欲しいものはガチャで引け！～異世界召喚されましたが自由に生きます～

仮面の男、襲撃

エイフィーVS仮面の男

「リクトが来てくれなかったのは残念だなぁ・・」
「あなたは私が倒す。悪いけど容赦はしないよ。」
そう言ってエイフィーは仮面の男に突っ込んでいった。
バキッ！！
「グアッ！！」
「まだまだ！！」
ゴガガガガガッ！！！
エイフィーは吹き飛ばした仮面の男にさらに追撃を加える。

「凄い・・一方的に押してる・・」
「・・・」
メイが横で感嘆しているがアイリはその様子をあまりいい状況とは思えないでいた。
「いくらなんでも弱すぎる・・」
あの余裕のあった様子だったのにもかかわらずここまで一方的にやられている。何か裏があるんじゃないかと思ってしまうくらいだ。

「ハァッ！！」
エイフィーの魔法が仮面の男に当たり大爆発を起こした。幸い、人は皆、避難しているがかなりの威力である。
「グハッ！！・・凄い強さだ・・これなら・・」
最後に何か言っていたがエイフィーは完全にそれを無視していた。
仮面の男も拳を振りかざすが、あっさりと避けられ攻撃を加えられており満身創痍だった。
「大したことなかったわね。ここで私が終わらせる。」
「チッ！！そう簡単に終わらせるかよ！！」
仮面の男が突如魔法を放ち、不意を突かれたエイフィーはそれに巻き込まれた。

「クックックッ、油断したな・・」
仮面の男は既にエイフィーの方向を向かずにアイリ達の方へ視線を向けていた。
「さぁ、次はお前達の番・・グアッ！！」
だが、横からの攻撃に吹き飛ばされそのまま岩場へと激突した。
「ゴハッ！！何・・効いて・・ない・・？」
「びっくりはしたけど大した威力じゃなかったからね。結構回復してるのよ」
「チッ・・リクトだけじゃなくこいつらも強いとはな・・貴様を倒して強くなる当初の計画が完全に台無しだ・・」
「私達を見くびっていたのがあなたの敗因よ。」

すっとエイフィーは両手を前に出し、
「でも、1人の戦士としての敬意を払ってあなたは私の必殺技で倒す。」
「それは随分なことだなッ！？」
仮面の男がそれを止めようとしたが既に周りに鎖があり、それによって縛り付けられていた。
「クソッ！！外れない・・だと・・？」
「終わりよ」
エイフィーの周りに大量の魔法陣が展開された。
「ヤバっ！！奇跡の結界オーロラカーテン！！」
そう言ってエイフィーと仮面の男をすっぽり囲む結界を出現させた。

「終わりよ、全属性魔導波同時照射！！」
そう言うと全ての魔法陣からそれぞれ全く別の色の魔法が発射された。
「グアーッ！！！この俺が・・」
そう言って仮面の男の姿が消えていったが、
「えっ、あの顔って・・」
エイフィーは気づいていなかったがメイとアイリは気づいていた。
「リクト様の顔・・？」
そう疑問に思ったのも束の間、大爆発が起き、その跡には仮面の男の姿は消えていたのだった。