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夜鷹編
ヘルム戦 その3
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ヘルムの強さを目の当たりにした俺たちは精神的にはズタボロだが、ヒールのおかげで肉体に目立った怪我はない。
「ククク……回復は終わったか? もっと面白いスキルを見せてくれ。そのために、わざわざ手を抜いてやったんだからなぁ!」
とっておきのカオスバインドすらほとんど通じない相手。よく生きていると何度も思った。おかしいと思った。正しくは、生かされていた。遊ばれていた。探られていた。
「ねぇ……っ、あたし……どうしたら……いいの……?」
テレサの問いかけに、力はない。瞳の輝きも失われ、心は既に折れたらしい。敗戦濃厚となってはムリもないことだが、絶望したところで何も変わらないぞ。
「おじさんを、信じなさい。人を信じることの難しさと、やり遂げることの難しさと、それを乗り越えたときの喜びを知る良い機会だよ」
「ムリよ……勝てるわけ……ないわ……」
握っていた短剣を落とし、俯いて地面に座り込んでしまった。少しくらいなら、休んでもいいさ。俺が戦えばいいんだ。
「まだ、勝てると思っているのか? ヌルを殺して満足していれば良かったものを、欲を出すから死ぬんだ。お前たちはここで死ぬ。私が殺す」
ヘルムの死刑宣告に、恐怖は感じなかった。俺は【強運】の効果を知ったあの日に、死刑宣告を既に受けている身だ。この状況も忌々しい呪いのせいだと思えばしっくりくる。
「……クロノ。本当に貴様はしぶといな」
「従順なやつが好みなんだったか? 思い通りにいかなくて残念だったな」
「ククク……反抗的なやつは好きだ。それでこそ、心を折りがいがある!」
重厚なガントレットが、腹に埋まる。頭を叩く。太い足に蹴飛ばされ、血と胃液を撒き散らす。それでも、俺は立ち上がる。
たどたどしい足取りで、ヘルムに向かって歩き出す。その最中に、また殴られ地面に沈められる。だが、立ち上がる。何度でも、立ち上がる。
「……なぜ、折れない。いつになった理解するんだ。お前たちのようなザコでは、決して勝てない相手だと!」
鎧を掴まれ、片手で執拗に殴られる。吹き飛ばすことも許さない、絶え間ない攻撃を受けても、【ヒール】を唱え続けて命を繋ぎ止める。
「場数が……っ、違うんでね……っ!」
朦朧とした意識のなか、藁にもすがる思いでヘルムのガントレットを掴んだ。そして、最後のスキルを唱える。
「【闇の感覚】」
右半身の動きを奪い、左半身に与える……そのつもりだったが、何の効果もなかった。オリハルコンの鎧越しには、通じなかったか……っ。
「……今度こそ、とっておきか? どちらにせよ、貴様は異常だ。頭がおかしい。狂ってる。なぜ、諦めない!? あのゴミのように、絶望し受け入れない!?」
「勝ち目はないってか? そんなこと最初から分かってるんだよ。俺は失敗の太鼓判を押され続けてきた。それでもやってきた。諦めたところで、敵と理不尽がほくそ笑むだけだからな」
「意地だけで反抗していると? 子供より単純だ。もう少し賢い男だと思っていたのだがな」
「バカじゃないと、生きられない酷い世の中だ。お前みたいな悪党が居るんだからな。お前なんか嫌いだ。話したくもねぇ。くたばれクソ野郎!」
また攻撃が始まる。地獄の苦しみを受けても、後悔はしていない。勝てないのなら、せめて暴言のひとつくらい吐いて憂さ晴らしする。それこそが俺の人生だ。
実際、ヘルムと話すのも飽きた。何か情報を引き出せるならともかく、こいつはあまり口を滑らせない。どうせ死ぬなら、最後は可愛い女の子と話したい。
「テレ……サッ! よくっ、聞け……ごはぁっ」
「あのゴミは既に折れている。期待するだけ無駄だ!」
「強いやつってのは……っ、折れない心を持っている人のことじゃ、ないっ。どれだげ早くっ、立ち上がるか……それが大事だっっっ!」
自分が正しく喋っているのか分からない。それでも、語りかける。俺にはそれしかできない。
「敵に……勝とうとっ、思うな……っ! 恐怖だ……っ! まず恐怖に勝て……っ! テレサッッッ!」
「何度でも折ってやる。反抗心が芽生えなくなるまでな!」
戦いが始まったとき、俺はテレサが殴られる様子を見てきた。今度は、俺の番だ。テレサが立ち直るまで、死なずに時間を稼ぐ!
