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最強種との出会い
会談の最後に
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「ところで俺達を呼んだ理由はなんだ?出会いの経緯だけならクリスだけを連れて来ればいい。あの時のルースの口調だと俺にも用がある、むしろ俺の方が目的だったと思うが。」
ずっと気になっていたことを俺は口に出した。あの時俺も行かせてもらうと、ルースに言った時、ルースは一瞬ホッとした表情を見せた。もちろん変化は僅かであり、気づいたのは俺と創一とあと、もしかしたらだけどバロスもだ。
「気づいていたのか。流石だな。」
ルースが感心したように言う。ルース、お前だから気づいたんだ。ここの長老ゴルドドラゴンならそんな表情も出さないと思うがな。
現に俺はこの龍が読めない。少なくとも嫌な感情を抱いてないことだけは分かるが。
「今回の目的は2つ。まずはクリスタルドラゴンの誕生を龍族全員で確認。これはすぐに果たせたわけだ。そしてもう1つ、これはかなり大事な者であり、今回の最大目標でもある。」
少し間をおいてルースは言った。
「お前とクリスタルドラゴン様に加護を与えることだ。その為に来てもらったんだぞ属性龍達よ。」
ルースは奥にいる属性龍達に言った。
「ふん、そんなことぐらい分かっているよ。俺達だってその為に来たんだからな。」
口は悪いが来たあたり、悪い奴らでは無いようだな。それはそうと加護をくれるって何なんだ?
「全ての属性魔法が使えるようになるね。もし持っていたとしても大幅なレベルアップが図れる。さらにステータスも上方修正されるけどな。」
これ以上上がるとは・・。まぁ、ルース達も充分強いし確かに力は必要だな。もし敵対したら今の俺は瞬殺されてしまうし。
「よし、では属性龍達よ。この男とクリスタルドラゴン様に加護を与えてくれ。手抜きは許さんからな。」
「分かってるわ!そんなことするわけ無いだろ!」
口悪いけど絶対こいつらいい奴だね。
確信したよ。
7体は俺とクリスを囲むように立った。そして、
「我が属性よ、この男とクリスタルドラゴン様に加護を与えよ。」
1体がそう言って手を俺らにかざすと他の龍もそれを真似する。
そして7体全員の手が光り、俺達に降り注ぐ。なにやら力が湧いてくるのが分かる。そしてその儀式は3分足らずで終わった。
「よし、終わったぞ。確かに属性は付いたぞ。」
「ありがとう、ゆっくり休んでいてくれ。」
疲れているようなので俺はMPポーションを渡す。
「人間のポーションで我々が回復するとでも・・」
「待て!このポーション回復量が尋常じゃ無い。」
以前、俺が創一の限界を試してみたくなり、10本ほど最高級のポーションを作ってもらったがその回復量は・・
「5万!?こんな物が人間に・・」
鑑定持ちの龍もいるか。まぁ、おかしくは無いけどな。
7体はそれを飲み干し全快する。
「感謝するぞ、リクト。少々我々は人間を見くびっていたようだな。」
そう言って属性龍達は空に旅立って行った。
「あいつら・・勝手に。すまんなリクト。」
「あぁ、構わない。俺もそろそろ帰りたいしな。クリス!帰るよ。」
俺達は再びルースの背中に乗って帰路に着くのだった。
ずっと気になっていたことを俺は口に出した。あの時俺も行かせてもらうと、ルースに言った時、ルースは一瞬ホッとした表情を見せた。もちろん変化は僅かであり、気づいたのは俺と創一とあと、もしかしたらだけどバロスもだ。
「気づいていたのか。流石だな。」
ルースが感心したように言う。ルース、お前だから気づいたんだ。ここの長老ゴルドドラゴンならそんな表情も出さないと思うがな。
現に俺はこの龍が読めない。少なくとも嫌な感情を抱いてないことだけは分かるが。
「今回の目的は2つ。まずはクリスタルドラゴンの誕生を龍族全員で確認。これはすぐに果たせたわけだ。そしてもう1つ、これはかなり大事な者であり、今回の最大目標でもある。」
少し間をおいてルースは言った。
「お前とクリスタルドラゴン様に加護を与えることだ。その為に来てもらったんだぞ属性龍達よ。」
ルースは奥にいる属性龍達に言った。
「ふん、そんなことぐらい分かっているよ。俺達だってその為に来たんだからな。」
口は悪いが来たあたり、悪い奴らでは無いようだな。それはそうと加護をくれるって何なんだ?
「全ての属性魔法が使えるようになるね。もし持っていたとしても大幅なレベルアップが図れる。さらにステータスも上方修正されるけどな。」
これ以上上がるとは・・。まぁ、ルース達も充分強いし確かに力は必要だな。もし敵対したら今の俺は瞬殺されてしまうし。
「よし、では属性龍達よ。この男とクリスタルドラゴン様に加護を与えてくれ。手抜きは許さんからな。」
「分かってるわ!そんなことするわけ無いだろ!」
口悪いけど絶対こいつらいい奴だね。
確信したよ。
7体は俺とクリスを囲むように立った。そして、
「我が属性よ、この男とクリスタルドラゴン様に加護を与えよ。」
1体がそう言って手を俺らにかざすと他の龍もそれを真似する。
そして7体全員の手が光り、俺達に降り注ぐ。なにやら力が湧いてくるのが分かる。そしてその儀式は3分足らずで終わった。
「よし、終わったぞ。確かに属性は付いたぞ。」
「ありがとう、ゆっくり休んでいてくれ。」
疲れているようなので俺はMPポーションを渡す。
「人間のポーションで我々が回復するとでも・・」
「待て!このポーション回復量が尋常じゃ無い。」
以前、俺が創一の限界を試してみたくなり、10本ほど最高級のポーションを作ってもらったがその回復量は・・
「5万!?こんな物が人間に・・」
鑑定持ちの龍もいるか。まぁ、おかしくは無いけどな。
7体はそれを飲み干し全快する。
「感謝するぞ、リクト。少々我々は人間を見くびっていたようだな。」
そう言って属性龍達は空に旅立って行った。
「あいつら・・勝手に。すまんなリクト。」
「あぁ、構わない。俺もそろそろ帰りたいしな。クリス!帰るよ。」
俺達は再びルースの背中に乗って帰路に着くのだった。
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