……」
「いや、姫様から話は聞いていますので協力します」
「そうでしたか。なら、心配ありませんな」
レジーは安堵の表情を浮かべた後、そのまま向こうに視線を移す。その先にはヴァルムント王国の街並が見えていて、その奥にはお城があるのだ。
「この先に我が国であるヴァルムント王国がありますぞ。では、向かいましょう」
レジーの案内で零夜達はヴァルムント王国へと向かい出したその時、茂みの中からモンスターが姿を現した。モンスターの種類はペンギンナイト、イエティ、ホワイトベアーだ。
「ホワイトベアーにイエティか。それなら私に任せて!マジカルハート!」
ヒカリは前に出たと同時に、マジカルハートの態勢に入る。そのまま敵に狙いを定めたと同時に、ハートの光線を敵全体に浴びせたのだ。
「おお!マジカルハートとは!」
「凄いです……!」
レジーとアメリアがこの光景に驚きを隠せずにいたその時、モンスター達は全員スピリットと変化する。そのままヒカリのバングルの中に次々と入り、モンスター達を全て仲間にする事に成功したのだ。
「大収穫かな?」
「こういう事が出来るのは、ヒカリさんしかいないですからね……」
ヒカリはウインクしながら笑顔を見せていて、零夜は呆れた表情で彼女に視線を移す。多くのモンスターを一気に仲間にするのはどうかと思うだけでなく、活躍の場を奪った事を憎んでいるのだ。
「まあまあ。取り敢えずは敵も倒したじゃないですか。早く先に進みましょう」
「そうだな……」
ジェニーが苦笑いしながらその場を収め、零夜は渋々承諾。そのまま先に進もうとしたその時、彼等の前にロイヤルグリズリーズが姿を現したのだ。
「あれは……ロイヤルグリズリーズ!」
ロイヤルグリズリーズの姿にアメリアが驚いたその時、ホーネットが彼女達に気付いて視線を移してきた。
「姫様、ご無事でしたか!」
「ええ。心配掛けてごめんなさい」
「何を言いますか。あなたが無事であるだけでも良かったです」
ホーネットはアメリアが無事である事に安堵し、彼の仲間であるグローブ、シナモン、ナット、ジャミラ、タムロ、パピィ、偉人のニコラ・テスラも微笑んでいた。アメリアが無事である事を心から喜んでいる以上、そうなるのも無理ないのだ。
「おお、あなた方が助けてくださりましたか。私はホーネット。落ちこぼれから成り上がった最強集団「ロイヤルグリズリーズ」のリーダーです」
「ブレイブペガサスの東零夜です。宜しくお願いします」
ホーネットの自己紹介に零夜も自己紹介したその時、ナットが零夜達を見て驚きの表情をしていた。
「ブレイブペガサス!?噂には聞いていたが、実在していたとは……」
ナットの驚きの表情に、シナモン達は気になる表情をしながら彼に視線を移す。どうやらそこまで驚く必要があるのかと感じているのだろう。
「知っているのか?」
「馬鹿野郎。奴等はあの最凶最悪の怪物「ベルセルク」を倒しただけでなく、トップエイトのベルセルクを撃退していたんだ!俺達とは月とスッポンだ!」
「「「な!?」」」
ナットからの説明にホーネット達は氷の様に固まってしまい、その様子に零夜達は疑問に感じながらポカンとしてしまう。どうやらこの展開は、新たな波乱が起こるのも時間の問題となるだろう。
「ハルバータは寒冷世界なのか……それにしても凄い景色だな……」
零夜は辺りを見回しながら、道の脇に積もっている雪に視線を合わせていた。更に木の上にも雪が積もっているので、石をぶつければ雪が落ちてくる事もあるのだ。
「ええ。この世界では寒い気候となっているので、温泉やサウナが名所となっています。そうだ!衣装を元に戻さないと!」
アメリアは零夜にこの世界について説明した後、自分の衣装がボロボロである事にようやく気付く。彼等に対して依頼する事に頭がいっぱいの為、衣装の事など考えてなかったのだ。
「では、リペア!」
アメリアは修復魔術を自らの服にかけ、そのまま服を元に戻し終えた。その衣装は赤いふかふかコートに、白いスカート。更には黒のパンストが着用されているのだ。
「はい!これが私の衣装です!」
アメリアが笑顔を見せながら、零夜達に自身の衣装を見せていた。すると風が強く吹き始め、ミミ達は突如寒気を感じてしまう。何故なら彼女達の服は夏向けの服となっていて、この様になってしまうのも無理なかった。
「寒いよ……」
「コート持ってくれば良かった……」
ハルバータは寒冷なので、防寒着は必須となる。事前に調べて用意しておけば、こんな事にはならなかっただろう。しかし、零夜、エヴァ、ソニア、ルリカの四人はへっちゃらとなっていたのだ。
零夜は服装に冷房と暖房効果があり、エヴァとルリカは寒さに強い種族である。そしてソニアは炎のドラゴン族の為、寒さにはとても強いのだ。
