ヒーローズエイト〜神に選ばれし8人の戦士達による新八犬伝最強救世主伝説〜

蒼月丸

文字の大きさ
263 / 277
第八章 激闘!トーナメントバトル

第二百六十一話 シャイニングナイツVSワンダーヒーローズ(前編)

しおりを挟む
 後楽園ホール内では第四試合を終え、いよいよ一回戦第二試合が始まろうとしていた。シャイニングナイツとワンダーヒーローズによるプロレスバトルはどうなるかだが、裸の王様が出るとなると予測不能の展開となるだろう。

「お待たせしました!これより一回戦第二試合を行います!シャイニングナイツとワンダーヒーローズの戦い、開幕です!」

 ラビリンのアナウンスと同時に歓声が響き渡り、オーケストラの入場曲が響き渡る。しかもその音楽はドヴォルザークのアメリカだ。
 すると青コーナーの入場口からシンデレラ、桃太郎、裸の王様の三人が姿を現す。ワンダーヒーローズはこの三人で挑むみたいだ。

「青コーナー!ワンダーヒーローズ、ライダープリンセス!シンデレラ!」
「ハーイ!」 

 シンデレラは袖無しのミニスカドレスがプロレスコスであり、笑顔を見せながら観客の期待に応えていた。

「鬼を倒す流浪人。桃太郎!」
「お供達との絆で敵を倒す!行くぞ!」

 桃太郎は刀を構えながらポーズを取り、真剣な表情で戦闘態勢に入っている。その様子だと戦う覚悟は既にできている様だ。

「キングレスラー!裸の王様!」
「私の筋肉は世界一!ふん!ふん!」

 裸の王様はマッスルポーズで肉体美を見せ、真剣な表情をしながら戦闘態勢に入る。自身が好きなプロレスだからこそ、負ける理由にはいかないのだろう。
 すると別の音楽が鳴り響き、こちらもオーケストラの曲が響き渡り始めた。赤コーナーの入場口からバルク、メイリン、ヒューゴの三人が入場し、観客席から黄色い声が響き渡る。ヒューゴは女性の間でとても人気なので、地球にもファンクラブができたのは言うまでもない。

「赤コーナー!シャイニングナイツ、シルバーフライヤー!バルク!」
「宜しくっす!」 

 バルクは拳を上げながら観客達の声援に応え、こちらも黄色い声が上がり始める。彼の服装は黒のショートスパッツというシンプルスタイルだ。

「カンフーガール。メイリン!」
「ニーハオ!」

 メイリンは中国語の挨拶で笑顔で応え、男性の観客席から歓声が響き渡る。彼女は中国の袖無し武術道着だが、ズボンはショートになっている。

「光の騎士。ヒューゴ!」
「必ず勝利を掴み取る!」

 青のショートスパッツ姿のヒューゴは拳を前に突き出しながら宣言し、ファンからの黄色い声が再び響き渡る。それにセコンドの紬は面白くないと、風船の様に頬を膨らましていた。

「すっかり嫉妬しているわね……」
「そりゃ、あんな光景を見たらそうだと思うぜ。にしても、ヒューゴに多くのファンがいるとは驚いたな……」

 クロエは紬の様子に苦笑いしていて、タカゾウも同意する。しかし、ヒューゴのファンの多さには認めるしかないが、紬からすれば複雑なのは当然と言えるだろう。

「ここで負けたらトーナメントは終わりを告げられる。だからこそ、負ける理由にはいかないからね」
「ええ。やるからには勝ちに行くっす!」
「私も戦う覚悟はできているわ。必ず目の前の敵を倒して先に進まないと!」

 赤コーナーサイドでは、ヒューゴの決意にバルクとメイリンも同意する。チームワークが抜群であるこのチームだからこそ、どんな困難でも乗り越える事ができたのだ。

「我々もここで負ける理由にはいかない。おとぎの世界の者達は、我々が勝つ事を信じておる」
「だからこそこの勝負は、それぞれの世界の期待を背負う戦いとなるからな」
「私達もここで負ける理由にはいかないからね。やるからには勝ちに行くから!」

