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第八章 激闘!トーナメントバトル
第二百六十三話 シャイニングナイツVSワンダーヒーローズ(後編)
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ヒューゴと王様の戦いは激しさを増そうとしているが、王様を相手にどう立ち向かうかがカギとなる。下手をすればフォールを取られる可能性もあり得るし、逆に怒らせればとんでもない事態となってしまう。以前裸で戦っていた経歴がある為、大騒動になったのは無理もない。
(王様は手強いのは分かっている。だからこそ、僕もここで引き下がる理由にはいかない。零夜達と……戦う為にも……!)
ヒューゴは心の中で決意を固めた直後、そのままスピードを上げて王様にタックルを仕掛ける。しかし、王様の身体は鋼の様に固いので、いくらやっても焼け石に水だ。
「この程度か……ふん!」
「がっ!」
「今のラリアットは強烈!これを喰らえば、当然吹っ飛ぶのも無理はない!」
ヒューゴは王様のラリアットを喰らってしまい、勢いよく一回転しながらリングマットに背中を叩きつけられた。王様のラリアットはかなり強烈で、下手したら首が折れてしまう事もある。そうなると回避するしか方法はないだろう。
当然会場から悲鳴が起こるのも無理ない。
「ぐっ……今のは流石に効いたみたいだ……」
「まだやる気か?」
「当たり前だ!ここで僕は諦めずに立ち向かうのみ!何度でも攻撃を仕掛けてやる!」
ヒューゴはすぐに跳躍したと同時に、強烈なハイキックを王様の側頭部に当てる。しかし彼には効果がなく、平然としていた。彼の鍛えた身体に攻撃を繰り出すのは無謀であるが、何時になったらその効果が出るかだ。
(くそっ!このままだとまずいな……何度やってもあの身体は頑丈としか思えない。無謀としか言えないが、彼に対抗するにはそれしか方法はないからな……)
ヒューゴは冷や汗を流しながら、王様に視線を移す。彼は目の前にいる壁其の物であり、下手に攻撃すれば身体の一部が壊れる可能性があり得るだろう。
「どうした?もう終わりか?」
「いいや、まだだ。一発でも駄目なら、何度でも与えるのみ!」
ヒューゴは決意を固めた直後、すかさず王様に攻撃の連続を仕掛ける。彼はスパーリングで鍛えた連打を繰り出すが、王様の身体は鋼の様に固いので全く効いていない。イメージで例えるとすれば、岩石が鋼に対してぶつかっていると言えるだろう。
「その程度か。では、こちらも本気で行かせてもらうぞ!ふん!」
「ぐはっ!」
「ヒューゴさん!」
王様の掌底アッパーが炸裂し、ヒューゴはダウンを奪われて倒れてしまう。すかさず王様はヒューゴをフォールしてスリーカウントを奪おうとしていた。
「ワン!ツー!」
「させないッス!」
「うおっ!」
しかしバルクが見事カットに成功し、メイリンも駆け付けてヒューゴを助ける。しかしシンデレラと桃太郎も黙っていられず、次々とリングに上がり込んできた。
「邪魔をするなら容赦はしない!我々はここで負ける理由にはいかないからな!」
「俺も負けてられないッス!俺等の世界の皆の期待に応えられる為にも……絶対に勝つッス!」
桃太郎とバルクは場外へと移動し、激しい場外乱闘を繰り広げる。しかし観客達に被害を与えない様、リング下で激しい殴り合いを繰り広げていた。拳と拳がぶつかり合う展開だが、観客達は興奮しながら盛大に応援しているのだ。
「バルクと桃太郎は激しい殴り合いに!更にリング上では乙女の戦いが繰り広げられています!これこそチーム戦となるプロレスバトル!どちらが勝ってもおかしくない!」
ラビリンの実況で会場全体が盛り上がる中、リング上ではシンデレラとメイリンは激しい攻防を繰り広げている。蹴り技メインとなる戦いとなっているが、シンデレラが上手となっているのだ。
「今の貴女じゃ私に勝てやしないわ。私の蹴りは強烈で、下手すれば倒れる可能性もあるからね」
「そんなのやってみなくちゃ分からないでしょ!私はここで諦める理由にはいかないんだから!」
「それなら……連続スマッシュキック!」
「くっ!」
