169 / 277
第五章 ハルバータの姫君
第百六十七話 ドキドキブティック
しおりを挟む
訓練は一時中断となり、アメリアの戦闘服を買いにブティックショップへと向かう事になった。彼女が戦闘時に動きやすくて戦えるだけでなく、パンツが見えない対策も必要となるからである。
「ヴァルムントにあるブティックショップはこの先なの?」
「はい。確か……あそこです!」
ヒカリの質問に対し、レジーが説明しながら向こうを指差す。そこにはブティックショップの看板が立てられていて、店もスーパーマーケットと同じくらい大きい。王国一のブティックショップだからこそ、お店も大きいのだ。
「これがヴァルムント王国のブティックショップ……」
「凄く大きい……」
ルリカ達はブティックショップの大きさに驚きを隠せず、ポカンとしてしまうのも無理はない。すぐに気を切り替えたと同時に、そのまま店の中に入り始めた。
※
店の中はかなり広く、多くの服がズラリと並んでいる。スカートやズボンは勿論、下着なども売られているのだ。女性としては買い物に時間をかけるので、じっくり見て買う事を常に心掛けているのだ。
「ヴァルムント王国では寒冷地である為、暖かい服装が多いです。特にセーターやオーバーオールが人気で、数多くの種類があります!」
「そうなんだ……せっかくだから探してみないとね。アメリアの服も探さないと!」
「ええ!私達もいい服がないか探してみます!」
アメリアの説明にヒカリ達は納得し、色んな服を探しに向かい出す。その様子に零夜は呆れた表情をしているのも無理なく、レジーは苦笑いしてしまう。
「まったく……女性というのは服を買うのに、どれだけ時間をかけるんだよ……もう少しスパッと決まって欲しい物だ……」
「仕方がありませんよ。一週間ほど前、アメリア様は納得できる服を探しまくっていましたからね。しかも二軒はしごして、ようやく二時間掛かりました」
「ええっ!?」
零夜のため息にレジーが一週間ほど前の事を説明すると、その内容に零夜は驚きを隠せなかった。まさか服の買い物に二時間掛かるとは思わず、びっくり仰天してしまうのも無理ない。
「どれだけ固執が強いのですか……呆れてしまうのも無理ないですよ……」
零夜が唖然としてしまう中、アメリア達が零夜達を振り向きながら視線を合わせていた。今の話を聞いていたのだろう。
「それが女性という者ですよ」
「そうそう。早くいい服探さないと!」
アメリアはウインクしながら零夜に説明し、エヴァ達も同意して服を探し始める。すると倫子がいい服を見つけ、アメリアに声を掛ける。
「アメリアちゃん。これなんかどう?」
倫子はアメリアに対し、青いデニムジーンズを見せながら提案する。ストレッチ素材で通気性もよく、一年中の季節にも対応できる優れ物だ。
「良いですね!後はブラウスも必要です!長袖のブラウスが似合いますので、向こうに行きましょう!」
「ええ!」
アメリアは倫子の提案に同意し、下半身はジーンズに決定。後は白いブラウスを購入する事を決断し、そのまま探しに向かい出した。
「あれ?今回は早いみたいですね。何時もなら時間が掛かるのに……」
「目的の物が見つかったからでしょうか?」
この様子に零夜とレジーが疑問に感じる中、アメリアの戦闘服選びはスムーズに進み始めた。予想としては一時間掛かると思っていたが、あまりのスムーズに驚きを隠せずにいたのも無理なかった。
※
それから十分後、外ではブティックで待機している零夜とレジーが、情報収集をしていたノースマンとトラマツと合流していた。彼等からの話によれば、王位継承はアメリアしかいないと実感しているとの事だ。
ハインは死に、メルトが辺境へと送られた以上、アメリアが王位継承を果たすまで国民全体が彼女を支持する事に。その分プレッシャーも強くなるが、彼女にとっては自信に繋がるだろう。
「まさか国民全体がここまで……」
「全て事実だからな……」
驚きを隠せずにいたレジーに対し、ノースマンが冷静な表情で話していた。するとブティックからソニア達が出てきて、零夜達の元に駆け付けてきた。
「もう終わったぞ!で、アメリアの新たな戦闘服だ!」
ソニアが指差す方を零夜、レジー、ノースマン、トラマツが見てみると、アメリアの新たな姿に驚きを隠せずにいた。
「おお!姫様……!」
「す、凄い……!」
「この服装できたのか……」
「おお……!」
なんとアメリアはベルト付きのジーンズに、長袖のブラウスというシンプルなスタイルにしたのだ。余計な飾りもなく、動きやすさは十分にある。
更に肩の防具も装着していて、戦闘には相応しいと言えるだろう。
「どうでしょうか?」
「おお!これならバッチリですぞ!」
「なかなか似合うじゃないか」