 青コーナーサイドでも、王様達は一致団結してこの試合に勝つ決意を固めている。おとぎの世界の皆の期待を裏切らない為にも、この初戦を突破するのは必須となっているのだ。
 そのまま両コーナーから先発となる戦士が出始める。シャイニングナイツからはメイリン、ワンダーヒーローズからはシンデレラだ。

「まずは女性同士での戦い。今、ゴングが鳴らされました!」
「やるからには勝たせてもらうわ!」
「こっちだって負けられないから!」

 ラビリンの実況と同時にゴングが鳴り始め、メイリンとシンデレラはすぐにロックアップを始める。メイリンが素早くシンデレラをリングロープに押し出すが、すぐに間合いを取って鶴の舞のポーズに入った。

「ハイーッ!」
「出ました!鶴の舞!メイリンのトレードマークのポーズです!」

 メイリンのアピールに観客達から拍手が起こり、それを見たシンデレラはズカズカと彼女に近付く。先にアピールされた事がとても悔しく、そうなるのも無理ないのだ。

「目立ち過ぎよ!」
「ぐほっ!」

 シンデレラの強烈な回し蹴りが、メイリンの腹に直撃する。これはかなり痛いのは当然で、上半身が前に倒れてしまうのも無理ない。

「これで終わると思ったら大間違いよ!」

 更にシンデレラはメイリンの背後に回り、軽々と両手で彼女の身体を持ち上げた。まさかシンデレラが怪力だとは誰も気付かず、場内は騒然としてしまった。

「そのまま……叩きつけろ!」
「ぐほっ!」

 そのままメイリンをリングマットにうつ伏せに勢いよく叩きつけ、彼女の顔面に大ダメージを与える。背中ならまだしも、顔面だと激痛が走るのは耐え切れないだろう。

「痛い……」

 メイリンは顔を抑えながら涙目になるが、すぐに切り替えたと同時に立ち上がり始める。この様な仕打ちをされた以上、黙っている理由にはいかない。むしろその表情は怒りで満ち溢れているのだ。

「よくもやってくれたわね……倍にして返してあげるわ!」
「こっちも本気出して行くわよ!」

 メイリンとシンデレラは勢いよく飛び出し、拳と蹴りの激しい殴り合いを繰り広げ始めた。プロレスどころか総合格闘技の展開となっていて、観客達は次第に興奮し始める。

「これは凄い戦いとなった!チームの美女対決は殴り合いの展開に!これは激戦となるが、先にダウンを取るのはどちらなのか!?」

 ラビリンの実況に観客の興奮度は最大限となり、歓声が場内に響き渡る。観客はプロレスの試合でこんな熱い試合は見たことが無いのは勿論だが、むしろこの展開を続けて欲しいと願っているのだ。

「くっ!」
「攻撃が外れた!今がチャンス!」
 
 するとメイリンのパンチが空振りした途端、シンデレラは隙を逃さず彼女の手首を掴む。そのままニヤリと笑い、メイリンを背負投げで勢いよく投げ飛ばしたのだ。

「なんの!」
「ぐふっ!」

 しかしメイリンは両足で着地したと同時に、ミドルキックでシンデレラの腹を強く蹴る。同時にメイリンはシンデレラから間合いを取ったと同時に、自身のコーナーポストに戻り始める。

「ここは私も休まないとね……身体のあちこちが痛いし……」

 シンデレラも自身が受けたダメージを気にし始め、我慢しながらコーナーポストへと戻っていく。そのまま二人は仲間にタッチしたと同時に、リングの外に降りてゆっくり休み始めた。

「やっと出番か……さて、俺も本気を出して戦うッス!」
「こちらも負ける理由にはいかないのでね。行くぞ、シルバーウルフの戦士よ!」
 
 現在リング上にはバルクと桃太郎が対峙していて、今でも勢いよく飛び出そうとしている。戦いは更なる展開へと誘うが、果たしてどうなるのか……
しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。

みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。 勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。  辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。  だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊  ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め… ※カクヨム様にも投稿しています ※イラストはAIイラストを使用しています

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最初から最強ぼっちの俺は英雄になります

総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!

処理中です...