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絆編

胸の内 #40

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「キスハメがヤバイ!」


 我に返ったテレサちゃんが、むくりと起き上がって叫んだ。なんだろう、頭おかしいのかな?


「はー、こんな気持ちいいことがあったなんて。うん、あたし今まで人生損してた!」

「大げさだなぁ。キスハメくらい何度もしたことあるだろ」

「そうだけど。頭から抜け落ちてたというか? よくされてたときは、ここまで好きじゃなかったもん」


 このナチュラルエッチモンスター。いつか真っ赤な顔を枕で隠して、手足をじたばたさせてる光景を拝みたいものである。


「馬車の中でめちゃくちゃしたからな。新しい扉が開いたんだろう」

「よし、決めたわ! キスハメなら最初から向かい合ってしてもいいと思う!」

「謎の決断をしたところで悪いんだが、今後はなるべくイかないようにしてくれよな」

「はぁ? 何で? ムリだけど。またいつものイジワル? そういうところも嫌いじゃないけどね~」

「忘れたのか? レベル下がるぞ」

「あぁ……そうだったわね。別に忘れていたわけじゃないけど。そうね、下がってもいいかなって思ってるわ」

「随分とのんきだな。理由があるなら聞くが?」

「あたしのレベルって、夜鷹時代のものだから。人を殺めて得た力なんて、いっそのことキレイさっぱりなくなったほうがいいと思ったの」


 へぇ、少し見ないあいだに成長したな。力に未練がないことは悪いことじゃない。だが、俺としては困っちゃうね。


 レベルはどんな形であれ、経験を示すもの。魔物が蔓延るこの世界において、レベルとは免疫力……いや、命そのものである。


「贖罪のつもりか? レベルが下がっても、過去は変わらない」

「分かってるわよ。でも、この依頼が成功したら、後ろ盾を貰えるんでしょ? あんたが与えてくれたものだけど、イチからやり直してもいいかなって」

「そうか。本心がどうであれ、今はその罪がお前を生かす。毎日、自分の体をチェックしろ。本番で動けるようにな」

「はーい。すっかりお説教モードになっちゃった。話したの失敗だったわ」

「成功か失敗か。話さないと分からないもんだ。俺としては、話してくれて助かったぞ」

「んー、だったら成功かしら? うん、成功ってことにしておきましょ。それじゃ、あたしトイレに行ってくるから――」


 なぁにぃ!? トイレだとぉ!? 寝転がってる場合じゃねぇ!!


「危ないからおじさんがついて行ってあげよう!!」

「えっ、いやいや、いいわよ別に。さっきの場所でするから安全でしょ」

「いいや、危ない! 間違いない!!」

「あのねぇ、さっき見せたでしょ。それにこんな話の流れのあとで、まだおっ立つわけ?」

「念の為に聞くが、小さい方? 大きい方?」

「小さい方」

「つまり、おしっこしたいわけだな?」

「うん、そうよ。おしっこするだけ……って、何で勃起してるわけ!?」

「俺くらいになると、美少女の口から『おしっこ』という単語が出た瞬間に勃起する。男はみんなそうだぞ」

「あんただけでしょ……ちょっ、押し当てて来ないでよ。誰かさんが覆いかぶさって寝るから動けなかったから、まじめに急いでるんだけどっ」

「もう一歩も歩けないだと!? おじさんに任せろ!!」


 後ろからガバっと抱きついて、持ち上げた。テレサちゃんの両足が、空中でじたばた暴れ始めるが、これは無視!!


「さぁ、膀胱炎になったら大変だ。すぐにトイレまで運んでやるよ」

「やーめーてーっ! プライバシーってものを少しは知りなさいよっ。さっき見せたでしょ。あれめちゃくちゃ恥ずかしいんだからっ!」

「プライバシー? 難しい言葉を知ってるんだなぁ。おじさん感動しちゃったよ。でもさ、テレサちゃんにプライバシーは無いんだよなぁ。この依頼を達成したら、検討しよう」

「それらしいこと言って、あんたが見たいだけでしょっ」

「大正解!! 何をそんなに嫌がるんだか。燃えるけどさ。あぁ……実は大きい方だったのかな? んっ? それならひとりにしてやるが?」

「違くてっ。我慢してたから……いっぱい出そうだし……とにかく恥ずかしいって言ってるのよっ!!」


 美少女のおしっこ……それすなわち絶景である。ごく限られた時間のみ鑑賞できる奇跡の光景だ。それが、いつもより長く拝める……? 最高かよっ。


「無駄な抵抗は止めろ。死んでも離さないぞ」

「もぉ~、それエッチのときに言ってよぉ!」

「じゃあエッチのときにも言うからさ。おじさんにおしっこするところ、見せてくれよ。なっ、なっ? 一生の思い出にしたいんだよ!!」


 嫌々と首を振り、暴れるテレサちゃん。レンジャーなのだから縄抜けの術然り、拘束から抜け出す方法を知っている。だが、生憎とおじさんの手は、美少女の柔肌に吸い付く! 脇の下に手を入れれば、テレサちゃんでも抜け出せまい。


 それでも、不安は残る。もしこのまま暴れて、テレサちゃんが落ちて怪我をしてしまったら大変だ。もっとしっかりと、確実に捕まえ……支えないと!!


 両手は塞がってしまっている。手を増やす魔法はない。俺に残された方法は、先の光景に期待して、腫れ上がった息子をテレサちゃんのあそこに挿入することだけだ!!