「しぶとい。本当にしぶとい! 貴様は、ゴキブリ並みだな!」
「ゴキブリはお前だろ! 黒光りしやがっ、は……っ」
「ザコがいきがるな。素直に潰されておけ!」
血反吐を撒き散らしても、弱音は吐かない。ただひたすらに耐え、戦意喪失したテレサに自分のみっともない姿を見せつける。
きれいごとだけではうまくいかない世の中だ。諦めてしまったら本当に終わってしまう。分かってくれ、テレサ。みっともなく足掻くことこそが、何も持たず弱い人に許された最善の方法なのだと。
「【フラッシュ】【ダークネス】」
躱されてもいい。数打てば当たる。未来を悟って悲観するより、自分を騙してでも戦う。それがバカの生き方だ。何の抵抗もせずにやられるなど、恥だ。
同時に、テレサを信じている。彼女ならきっと、立ち上がってくれる。一度信じた相手は、死ぬまで信じる。バカの生き方は楽だが楽じゃない。
「なに一方的にやられてるのよ……一度くらい……当てなさいよ……っ!」
テレサが立ち上がり、戦闘に復帰した。体を張った説得が通じてよかった。殴られ続けて頭がおかしくなったのか、素晴らしい閃きを得た。反撃と行こう。
「【ウィスパー】【エンチャント・ダークネス】」
ダークネスを自分の盾に付与する。両手でしっかりと握る。攻撃を当てるどころか、一度だって反応できていない俺がヘルムの攻撃を防ぐのは不可能だ。
俺だからダメなのだ。他のやつなら防げる。そうだろう、シャドーデーモン!
纏っているシャドーデーモンは、驚異的な防御力を備えている。同時に、非力ではあるが素早さに秀で、動体視力も俺より上だ。そして、集団を形成していながらもサモンによる魂のつながりで意思の疎通は完璧だ。
そこにシンプルな命令を出してやれば、うまくやってくれるだろう。
(俺の体をお前らにやる。好きに使え。ヘルムの攻撃を、盾で受け止めろ!)
両腕が勝手に動く。シャドーデーモンたちが勝手に動かす。ヘルムの拳を黒い盾で受け止め、弾き返す!
「……まさか、今まで手を抜いていたとでも?」
「どうだ? 悔しいか? ザコに攻撃を防がれて、悔しいか!? んっ!?」
「やればできるじゃない! ちょっと見直したわ……っ」
別に手を抜いていたわけではない。本気でやった。それでもダメだった。だから手段を選ばないことにしただけである。試すようなヘルムの連撃もすべて弾き返したが、体はすぐに悲鳴を上げた。
貧弱な魔術師の体で、限界を超えた動きを続けられるはずがない。だから勝機が見えるまで使えなかっただけだ。幸いにも、ぶっ壊れた体は【ヒール】でどうにか保っている。
足の筋肉がバチンと大きな音を立てて切れたが、これもどうにか直す。相手に聞かれてしまったのはどうしようもない。タンクヒーラーだと分かれば油断もしてくれない。
「お前のオリハルコンのガントレットと、俺の黒い盾。最強の装備は、矛なのか盾なのか……はっきりさせようじゃないか!」
「……認めよう。クロノ、お前は脅威だ。私がこれまで出会ってきた誰にも当てはまらない。しかし……強いのはお前だけだ」
嫌な予感がする。自分の視界を取り戻し、【シックスセンス】を発動する。オリハルコンの鎧に包まれて何も見えなかったはずのオーラが、溢れ出ている!
