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第八章 激闘!トーナメントバトル
第二百五十三話 神々による緊急会議
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ゴッドエデンにある議会場では、神々による緊急会議が行われていた。それは一週間後に開催されるトーナメントは勿論、各世界の被害状況を確認する事だった。
「では、改めてトーナメント進出チームを発表する。出場したのは全六チーム。そのチームはこちらだ」
カーンがウインドウにある画面を指さした直後、トーナメント出場チームの一覧が映し出される。しかも、その中には担当神の名前まで記載されているのだ。
チーム一覧はこの通りである。
・ブレイブペガサス(メディア)
・プリンセスヴァルキリーズ(アミール)
・シャイニングナイツ(アフロディア)
・メテオファルコンズ(マーキュリー)
・スノーホワイト(アテナ)
・ワンダーヒーローズ(アポロン)
出場チームがたったの六チームしかない事に、神々達はざわつくのも無理はない。それを見たカーンは木槌を机に叩いたと同時に静粛させ、彼等はその理由を聞き始める。
「数日前からアークスレイヤーの戦士達による襲撃が始まりを告げられ、多くのチームが次々と脱落している」
「その中には優勝候補と呼ばれていたスパイラルエアーズも、神室によって壊滅されてしまいました」
カーンとロストの説明を聞いた神々達は、ざわっと驚きを隠せずにいた。特に優勝候補のスパイラルエアーズが脱落してしまった事は、まさかの想定外と言えるだろう。
スパイラルエアーズは神室の奇襲を受けて対処したが、彼の強さに成す術もなく敗北を喫してしまった。ヒコマツは神室に殺されて死亡してしまい、女性達は奴隷とされて別々の場所に移動させられ、今頃は多くの兵士達に弄ばれているだろう。
「壊滅されたチームの神々については、この戦いから強制的に脱落する事になる。異論はないか?」
カーンからの宣言に対し、アレス率いる神々達は無言で頷くしか無かった。自身の選ばれし戦士達のチームが脱落してしまった以上、抵抗しようにもどうする事もできない。おまけにルールを破ってしまえば、強制的に相当の罰を受けなければならない。
カーンが決めた決まりには従うしか無く、逆らう事さえできないのだ。
「宜しい。議会はこれで解散となるが、トーナメント進出チームの担当神は残ってくれ。今後の事について話し合いを行う」
カーンからの説明に神々達は頷きつつ、多くが議会場から立ち去り始めた。
残るはメディア、アミール、アフロディア、マーキュリー、アテナ、アポロンの六人であり、カーンは確認したと同時に今後の話し合いを行う。
「では、トーナメントについてだ。優勝したチームはザルバッグとの戦いに挑む事になるが、脱落したチームにもある任務をしてもらう」
カーンからの説明にメディア達が気になり、真剣な表情をしながら話を聞く。この話はとても重大な任務にも関わるので、聞いてなければ罰を受けてしまう恐れもあるのだ。
「まずはトキコからの報告だ。アークスレイヤーに侵略された世界の中に、ザルバッグの力の源となるコアが五つある事が発見された」
「「「五つのコア?」」」
カーンからの説明に初めて聞く単語が出て、それにメディア達は疑問に感じてしまう。ザルバッグの力の源となるコアがある事は初めて聞いていて、それに疑問を感じるのも少なくはない。むしろそれを早く言って欲しいぐらいだ。
「そのコアは様々な世界を侵略する事で、力が溜まっていく。同時にザルバッグもそのコアによってパワーアップし、今の強さに至っているのだ」
カーンからの説明を聞いたメディア達は、雷に打たれた表情をしながら驚きを隠せずにいた。ザルバッグの強さの秘密が明らかになったのは勿論、世界侵略をする毎に強くなる事も判明。
つまりザルバッグは部下達に世界を征服すればする程、ますます強くなる。かなり厄介としか言えない。
「そのコアを破壊すれば、ザルバッグを倒す事も可能になりますね」
「ああ。ところがそのコアは強力なセキュリティを放っていて、高い耐久性を持っている。完全破壊するにも時間が掛かるだろう」
アミールからの質問に対し、カーンは冷静に答えながら説明する。ザルバッグは自身の力となるコアの破壊を防ぐ為、念入りに対策をしている。破壊するには時間が掛かるのは当然だが、セキュリティまであると流石に苦戦は免れないだろう。
この話を聞いたアミール達は真剣に頷くしかないが、そのコアを破壊する方法があると心の奥底で考えている。その事をカーンに伝えようとしたその時、彼が冷静な表情をしながら説明を付け加えてきた。
「言い忘れたが、コアを破壊する方法があるとしたら只一つ。それぞれの選ばれし戦士達による合体技を出す事だ」
「合体技ですか?」
カーンからの説明にマーキュリーが首を傾げたその直後、メディアがいきなり手を挙げる。合体技と聞いた途端、何か気になる事があるのだろう。
「合体技ならエイト・スレイヤーなども含まれますが、この様な技では駄目なのでしょうか?」