「んひィっ! なっ、何でこのタイミングで入れるわけぇ……っ。信じらんないっ」

「いやいや、勃起しすぎて入っちゃっただけだぞ。俺のせいじゃないって」

「だったらっ、抜いてよ……っ。圧迫されて……ヤバいんだけどっ」

「ムリムリ。パーフェクト勃起状態だから。抜きたくても抜けないレベル」

「嘘ばっかり。絶対にわざとでしょっ」


 心外だなぁ。フル勃起は本当なのに。今日は食い下がってくるから、いつもより燃えるぜ。緊張しているなら、ほぐしてあげないとなぁ!


「んぅっ!? ちょ、ちょっと……それだめっ。今はダメだから……っ」

「それって何かな? おじさんはただ、動けないテレサちゃんをトイレまで運んであげているだけだがぁ?」

「嘘つきっ。わざと揺らしてるしっ、ヤバいところ小突いて来るしっ」

「ヤバいところ? この……ザラザラしたところかな?」

「ダメっ、Gスポットっ、突いちゃだめぇっ! んっんっっっ!!」


 突き上げるのは奥ではなく、前……たっぷりと蓄えて膨れ上がっている膀胱を、Gスポットごと刺激してやると、小さな吐息とともに、可愛らしい尿道からピュッピュっと潮を吹く。


 テレサちゃんが必死に我慢しようとも、中から押し出されてはひとたまりもない。快楽と潮吹き……同時に刷り込んであげたので、あっさりと決壊するかと思っていのだが、今日は辛うじて耐えている。


「おやおやぁ? お潮吹いちゃったねぇ。今トイレに向かってる途中なんだけど……このまましちゃうのかい? それとも、運んであげようかぁ?」


 耳まで赤く染まったテレサちゃんが、泣き顔と怒りが混ざった表情をこちらに向けようとする。しかし、それを見せたくないのか、ふいと正面に向き直った。


「……運んで。トイレまで……我慢するから……っ」


 か細い声だったが、密着した状態ではっきりと聞こえた。お墨付きをいただいたところで、また歩き出す。ぐちゅぐちゅと、卑猥な音を立てながら。


「あっ、んくっ、っっっ」


 一歩踏み出すごとに、Gスポットを擦り上げられ、子宮口は形を変える。俺の歩調とシンクロして、ぴゅっと潮が吹き出る様子を、シャドーデーモンの視界を通じて拝めるこの瞬間は最高だった。


「はぁぁっ、ムカつくけど……潮吹きっ、気持ちいいっ」


 歯を食いしばって尿意と刺激に耐えていたテレサちゃんの口が、甘い声をあげて緩む。その瞬間――。


「……あっ! だっ、ダメダメダメぇっ……あっ、あぁ……っ!!」


――じょぱぁぁぁっ!!


 勢いよく吹き出すおしっこが、放物線を描いて地面を叩く。テレサちゃん越しに現れた水たまりは聖域となり、踏むなどとんでもない。足を止めて、赤く染まった耳を舐めしゃぶりながら鑑賞する。


 とてもキレイな黄金色だ。温度差で生じた湯気が幻想的な光景を作り出す。左目はサモン越しに尿道から生まれる滝を眺め、右目はテレサちゃんの背中越しに溢れる様子を楽しむ。


 主観映像に等しいそれは、本来ならば女の子しか見られない特別な光景である。今日のことは一生忘れられない最高の思い出となった……。


「ばかばかっ、あほっ、大嫌い……ぐすっ」


 羞恥のあまりぐずり始めたテレサちゃん可愛い。


「でも俺は好きだよ」

「嘘つきっ。あれだけ止めてって言ったのに……んむぅっ!?」

「ちゅぅ……ごめんねテレサちゃん。嫌がってるのは分かってたけど……れろっ、テレサちゃんのおしっこ見たくてさ……嫌がる様子も、真っ赤に染まった顔もすごく可愛いよ……ぴちゃっ、ちゅぅぅっ」


 いつの間にか射精してもなお硬さを保つ息子を、テレサちゃんが喜ぶ部位に擦り付けながら、素直な気持ちで謝る。


「今回らけだからっ、ちゅぅぅっ。ちゅぱっ、れろちゅぅ。次はっ、本気で怒るからね……分かった?」

「あぁ、気をつけるよ。でも本当に良いものを見れた。ありがとう、可愛いよテレサちゃん。好きだよテレサちゃん……」

「こういうときだけ調子いいんだから……んもぅ。ねぇ、もうちょっと出るかも? 見たい? あたしのおしっこ……」

「絶対に見たい。早く見せてくれ……れろれろっ、じゅるっ!」

「んんぅっ、だったら……またグリグリして? Gスポット……気持ちいいところにあんたのソレを押し付けてっ、無理やり出して……れろちゅっ、ちゅぅぅっ」


 お望み通り、Gスポットをグリグリ。テレサちゃんの体がビクビクと震えたあと、ぐったりと脱力する……。


 おじさんの腕の中で、幸福の弛緩に浸るテレサちゃんの尿道がわずかに口を開くと、じわぁっと清水が漏れ、肌を伝って地面に落ちた……。


「はぁはぁ……ごめん。もう出なかったわ……」

「いいや、とっても可愛かったよ。ありがとうテレサちゃん。さぁ、テントに戻ろうか」

「うん……お願い。あんたに任せるから……ちぅっ」


 柄にもなくお姫様抱っこをして、テントに帰った……。



あとがき

次からメインストーリー再開
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