「テレサッ! 俺の後ろに! 早くしろッッッ!」
「い、嫌な予感がするわ! 距離を取ったほうが――」
「俺を信じろ! 死んでも防ぐっ!!」
ヘルムが重心を落とし、半身に構えた。これまでより深く、力を溜めている。やつの狙いは、必殺の一撃……本気を出して来るか……っ!
「貴様の力は、そのクズと並んだときに発揮される。どうすれば心が折れるのか……その答えは、クズの死だッッッ!!」
ヘルムが消える。シャドーデーモンをもってしても反応が遅れた。腕をへし折られ、黒い盾が地面に落ちる。ようやく姿を捉えたとき、ヘルムはもう俺の横に居た。視線は、テレサを捉えている。
音速を超える手刀が、テレサに伸びている。俺の心を折るために、テレサを殺す気だ。盾がなくては防げない。もう……誰かが死ぬのは……嫌だっ!
シャドーデーモンは俺の意思を汲み取ってくれた。体当たりでテレサを吹き飛ばし、ヘルムの手刀から守ってくれた。
俺の腹に手刀が突き刺さり、通過する。臓物をぶちまけ、大穴が空く。熱と痛みと冷たさで、思考もぐちゃぐちゃだ。生きているのか、立っているのか。それすらも分からない……。
「……まさか、あのクズを庇うとは思わなかった。そこまで大事にする価値などあるまい。こんな幕引きになるとは、がっかりしたぞ」
「嘘……でしょ……? ねぇ、あんた……何か言いなさいよ……返事してよ……っ! ブサクロノォォォッ!!」
あとがき
シリアスなシーンなのに「ブサクロノォォォ!」って……締まらないな、うぇははは!
「ククク……回復は終わったか? もっと面白いスキルを見せてくれ。そのために、わざわざ手を抜いてやったんだからなぁ!」
とっておきのカオスバインドすらほとんど通じない相手。よく生きていると何度も思った。おかしいと思った。正しくは、生かされていた。遊ばれていた。探られていた。
「ねぇ……っ、あたし……どうしたら……いいの……?」
テレサの問いかけに、力はない。瞳の輝きも失われ、心は既に折れたらしい。敗戦濃厚となってはムリもないことだが、絶望したところで何も変わらないぞ。
「おじさんを、信じなさい。人を信じることの難しさと、やり遂げることの難しさと、それを乗り越えたときの喜びを知る良い機会だよ」
「ムリよ……勝てるわけ……ないわ……」
握っていた短剣を落とし、俯いて地面に座り込んでしまった。少しくらいなら、休んでもいいさ。俺が戦えばいいんだ。
「まだ、勝てると思っているのか? ヌルを殺して満足していれば良かったものを、欲を出すから死ぬんだ。お前たちはここで死ぬ。私が殺す」
ヘルムの死刑宣告に、恐怖は感じなかった。俺は【強運】の効果を知ったあの日に、死刑宣告を既に受けている身だ。この状況も忌々しい呪いのせいだと思えばしっくりくる。
「……クロノ。本当に貴様はしぶといな」
「従順なやつが好みなんだったか? 思い通りにいかなくて残念だったな」
「ククク……反抗的なやつは好きだ。それでこそ、心を折りがいがある!」
重厚なガントレットが、腹に埋まる。頭を叩く。太い足に蹴飛ばされ、血と胃液を撒き散らす。それでも、俺は立ち上がる。
たどたどしい足取りで、ヘルムに向かって歩き出す。その最中に、また殴られ地面に沈められる。だが、立ち上がる。何度でも、立ち上がる。
「……なぜ、折れない。いつになった理解するんだ。お前たちのようなザコでは、決して勝てない相手だと!」
鎧を掴まれ、片手で執拗に殴られる。吹き飛ばすことも許さない、絶え間ない攻撃を受けても、【ヒール】を唱え続けて命を繋ぎ止める。