シンデレラの連続キックが炸裂し、メイリンはガードしながら若干後退してしまう。しかし彼女は反撃の機会を狙っていて、何か策があるのだろう。
「そのまま一気に!」
「そう来ると思ったわ!」
シンデレラは強烈なハイキックを繰り出した直後、メイリンはしゃがんで回避に成功。同時にニヤリと笑った直後、彼女は跳躍したと同時に回し蹴りをシンデレラに直撃させたのだ。
「ぐはっ!」
「よし!ヒューゴ、後はあなたに任せるわ!私達はあなたを信じているから!」
シンデレラはダメージを受けて仰向けに倒れてしまい、メイリンは笑顔を見せながら一礼をする。そのまま彼女達はリングから降りたと同時に、リング上ではヒューゴと王様の一騎打ちとなった。
「休んだ分は……精一杯働かないとね!行くぞ!」
「抵抗するのなら容赦はしない。来い、若者よ!」
ヒューゴと王様は激しく飛び出し、ラリアットをお互いぶつけ合う。しかし王様の方が威力が強く、ヒューゴはぶっ飛ばされてリング外へと落ちてしまった。
体重と筋肉量の差を考えれば、ぶっ飛ばされるのも時間の問題と言えるだろう。
「うぐ……か、身体が……立ち上がらない……」
ヒューゴが起き上がろうとしてリングに戻ろうとするが、なかなか立ち上がる事が出来ない。どうやら右足に激痛が響いている為、骨折している可能性もあり得るのだ。
その様子を見た王様はすぐにリングから降り、ヒューゴの元に近付き始める。彼の足をよく見た途端、その様子に驚きを隠せずにいた。
「右足……骨折しているぞ!それでもやる気なのか!?」
王様はヒューゴの右足が骨折している事に気付き、すぐに彼に質問する。このまま試合を行えば怪我どころか、戦えない身体になるのも時間の問題になる。
「ええ……僕はまだやる気です……!紬、すぐに治療を!」
「はい!マジカルケア!」
しかしヒューゴはまだ戦う覚悟を示していて、紬に治療の指示を飛ばす。同時に彼女はヒューゴの右足の治療を開始し、彼の骨折をあっという間に元に戻したのだ。
「よし!これで大丈夫!」
ヒューゴは素早く自力で立ち上がり、この場にいる誰もが驚きを隠せずにいた。骨折から治癒魔法で復帰した瞬間を見たのは初めてであり、奇跡としか言いようがないくらいだ。
「なるほど。リングドクターがいるのなら問題ないな。よし!リングに戻って続行だ!」
「はい!」
王様とヒューゴはリング内に戻り、熱い戦いを繰り広げ始める。一時はドクターストップで中止になるかと思ったが、紬のお陰でなんとか中止にならずに済んだ。彼女の行動はまさに好プレーと言えるだろう。
(とは言えども、真っ向勝負ではやられる可能性がある。そうなると……抑え込みで勝負するしかない!)
ヒューゴは王様を真剣な表情で見つめ、この状況をどう打破するのか考え始める。真っ向勝負が駄目なら抑え込みで勝負するしかないと考えた直後、王様がラリアットでヒューゴに襲い掛かってきた。
「させるか!」
ヒューゴは王様に対し、自身の頭部を相手の正面足下になるように仰向けで自身が倒れ、自分の両足を上方へ高く差し出して、その両足をそれぞれ王様の腋の下へ入れて彼の胴をクラッチする。
「な!?」
「まだまだ!」
更にヒューゴは両手でそれぞれ王様の両脚を捕まえ、その状態で自身の上半身を起き上がらせ、その反動で王様を前方へ回転させながら倒し、仰向けの彼に後ろ向きで馬乗りになった状態で、両脚を両腕で抱えた状態でのエビ固めを決めたのだ。
これこそ丸め込み技であるサムソン・クラッチであり、そのままピンフォールを奪おうとしているのだ。
「ワン!ツー!スリー!」
見事スリーカウント。この光景に場内全体が大歓声に包まれ、ヒューゴの活躍を称え始める。圧倒的不利から逆転で勝利した瞬間は、実に見事と言えるだろう。
「ヒューゴが圧倒的不利な状況から、見事ひっくり返した!まさに英雄として相応しく、この勝利は最高としか言えないでしょう!」
「よし!」
ヒューゴはガッツポーズを取りながら勝利を実感し、セコンドの紬達も抱き合いながら喜んでいた。これによってシャイニングナイツが一回戦を突破し、準決勝へと進んだのだった。
(王様は手強いのは分かっている。だからこそ、僕もここで引き下がる理由にはいかない。零夜達と……戦う為にも……!)