メディアは合体技について、零夜達が現在取得している技が効果あるのか質問する。今覚えているエイト・スレイヤーではコアに効果があるのか気になっているが、あの技は相手を上空に打ち上げてからでないと発動できないのだ。
「残念ながらその様な技は効果はない。しかし、コア専用の技についてはこの書物に記されている」
カーンは一冊の書物を懐から用意し、それをメディア達に見せる。タイトルは「合体技百科事典」という本で、多くの合体技の種類が載っている。
8人による合体技だけでなく、様々な人数による合体技も含まれているのが特徴。更には百人でできる物まであるのだ。
「凄い百科事典ですね……もしかすると、この本にコア専用の合体技が書いてあるのですか?」
「そうだ。それをどうアレンジするかはお前達次第となるが、実行するのはトーナメントの優勝チームが決まった頃になる」
カーンからの説明を聞いたメディア達は、真剣な表情でコクリと頷きながら応える。トーナメントもかなりの激戦となっていくが、合体技の取得となる修行も厳しさを増しているだろう。
トーナメントでは負けたら一発で終わる運命の戦いなので、緊迫感でプレッシャーも強くなって不安を感じてしまう。修行では限界を超えるかがカギとなるので、脱落してしまう焦りも出てしまう。どちらも厳しければ厳しくなる程、不安と焦りでミスや怪我に繋がる事もあり得るのだ。
「確かにそうですね。私達もそこまでしなければ、戦士達は強くなれない。特に零夜は修行バカなので、真っ直ぐに食い付くと思いますよ」
「メディアの戦士は修行バカがいるとは驚いたけど、少し羨ましさを感じるかな?」
「大した事ないけどね。やり過ぎる事もあるし……」
アフロディアは零夜がいるメディアのチームを羨ましがっているが、彼女は苦笑いしながら応える。零夜は修行バカで諦めが悪いのは知っているが、規定以上の負荷の掛かる修行までも行っているのだ。ゾウを引っ張りながら移動するわ、腕立てでは人を乗せて行うわ、スクワットも倫子を背負って行っているなど、規格外にも程があると言っても良いだろう。
「後はこの事を戦士達にも伝えておく事を忘れずに。では、解散!」
カーンの合図と同時に、議会はこの場で解散。アミール達はそれぞれの戦士達にこの事を伝える為、彼等の元へ向かい出す。しかし、メディアは立ち止まったまま議会場を見つめた後、回れ右をしてそこから退出した。
(少なくともこのトーナメントは、苦戦するのは確定と言える。でも、零夜達はここでやられる輩ではないし、私もできる限りサポートしなければ!)
メディアは心の中で決意を固めたと同時に、駆け出しながら零夜達の元へと向かい出した。彼等をトーナメントで優勝させる為にも、全力でサポートする事を誓いながら……
「では、改めてトーナメント進出チームを発表する。出場したのは全六チーム。そのチームはこちらだ」
カーンがウインドウにある画面を指さした直後、トーナメント出場チームの一覧が映し出される。しかも、その中には担当神の名前まで記載されているのだ。
チーム一覧はこの通りである。
・ブレイブペガサス(メディア)
・プリンセスヴァルキリーズ(アミール)
・シャイニングナイツ(アフロディア)
・メテオファルコンズ(マーキュリー)
・スノーホワイト(アテナ)
・ワンダーヒーローズ(アポロン)
出場チームがたったの六チームしかない事に、神々達はざわつくのも無理はない。それを見たカーンは木槌を机に叩いたと同時に静粛させ、彼等はその理由を聞き始める。
「数日前からアークスレイヤーの戦士達による襲撃が始まりを告げられ、多くのチームが次々と脱落している」
「その中には優勝候補と呼ばれていたスパイラルエアーズも、神室によって壊滅されてしまいました」
カーンとロストの説明を聞いた神々達は、ざわっと驚きを隠せずにいた。特に優勝候補のスパイラルエアーズが脱落してしまった事は、まさかの想定外と言えるだろう。
スパイラルエアーズは神室の奇襲を受けて対処したが、彼の強さに成す術もなく敗北を喫してしまった。ヒコマツは神室に殺されて死亡してしまい、女性達は奴隷とされて別々の場所に移動させられ、今頃は多くの兵士達に弄ばれているだろう。
「壊滅されたチームの神々については、この戦いから強制的に脱落する事になる。異論はないか?」
カーンからの宣言に対し、アレス率いる神々達は無言で頷くしか無かった。自身の選ばれし戦士達のチームが脱落してしまった以上、抵抗しようにもどうする事もできない。おまけにルールを破ってしまえば、強制的に相当の罰を受けなければならない。
カーンが決めた決まりには従うしか無く、逆らう事さえできないのだ。
「宜しい。議会はこれで解散となるが、トーナメント進出チームの担当神は残ってくれ。今後の事について話し合いを行う」
カーンからの説明に神々達は頷きつつ、多くが議会場から立ち去り始めた。
残るはメディア、アミール、アフロディア、マーキュリー、アテナ、アポロンの六人であり、カーンは確認したと同時に今後の話し合いを行う。
「では、トーナメントについてだ。優勝したチームはザルバッグとの戦いに挑む事になるが、脱落したチームにもある任務をしてもらう」