「場数が……っ、違うんでね……っ!」
朦朧とした意識のなか、藁にもすがる思いでヘルムのガントレットを掴んだ。そして、最後のスキルを唱える。
「【闇の感覚】」
右半身の動きを奪い、左半身に与える……そのつもりだったが、何の効果もなかった。オリハルコンの鎧越しには、通じなかったか……っ。
「……今度こそ、とっておきか? どちらにせよ、貴様は異常だ。頭がおかしい。狂ってる。なぜ、諦めない!? あのゴミのように、絶望し受け入れない!?」
「勝ち目はないってか? そんなこと最初から分かってるんだよ。俺は失敗の太鼓判を押され続けてきた。それでもやってきた。諦めたところで、敵と理不尽がほくそ笑むだけだからな」
「意地だけで反抗していると? 子供より単純だ。もう少し賢い男だと思っていたのだがな」
「バカじゃないと、生きられない酷い世の中だ。お前みたいな悪党が居るんだからな。お前なんか嫌いだ。話したくもねぇ。くたばれクソ野郎!」
また攻撃が始まる。地獄の苦しみを受けても、後悔はしていない。勝てないのなら、せめて暴言のひとつくらい吐いて憂さ晴らしする。それこそが俺の人生だ。
実際、ヘルムと話すのも飽きた。何か情報を引き出せるならともかく、こいつはあまり口を滑らせない。どうせ死ぬなら、最後は可愛い女の子と話したい。
「テレ……サッ! よくっ、聞け……ごはぁっ」
「あのゴミは既に折れている。期待するだけ無駄だ!」
「強いやつってのは……っ、折れない心を持っている人のことじゃ、ないっ。どれだげ早くっ、立ち上がるか……それが大事だっっっ!」
自分が正しく喋っているのか分からない。それでも、語りかける。俺にはそれしかできない。
「敵に……勝とうとっ、思うな……っ! 恐怖だ……っ! まず恐怖に勝て……っ! テレサッッッ!」
「何度でも折ってやる。反抗心が芽生えなくなるまでな!」
戦いが始まったとき、俺はテレサが殴られる様子を見てきた。今度は、俺の番だ。テレサが立ち直るまで、死なずに時間を稼ぐ!
「しぶとい。本当にしぶとい! 貴様は、ゴキブリ並みだな!」
「ゴキブリはお前だろ! 黒光りしやがっ、は……っ」
「ザコがいきがるな。素直に潰されておけ!」
血反吐を撒き散らしても、弱音は吐かない。ただひたすらに耐え、戦意喪失したテレサに自分のみっともない姿を見せつける。
きれいごとだけではうまくいかない世の中だ。諦めてしまったら本当に終わってしまう。分かってくれ、テレサ。みっともなく足掻くことこそが、何も持たず弱い人に許された最善の方法なのだと。
「【フラッシュ】【ダークネス】」
躱されてもいい。数打てば当たる。未来を悟って悲観するより、自分を騙してでも戦う。それがバカの生き方だ。何の抵抗もせずにやられるなど、恥だ。
同時に、テレサを信じている。彼女ならきっと、立ち上がってくれる。一度信じた相手は、死ぬまで信じる。バカの生き方は楽だが楽じゃない。
「なに一方的にやられてるのよ……一度くらい……当てなさいよ……っ!」
テレサが立ち上がり、戦闘に復帰した。体を張った説得が通じてよかった。殴られ続けて頭がおかしくなったのか、素晴らしい閃きを得た。反撃と行こう。
「【ウィスパー】【エンチャント・ダークネス】」
ダークネスを自分の盾に付与する。両手でしっかりと握る。攻撃を当てるどころか、一度だって反応できていない俺がヘルムの攻撃を防ぐのは不可能だ。
俺だからダメなのだ。他のやつなら防げる。そうだろう、シャドーデーモン!