ヒューゴは心の中で決意を固めた直後、そのままスピードを上げて王様にタックルを仕掛ける。しかし、王様の身体は鋼の様に固いので、いくらやっても焼け石に水だ。
「この程度か……ふん!」
「がっ!」
「今のラリアットは強烈!これを喰らえば、当然吹っ飛ぶのも無理はない!」
ヒューゴは王様のラリアットを喰らってしまい、勢いよく一回転しながらリングマットに背中を叩きつけられた。王様のラリアットはかなり強烈で、下手したら首が折れてしまう事もある。そうなると回避するしか方法はないだろう。
当然会場から悲鳴が起こるのも無理ない。
「ぐっ……今のは流石に効いたみたいだ……」
「まだやる気か?」
「当たり前だ!ここで僕は諦めずに立ち向かうのみ!何度でも攻撃を仕掛けてやる!」
ヒューゴはすぐに跳躍したと同時に、強烈なハイキックを王様の側頭部に当てる。しかし彼には効果がなく、平然としていた。彼の鍛えた身体に攻撃を繰り出すのは無謀であるが、何時になったらその効果が出るかだ。
(くそっ!このままだとまずいな……何度やってもあの身体は頑丈としか思えない。無謀としか言えないが、彼に対抗するにはそれしか方法はないからな……)
ヒューゴは冷や汗を流しながら、王様に視線を移す。彼は目の前にいる壁其の物であり、下手に攻撃すれば身体の一部が壊れる可能性があり得るだろう。
「どうした?もう終わりか?」
「いいや、まだだ。一発でも駄目なら、何度でも与えるのみ!」
ヒューゴは決意を固めた直後、すかさず王様に攻撃の連続を仕掛ける。彼はスパーリングで鍛えた連打を繰り出すが、王様の身体は鋼の様に固いので全く効いていない。イメージで例えるとすれば、岩石が鋼に対してぶつかっていると言えるだろう。
「その程度か。では、こちらも本気で行かせてもらうぞ!ふん!」
「ぐはっ!」
「ヒューゴさん!」
王様の掌底アッパーが炸裂し、ヒューゴはダウンを奪われて倒れてしまう。すかさず王様はヒューゴをフォールしてスリーカウントを奪おうとしていた。
「ワン!ツー!」
「させないッス!」
「うおっ!」
しかしバルクが見事カットに成功し、メイリンも駆け付けてヒューゴを助ける。しかしシンデレラと桃太郎も黙っていられず、次々とリングに上がり込んできた。
「邪魔をするなら容赦はしない!我々はここで負ける理由にはいかないからな!」
「俺も負けてられないッス!俺等の世界の皆の期待に応えられる為にも……絶対に勝つッス!」
桃太郎とバルクは場外へと移動し、激しい場外乱闘を繰り広げる。しかし観客達に被害を与えない様、リング下で激しい殴り合いを繰り広げていた。拳と拳がぶつかり合う展開だが、観客達は興奮しながら盛大に応援しているのだ。
「バルクと桃太郎は激しい殴り合いに!更にリング上では乙女の戦いが繰り広げられています!これこそチーム戦となるプロレスバトル!どちらが勝ってもおかしくない!」
ラビリンの実況で会場全体が盛り上がる中、リング上ではシンデレラとメイリンは激しい攻防を繰り広げている。蹴り技メインとなる戦いとなっているが、シンデレラが上手となっているのだ。
「今の貴女じゃ私に勝てやしないわ。私の蹴りは強烈で、下手すれば倒れる可能性もあるからね」
「そんなのやってみなくちゃ分からないでしょ!私はここで諦める理由にはいかないんだから!」
「それなら……連続スマッシュキック!」
「くっ!」
シンデレラの連続キックが炸裂し、メイリンはガードしながら若干後退してしまう。しかし彼女は反撃の機会を狙っていて、何か策があるのだろう。
「そのまま一気に!」
「そう来ると思ったわ!」
シンデレラは強烈なハイキックを繰り出した直後、メイリンはしゃがんで回避に成功。同時にニヤリと笑った直後、彼女は跳躍したと同時に回し蹴りをシンデレラに直撃させたのだ。
「ぐはっ!」
「よし!ヒューゴ、後はあなたに任せるわ!私達はあなたを信じているから!」
シンデレラはダメージを受けて仰向けに倒れてしまい、メイリンは笑顔を見せながら一礼をする。そのまま彼女達はリングから降りたと同時に、リング上ではヒューゴと王様の一騎打ちとなった。
「休んだ分は……精一杯働かないとね!行くぞ!」
「抵抗するのなら容赦はしない。来い、若者よ!」
ヒューゴと王様は激しく飛び出し、ラリアットをお互いぶつけ合う。しかし王様の方が威力が強く、ヒューゴはぶっ飛ばされてリング外へと落ちてしまった。
体重と筋肉量の差を考えれば、ぶっ飛ばされるのも時間の問題と言えるだろう。
「うぐ……か、身体が……立ち上がらない……」
ヒューゴが起き上がろうとしてリングに戻ろうとするが、なかなか立ち上がる事が出来ない。どうやら右足に激痛が響いている為、骨折している可能性もあり得るのだ。
その様子を見た王様はすぐにリングから降り、ヒューゴの元に近付き始める。彼の足をよく見た途端、その様子に驚きを隠せずにいた。
「右足……骨折しているぞ!それでもやる気なのか!?」
王様はヒューゴの右足が骨折している事に気付き、すぐに彼に質問する。このまま試合を行えば怪我どころか、戦えない身体になるのも時間の問題になる。
「ええ……僕はまだやる気です……!紬、すぐに治療を!」
「はい!マジカルケア!」
しかしヒューゴはまだ戦う覚悟を示していて、紬に治療の指示を飛ばす。同時に彼女はヒューゴの右足の治療を開始し、彼の骨折をあっという間に元に戻したのだ。
「よし!これで大丈夫!」
ヒューゴは素早く自力で立ち上がり、この場にいる誰もが驚きを隠せずにいた。骨折から治癒魔法で復帰した瞬間を見たのは初めてであり、奇跡としか言いようがないくらいだ。
「なるほど。リングドクターがいるのなら問題ないな。よし!リングに戻って続行だ!」
「はい!」
王様とヒューゴはリング内に戻り、熱い戦いを繰り広げ始める。一時はドクターストップで中止になるかと思ったが、紬のお陰でなんとか中止にならずに済んだ。彼女の行動はまさに好プレーと言えるだろう。
(とは言えども、真っ向勝負ではやられる可能性がある。そうなると……抑え込みで勝負するしかない!)
ヒューゴは王様を真剣な表情で見つめ、この状況をどう打破するのか考え始める。真っ向勝負が駄目なら抑え込みで勝負するしかないと考えた直後、王様がラリアットでヒューゴに襲い掛かってきた。
「させるか!」
ヒューゴは王様に対し、自身の頭部を相手の正面足下になるように仰向けで自身が倒れ、自分の両足を上方へ高く差し出して、その両足をそれぞれ王様の腋の下へ入れて彼の胴をクラッチする。
「な!?」
「まだまだ!」
更にヒューゴは両手でそれぞれ王様の両脚を捕まえ、その状態で自身の上半身を起き上がらせ、その反動で王様を前方へ回転させながら倒し、仰向けの彼に後ろ向きで馬乗りになった状態で、両脚を両腕で抱えた状態でのエビ固めを決めたのだ。
これこそ丸め込み技であるサムソン・クラッチであり、そのままピンフォールを奪おうとしているのだ。
「ワン!ツー!スリー!」
見事スリーカウント。この光景に場内全体が大歓声に包まれ、ヒューゴの活躍を称え始める。圧倒的不利から逆転で勝利した瞬間は、実に見事と言えるだろう。
「ヒューゴが圧倒的不利な状況から、見事ひっくり返した!まさに英雄として相応しく、この勝利は最高としか言えないでしょう!」
「よし!」
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