「見事だ!」
レジー、トラマツ、ノースマンはグッドサインなどで称賛し、アメリアは微笑みを見せる。ミミ達のアドバイスを踏まえて自身で考えた結果、この様になったのだ。
「お姫様だから高貴なイメージなどを考えたけど、この方がピッタリ似合うかもね」
「ええ。アメリア姫ならこの衣装で決まりでしょ!」
ミミとキララは自信満々の笑顔を見せている中、零夜はアメリアと目を合わせずに下を向いていた。どうやら彼女の衣装が美し過ぎて、恥ずかしさのあまり目を逸らしていたのだ。
「どうしたのですか?」
「いや、恥ずかしさのあまり目を合わせずに……」
アメリアは気になる表情で質問するが、零夜は恥ずかしさのあまり赤面していた。彼は照れ臭く初心な部分もあるので、この様になるのも無理ないのだ。
「大丈夫ですよ。ほら、落ち着いて私の方を見てください」
「は、はい……」
アメリアは笑顔で零夜にアドバイスを与え、そのまま彼の顔を自身の顔に向けさせる。彼女の笑顔は太陽の様に眩しく、服もとても似合うのでますます清楚に見えているのだ。
「とても……似合います……」
「ありがとうございます」
零夜は顔を赤くしながら褒めていて、アメリアは笑顔を見せていた。その様子にアミリスはすぐに零夜の心情を察していて、彼に近付き始める。
「零夜、もしかして……アメリア姫の事が好きなんじゃ……」
「な!?」
「「「!?」」」
アミリスのニヤケ顔に零夜はドキッとしてしまい、ミミ達も驚きを隠せずにいた。アメリアは顔を真っ赤にしてしまい、オーバーヒートしそうな勢いになっていく。
「違う!これは違うんだ!誤解を言うのは止めてくれ!」
「そうですよ!零夜さんにはミミさん達がいますから、事前にそれを知っているので大丈夫です!」
零夜とアメリアは顔を真っ赤にしながら、慌てながら今の状況を否定する。誤解を生む様な発言を生み出す様な発言を国民が聞いたら、パニックになるのも無理ないだろう。
ミミ、ルリカ、エヴァ、美津代もそれを聞いて安堵のため息をつく。もし、それが事実なら暴走していただろう。
「ご、ごめん……」
「良いですよ。それよりもマギアスについて父上から話がある様です。すぐにお城へ戻りましょう!」
アミリスがすまなさそうにアメリアに対して謝罪し、彼女は苦笑いしながら許してくれた。するとすぐにマギアスの事に真剣な表情となり、急いで城へと駆け出していく。それを見た零夜達も、急いで後を追いかけたのだった。
「ヴァルムントにあるブティックショップはこの先なの?」
「はい。確か……あそこです!」
ヒカリの質問に対し、レジーが説明しながら向こうを指差す。そこにはブティックショップの看板が立てられていて、店もスーパーマーケットと同じくらい大きい。王国一のブティックショップだからこそ、お店も大きいのだ。
「これがヴァルムント王国のブティックショップ……」
「凄く大きい……」
ルリカ達はブティックショップの大きさに驚きを隠せず、ポカンとしてしまうのも無理はない。すぐに気を切り替えたと同時に、そのまま店の中に入り始めた。
※
店の中はかなり広く、多くの服がズラリと並んでいる。スカートやズボンは勿論、下着なども売られているのだ。女性としては買い物に時間をかけるので、じっくり見て買う事を常に心掛けているのだ。
「ヴァルムント王国では寒冷地である為、暖かい服装が多いです。特にセーターやオーバーオールが人気で、数多くの種類があります!」
「そうなんだ……せっかくだから探してみないとね。アメリアの服も探さないと!」
「ええ!私達もいい服がないか探してみます!」
アメリアの説明にヒカリ達は納得し、色んな服を探しに向かい出す。その様子に零夜は呆れた表情をしているのも無理なく、レジーは苦笑いしてしまう。
「まったく……女性というのは服を買うのに、どれだけ時間をかけるんだよ……もう少しスパッと決まって欲しい物だ……」
「仕方がありませんよ。一週間ほど前、アメリア様は納得できる服を探しまくっていましたからね。しかも二軒はしごして、ようやく二時間掛かりました」
「ええっ!?」
零夜のため息にレジーが一週間ほど前の事を説明すると、その内容に零夜は驚きを隠せなかった。まさか服の買い物に二時間掛かるとは思わず、びっくり仰天してしまうのも無理ない。
「どれだけ固執が強いのですか……呆れてしまうのも無理ないですよ……」
零夜が唖然としてしまう中、アメリア達が零夜達を振り向きながら視線を合わせていた。今の話を聞いていたのだろう。
「それが女性という者ですよ」
「そうそう。早くいい服探さないと!」
アメリアはウインクしながら零夜に説明し、エヴァ達も同意して服を探し始める。すると倫子がいい服を見つけ、アメリアに声を掛ける。
