欲しいものはガチャで引け！～異世界召喚されましたが自由に生きます～

三つ巴対決

いざ教国へ

「なぜ？！教国へ！？罠ですよ！止めましょう！」
アイリはとっさに反論した。いくらリクト様が言ったとはいえさすがにこれは、という気持ちだ。エイフィーも目を丸くしている。
「安心しろbrainが保証している。万が一、罠だったとしてもタダでやられるわけがないだろ。」
そう言った陸斗の体からはとてつもない殺気が発されていた。
(っ！！？やはりすごい殺気だ。リクト・・油断の出来ない奴だ。)
聖徒3人はそう感じた。
「じゃあ行くか。アーサー、連れて行ってくれ。」
「残念だがリクト殿。教国には転移で移動することが禁じられている。聖徒でもね。」
「そうか・・じゃあ！走るか！」
そう言って6人は走り出した。アーサーと陸斗を先頭にし、他の4人が後に続いた。
30分くらい走ってからアーサーが話しかける。
「リクト殿、確かに私は転移で入国するのは禁止と言いましたが教国の前までなら許可されてますよ。」
「えっ・・確かに。」
早く言ってくれよと陸斗は思ったがあえて口には出さなかった。
アイリ達も追いつき、6人が揃ったところで
「じゃあ行きますよ。転移」

「ここが、教国か。」
俺達は教国の門前に来ていた。かなり整っている場所だな。
そして何よりも目立つのはここからでも見える、白い巨大な建物だ。
「アーサー、あのでかい建物は何なんだ？」
「あれは大聖堂ですよ。あそこに教王様と我々聖徒がいます。では、さっさと入ってしまいましょう。」
こうして俺達は教国へと入ったのだった。

「しかし、随分と景気がいいな。」
街にはあちらこちらに屋台があり、店の装飾も綺麗だった。
「領土が狭い分、そこに金を掛けられるんですからね。人も多いですしここの整備は徹底してますよ。あ、そう言えばお腹空きませんか？ここの店美味いんで行きましょう。」
俺達はアーサーの勧める店に入り、そこで昼食をとった。
値段の割にかなり美味かった。

「ふ～食べましたね～。じゃあそろそろ行きますか。」
俺達はようやく大聖堂へと向かった。
歩いて20分くらいで大聖堂入り口前まで来た。
「随分と人がいるけどこれは？」
「大聖堂は一部なら誰でも入れますよ。どうします？一回お祈りでも。」
「結構だ、遠慮しとくよ。早く行こうぜ。」
俺達は大聖堂へと入り一般人達には禁止されているところまで行った。
「この部屋ですよ、我々の部屋は。教王様はあいにく忙しくて今は会えないというので先に我々の仲間と会っていただきたい。」
「いいぜ。どんな奴がいるか気になるしな。」
そして俺達はドアを開けて中へ入った。