纏っているシャドーデーモンは、驚異的な防御力を備えている。同時に、非力ではあるが素早さに秀で、動体視力も俺より上だ。そして、集団を形成していながらもサモンによる魂のつながりで意思の疎通は完璧だ。
そこにシンプルな命令を出してやれば、うまくやってくれるだろう。
(俺の体をお前らにやる。好きに使え。ヘルムの攻撃を、盾で受け止めろ!)
両腕が勝手に動く。シャドーデーモンたちが勝手に動かす。ヘルムの拳を黒い盾で受け止め、弾き返す!
「……まさか、今まで手を抜いていたとでも?」
「どうだ? 悔しいか? ザコに攻撃を防がれて、悔しいか!? んっ!?」
「やればできるじゃない! ちょっと見直したわ……っ」
別に手を抜いていたわけではない。本気でやった。それでもダメだった。だから手段を選ばないことにしただけである。試すようなヘルムの連撃もすべて弾き返したが、体はすぐに悲鳴を上げた。
貧弱な魔術師の体で、限界を超えた動きを続けられるはずがない。だから勝機が見えるまで使えなかっただけだ。幸いにも、ぶっ壊れた体は【ヒール】でどうにか保っている。
足の筋肉がバチンと大きな音を立てて切れたが、これもどうにか直す。相手に聞かれてしまったのはどうしようもない。タンクヒーラーだと分かれば油断もしてくれない。
「お前のオリハルコンのガントレットと、俺の黒い盾。最強の装備は、矛なのか盾なのか……はっきりさせようじゃないか!」
「……認めよう。クロノ、お前は脅威だ。私がこれまで出会ってきた誰にも当てはまらない。しかし……強いのはお前だけだ」
嫌な予感がする。自分の視界を取り戻し、【シックスセンス】を発動する。オリハルコンの鎧に包まれて何も見えなかったはずのオーラが、溢れ出ている!
「テレサッ! 俺の後ろに! 早くしろッッッ!」
「い、嫌な予感がするわ! 距離を取ったほうが――」
「俺を信じろ! 死んでも防ぐっ!!」
ヘルムが重心を落とし、半身に構えた。これまでより深く、力を溜めている。やつの狙いは、必殺の一撃……本気を出して来るか……っ!
「貴様の力は、そのクズと並んだときに発揮される。どうすれば心が折れるのか……その答えは、クズの死だッッッ!!」
ヘルムが消える。シャドーデーモンをもってしても反応が遅れた。腕をへし折られ、黒い盾が地面に落ちる。ようやく姿を捉えたとき、ヘルムはもう俺の横に居た。視線は、テレサを捉えている。
音速を超える手刀が、テレサに伸びている。俺の心を折るために、テレサを殺す気だ。盾がなくては防げない。もう……誰かが死ぬのは……嫌だっ!
シャドーデーモンは俺の意思を汲み取ってくれた。体当たりでテレサを吹き飛ばし、ヘルムの手刀から守ってくれた。
俺の腹に手刀が突き刺さり、通過する。臓物をぶちまけ、大穴が空く。熱と痛みと冷たさで、思考もぐちゃぐちゃだ。生きているのか、立っているのか。それすらも分からない……。
「……まさか、あのクズを庇うとは思わなかった。そこまで大事にする価値などあるまい。こんな幕引きになるとは、がっかりしたぞ」
「嘘……でしょ……? ねぇ、あんた……何か言いなさいよ……返事してよ……っ! ブサクロノォォォッ!!」
あとがき
シリアスなシーンなのに「ブサクロノォォォ!」って……締まらないな、うぇははは!
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