「アメリアちゃん。これなんかどう?」
倫子はアメリアに対し、青いデニムジーンズを見せながら提案する。ストレッチ素材で通気性もよく、一年中の季節にも対応できる優れ物だ。
「良いですね!後はブラウスも必要です!長袖のブラウスが似合いますので、向こうに行きましょう!」
「ええ!」
アメリアは倫子の提案に同意し、下半身はジーンズに決定。後は白いブラウスを購入する事を決断し、そのまま探しに向かい出した。
「あれ?今回は早いみたいですね。何時もなら時間が掛かるのに……」
「目的の物が見つかったからでしょうか?」
この様子に零夜とレジーが疑問に感じる中、アメリアの戦闘服選びはスムーズに進み始めた。予想としては一時間掛かると思っていたが、あまりのスムーズに驚きを隠せずにいたのも無理なかった。
※
それから十分後、外ではブティックで待機している零夜とレジーが、情報収集をしていたノースマンとトラマツと合流していた。彼等からの話によれば、王位継承はアメリアしかいないと実感しているとの事だ。
ハインは死に、メルトが辺境へと送られた以上、アメリアが王位継承を果たすまで国民全体が彼女を支持する事に。その分プレッシャーも強くなるが、彼女にとっては自信に繋がるだろう。
「まさか国民全体がここまで……」
「全て事実だからな……」
驚きを隠せずにいたレジーに対し、ノースマンが冷静な表情で話していた。するとブティックからソニア達が出てきて、零夜達の元に駆け付けてきた。
「もう終わったぞ!で、アメリアの新たな戦闘服だ!」
ソニアが指差す方を零夜、レジー、ノースマン、トラマツが見てみると、アメリアの新たな姿に驚きを隠せずにいた。
「おお!姫様……!」
「す、凄い……!」
「この服装できたのか……」
「おお……!」
なんとアメリアはベルト付きのジーンズに、長袖のブラウスというシンプルなスタイルにしたのだ。余計な飾りもなく、動きやすさは十分にある。
更に肩の防具も装着していて、戦闘には相応しいと言えるだろう。
「どうでしょうか?」
「おお!これならバッチリですぞ!」
「なかなか似合うじゃないか」
「見事だ!」
レジー、トラマツ、ノースマンはグッドサインなどで称賛し、アメリアは微笑みを見せる。ミミ達のアドバイスを踏まえて自身で考えた結果、この様になったのだ。
「お姫様だから高貴なイメージなどを考えたけど、この方がピッタリ似合うかもね」
「ええ。アメリア姫ならこの衣装で決まりでしょ!」
ミミとキララは自信満々の笑顔を見せている中、零夜はアメリアと目を合わせずに下を向いていた。どうやら彼女の衣装が美し過ぎて、恥ずかしさのあまり目を逸らしていたのだ。
「どうしたのですか?」
「いや、恥ずかしさのあまり目を合わせずに……」
アメリアは気になる表情で質問するが、零夜は恥ずかしさのあまり赤面していた。彼は照れ臭く初心な部分もあるので、この様になるのも無理ないのだ。
「大丈夫ですよ。ほら、落ち着いて私の方を見てください」
「は、はい……」
アメリアは笑顔で零夜にアドバイスを与え、そのまま彼の顔を自身の顔に向けさせる。彼女の笑顔は太陽の様に眩しく、服もとても似合うのでますます清楚に見えているのだ。
「とても……似合います……」
「ありがとうございます」
零夜は顔を赤くしながら褒めていて、アメリアは笑顔を見せていた。その様子にアミリスはすぐに零夜の心情を察していて、彼に近付き始める。
「零夜、もしかして……アメリア姫の事が好きなんじゃ……」
「な!?」
「「「!?」」」
アミリスのニヤケ顔に零夜はドキッとしてしまい、ミミ達も驚きを隠せずにいた。アメリアは顔を真っ赤にしてしまい、オーバーヒートしそうな勢いになっていく。
「違う!これは違うんだ!誤解を言うのは止めてくれ!」
「そうですよ!零夜さんにはミミさん達がいますから、事前にそれを知っているので大丈夫です!」
零夜とアメリアは顔を真っ赤にしながら、慌てながら今の状況を否定する。誤解を生む様な発言を生み出す様な発言を国民が聞いたら、パニックになるのも無理ないだろう。
ミミ、ルリカ、エヴァ、美津代もそれを聞いて安堵のため息をつく。もし、それが事実なら暴走していただろう。
「ご、ごめん……」
「良いですよ。それよりもマギアスについて父上から話がある様です。すぐにお城へ戻りましょう!」
アミリスがすまなさそうにアメリアに対して謝罪し、彼女は苦笑いしながら許してくれた。するとすぐにマギアスの事に真剣な表情となり、急いで城へと駆け出していく。それを見た零夜達も、急いで後を追いかけたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる