勇者召喚の巻き添えで異世界に来ちゃった件

お好みナッツ

文字の大きさ
12 / 43

山賊との戦い

しおりを挟む

夕方

フログとラッシはニーヤ、リンクを連れて
隣の山奥に来ていた。

鎧百足が2匹、ビックアント5匹を
ニーヤとフログの水飛散魔法(ウォータースプラッシュ)でビックアントを葬り、リンクが2段ジャンプからのサマーソルトで、ラッシが棒術で鎧百足をあっさりと倒した

「拙者達もうかれこれ3時間戦いっぱなしで御座るな ニーヤ殿もリンクも
随分とレベルが上がったのではないかな」

ラッシはうんうん頷いてる

「キュ~イ」

カサカサ

崖の方から突然ゴブリンが落ちて来た

「なんじゃ」

咄嗟に皆構えた

目の前に傷付いたゴブリンが倒れてる
起き上がろうとしているが満身創痍で立ち上がる事も出来ない状態だ
「オイいたぞあそこだ!弓持ってる奴行け」

崖の上に人間達がいた
山賊っぽい連中が数人弓を構えている

「拙者とニーヤ殿が水魔法を放つのでその隙に一旦森林の方に逃げてくれ」

「キュイ」

「魔物供狙って弓部隊はやく撃て~
なんだ魔物が魔法だとぐわっ」

ニーヤの( 水飛散魔法 ウォータースプラッシュ)が矢を吹き飛ばし、さらにフログの( 水飛散魔法 ウォータースプラッシュ)で動きを止め

「( 氷矢魔法 フリーズアロー)」

ニーヤが氷の矢で敵の足を完全に止めた。


— 森林 —

静かな森の奥フクロウの鳴き声が聴こえる

忍び足で一本の大きな木の下に集り
傷付いたゴブリンの子供に薬草を飲ませると
ゴブリンの子供の表情が少し落ち着いた

「さて奴らどうしたものかな」

「柔法で生け捕りなどはいかがかな」

木の上からラッシの声が聞こえた
ラッシが子供達2人と木の上から現れた。

「柔法か面白そうで御座るな」

子供達がリンクに駆け寄り頭を、身体を撫で
回した

「キュイ」

「そなた達は余り無理をするでないぞ」

ラッシは無言でうなづく子供達を心配そうに見ている

人間の男の子ソウイは木刀を、亜人の女の子リルハは竹槍と手裏剣を持ってはいるが
2人ともまだ九歳になったばかりの子供である。こんな子供が武器を持ってこんな山奥にきているのだからラッシが心配するのも無理もない

「リンク殿、コレを奴等にたのむ」

「キュイ!」

フログはリンクに煙玉を渡すとそのまま2段ジャンプして敵を確認してから煙玉を投げた。

「何だこりゃ煙で前が全く見えねぇぞ
なぁおめえは大丈夫かぇ?」

突然の攻撃で敵が混乱しているのを察したソウイとリルハは忍び足でこっそり近づいて各々の武器で山賊2人の足を叩いて、忍びのスキル「早駆け」で素早く安全圏へと逃げた。

「痛えっ!オイ今、何かガキがいなかったか ああ片方靴脱げちまったよチクショウ」

「オレも片方靴どっかいっちまった
あのガキぃ次はぶっ殺してやるいてて」


山賊2人の前に人影が見えたがすぐに走って逃げて行った。

「いたぞガキだ」

山賊2人は必死になって追いかけようと走ったその時

「痛えぇぇ何じゃコリャ?」

「痛えぇよ!足に何かささってやがる」

忍者が用いる道具のひとつ撒菱(まきびし)
逃げる途中にばら撒くことで追手に怪我を負わせる

「うぎゃあ何だ?目が痛えょ」

「一体何が飛んで来たんだぁ目がぁ」

ソウイが痺れ粉を投げた後、リルハは敵が騒いでいる隙に素早く忍び道具の1つである十文字縄で背後を縛り上げ膝の裏を崩し山賊を地面に落とした。

続いてソウイは右手と左足を締め上げ、山賊の身体を海老のようにそらし、相手の動きを封じ、足を前に出して胸もとから引き込むと
山賊は前のめりに落ちた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。 「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」 20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。 一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。 毎日19時更新予定。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...