カーンからの説明にメディア達が気になり、真剣な表情をしながら話を聞く。この話はとても重大な任務にも関わるので、聞いてなければ罰を受けてしまう恐れもあるのだ。
「まずはトキコからの報告だ。アークスレイヤーに侵略された世界の中に、ザルバッグの力の源となるコアが五つある事が発見された」
「「「五つのコア?」」」
カーンからの説明に初めて聞く単語が出て、それにメディア達は疑問に感じてしまう。ザルバッグの力の源となるコアがある事は初めて聞いていて、それに疑問を感じるのも少なくはない。むしろそれを早く言って欲しいぐらいだ。
「そのコアは様々な世界を侵略する事で、力が溜まっていく。同時にザルバッグもそのコアによってパワーアップし、今の強さに至っているのだ」
カーンからの説明を聞いたメディア達は、雷に打たれた表情をしながら驚きを隠せずにいた。ザルバッグの強さの秘密が明らかになったのは勿論、世界侵略をする毎に強くなる事も判明。
つまりザルバッグは部下達に世界を征服すればする程、ますます強くなる。かなり厄介としか言えない。
「そのコアを破壊すれば、ザルバッグを倒す事も可能になりますね」
「ああ。ところがそのコアは強力なセキュリティを放っていて、高い耐久性を持っている。完全破壊するにも時間が掛かるだろう」
アミールからの質問に対し、カーンは冷静に答えながら説明する。ザルバッグは自身の力となるコアの破壊を防ぐ為、念入りに対策をしている。破壊するには時間が掛かるのは当然だが、セキュリティまであると流石に苦戦は免れないだろう。
この話を聞いたアミール達は真剣に頷くしかないが、そのコアを破壊する方法があると心の奥底で考えている。その事をカーンに伝えようとしたその時、彼が冷静な表情をしながら説明を付け加えてきた。
「言い忘れたが、コアを破壊する方法があるとしたら只一つ。それぞれの選ばれし戦士達による合体技を出す事だ」
「合体技ですか?」
カーンからの説明にマーキュリーが首を傾げたその直後、メディアがいきなり手を挙げる。合体技と聞いた途端、何か気になる事があるのだろう。
「合体技ならエイト・スレイヤーなども含まれますが、この様な技では駄目なのでしょうか?」
メディアは合体技について、零夜達が現在取得している技が効果あるのか質問する。今覚えているエイト・スレイヤーではコアに効果があるのか気になっているが、あの技は相手を上空に打ち上げてからでないと発動できないのだ。
「残念ながらその様な技は効果はない。しかし、コア専用の技についてはこの書物に記されている」
カーンは一冊の書物を懐から用意し、それをメディア達に見せる。タイトルは「合体技百科事典」という本で、多くの合体技の種類が載っている。
8人による合体技だけでなく、様々な人数による合体技も含まれているのが特徴。更には百人でできる物まであるのだ。
「凄い百科事典ですね……もしかすると、この本にコア専用の合体技が書いてあるのですか?」
「そうだ。それをどうアレンジするかはお前達次第となるが、実行するのはトーナメントの優勝チームが決まった頃になる」
カーンからの説明を聞いたメディア達は、真剣な表情でコクリと頷きながら応える。トーナメントもかなりの激戦となっていくが、合体技の取得となる修行も厳しさを増しているだろう。
トーナメントでは負けたら一発で終わる運命の戦いなので、緊迫感でプレッシャーも強くなって不安を感じてしまう。修行では限界を超えるかがカギとなるので、脱落してしまう焦りも出てしまう。どちらも厳しければ厳しくなる程、不安と焦りでミスや怪我に繋がる事もあり得るのだ。
「確かにそうですね。私達もそこまでしなければ、戦士達は強くなれない。特に零夜は修行バカなので、真っ直ぐに食い付くと思いますよ」
「メディアの戦士は修行バカがいるとは驚いたけど、少し羨ましさを感じるかな?」
「大した事ないけどね。やり過ぎる事もあるし……」
アフロディアは零夜がいるメディアのチームを羨ましがっているが、彼女は苦笑いしながら応える。零夜は修行バカで諦めが悪いのは知っているが、規定以上の負荷の掛かる修行までも行っているのだ。ゾウを引っ張りながら移動するわ、腕立てでは人を乗せて行うわ、スクワットも倫子を背負って行っているなど、規格外にも程があると言っても良いだろう。
「後はこの事を戦士達にも伝えておく事を忘れずに。では、解散!」
カーンの合図と同時に、議会はこの場で解散。アミール達はそれぞれの戦士達にこの事を伝える為、彼等の元へ向かい出す。しかし、メディアは立ち止まったまま議会場を見つめた後、回れ右をしてそこから退出した。
(少なくともこのトーナメントは、苦戦するのは確定と言える。でも、零夜達はここでやられる輩ではないし、私もできる限りサポートしなければ!)
メディアは心の中で決意を固めたと同時に、駆け出しながら零夜達の元へと向かい出した。彼等をトーナメントで優勝させる為にも、全力でサポートする事を誓いながら……
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