「だらしねーな。そんなので震えるなんて情けねーぞ」
「アンタ達が異常すぎるのよ!寒いからコートお願い!」
ソニアからの指摘にミミがツッコミを入れ、急いでコートを要求する。このままだと凍え死にそうで、大変な事になるからだ。
「しょうがない。ここはクローゼットから防寒着を取り出すか……」
トラマツは懐からカプセルを取り出し、それを地面に叩きつける。すると煙が飛び出してクローゼットが出現。そこから防寒着が次々と出てきて、ミミ達の手元に渡ったのだ。
「取り敢えずだけど、君達に似合いそうな防寒着は用意しているから」
「ありがとう!これで助かったわ!」
ミミ達はトラマツが用意してくれた防寒着を着用し、寒さを凌ぐ事ができた。これでようやく先に進める事が出来たその時、一人の老人騎士が彼女達の元に駆け寄ってきた。その姿は白髪で年齢は六十代ぐらいだろう。
「姫様!ご無事でしたか!」
「レジー!心配かけてごめんなさい」
レジーと呼ばれた男性が安堵の表情を浮かべていて、アメリアは一礼しながら謝罪する。何はともあれ無事であった事に安堵していたのだろう。
「姫様を助けてくれて感謝します。私はレジー。アメリア姫様の世話人兼護衛隊長を務めています」
「東零夜です。我々は異世界から来たブレイブペガサスです!」
レジーの自己紹介に零夜が代表して自己紹介をする。それを聞いたレジーはすぐに零夜に接近し、そのまま彼の手を取る。
「おお!選ばれし戦士達でございましたか!なら、頼みが……」
「いや、姫様から話は聞いていますので協力します」
「そうでしたか。なら、心配ありませんな」
レジーは安堵の表情を浮かべた後、そのまま向こうに視線を移す。その先にはヴァルムント王国の街並が見えていて、その奥にはお城があるのだ。
「この先に我が国であるヴァルムント王国がありますぞ。では、向かいましょう」
レジーの案内で零夜達はヴァルムント王国へと向かい出したその時、茂みの中からモンスターが姿を現した。モンスターの種類はペンギンナイト、イエティ、ホワイトベアーだ。
「ホワイトベアーにイエティか。それなら私に任せて!マジカルハート!」
ヒカリは前に出たと同時に、マジカルハートの態勢に入る。そのまま敵に狙いを定めたと同時に、ハートの光線を敵全体に浴びせたのだ。
「おお!マジカルハートとは!」
「凄いです……!」
レジーとアメリアがこの光景に驚きを隠せずにいたその時、モンスター達は全員スピリットと変化する。そのままヒカリのバングルの中に次々と入り、モンスター達を全て仲間にする事に成功したのだ。
「大収穫かな?」
「こういう事が出来るのは、ヒカリさんしかいないですからね……」
ヒカリはウインクしながら笑顔を見せていて、零夜は呆れた表情で彼女に視線を移す。多くのモンスターを一気に仲間にするのはどうかと思うだけでなく、活躍の場を奪った事を憎んでいるのだ。
「まあまあ。取り敢えずは敵も倒したじゃないですか。早く先に進みましょう」
「そうだな……」
ジェニーが苦笑いしながらその場を収め、零夜は渋々承諾。そのまま先に進もうとしたその時、彼等の前にロイヤルグリズリーズが姿を現したのだ。
「あれは……ロイヤルグリズリーズ!」
ロイヤルグリズリーズの姿にアメリアが驚いたその時、ホーネットが彼女達に気付いて視線を移してきた。
「姫様、ご無事でしたか!」
「ええ。心配掛けてごめんなさい」
「何を言いますか。あなたが無事であるだけでも良かったです」
ホーネットはアメリアが無事である事に安堵し、彼の仲間であるグローブ、シナモン、ナット、ジャミラ、タムロ、パピィ、偉人のニコラ・テスラも微笑んでいた。アメリアが無事である事を心から喜んでいる以上、そうなるのも無理ないのだ。
「おお、あなた方が助けてくださりましたか。私はホーネット。落ちこぼれから成り上がった最強集団「ロイヤルグリズリーズ」のリーダーです」
「ブレイブペガサスの東零夜です。宜しくお願いします」
ホーネットの自己紹介に零夜も自己紹介したその時、ナットが零夜達を見て驚きの表情をしていた。
「ブレイブペガサス!?噂には聞いていたが、実在していたとは……」
ナットの驚きの表情に、シナモン達は気になる表情をしながら彼に視線を移す。どうやらそこまで驚く必要があるのかと感じているのだろう。
「知っているのか?」
「馬鹿野郎。奴等はあの最凶最悪の怪物「ベルセルク」を倒しただけでなく、トップエイトのベルセルクを撃退していたんだ!俺達とは月とスッポンだ!」
「「「な!?」」」
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