欲しいものはガチャで引け！～異世界召喚されましたが自由に生きます～

広がりゆく勢力、そして

開戦！ペッカ村vsアルド王国

「リクトさん、王国軍が来ました。どうしますか？」
「まぁ、少し向こうの話を聞いてみよう。もしかしたら話し合いで済むかもしれないからね。」
「分かりました。」
話し合いで済むとは思ってないのだが万が一のことがあるかもしれないしな。話だけは聞いといてやろう。
俺達は武装を解かずに門の上から軍隊を見る。
これはかなりの数だな。確かに1万はいっているな。５つぐらいに分かれているし、逃げるのはおそらく無理だろう。
「ペッカ村の村人共！今なら、許してやろう！さっさと我々に降伏するのだ。」
はい、もう無理だわ。さっさと終わらせてしまおう。
「この村は渡しません！奪えるものなら奪ってみなさい！」
ビリーさんよく言った。
「後悔するなよ！貴様ら！よし、皆の者！攻め込むのだ！」
その声と同時に俺達は魔法弾を打ち込んだ。
各所で爆発が起き軍隊が巻き込まれる。だが、彼らは数が多い。そんなことは構わず突っ込んできている。ここで村人達の出番だ。
村人100人ほどが門の外に飛び出し、攻撃を開始。
それぞれ個性的な武器を持っている。全て俺がガチャで出したものなので伝説級の武器だが。
剣を一振りしただけで地割れが起き、たくさんの兵士が巻き込まれる。さらに防御施設も存分に活動していた。あちらこちらで爆発が起き、兵士が次々と吹き飛ばされている。もはや完全な蹂躙だ。
「マスター、俺達出番あるのか？」
アインが不思議そうに尋ねてくる。
もちろん今の状況なら俺達が介入する必要はない。もう少し経ってからだ。
あちらこちらで兵士が倒れており、誰1人門に触れることが出来ていない。
「ば、化け物だ～！！」
何人かがその叫び声をあげながら逃げ出すが防御施設の攻撃に巻き込まれあえなく吹き飛ぶ。
村人達の圧勝ムードに包まれているが・・・
突然魔弾が飛んできた。それもかなり上級の。
今の村人では止められないな。俺は門の外に出てそれを弾き飛ばした。
「い、今のは？」
「おそらく王国の魔術師だろう。今のあなた達だと分が悪い。俺が相手する。」
「あ、ありがとうございます。」
そして俺は魔弾を飛ばした方向に向かった。
するとそこには魔術師らしき人物と強そうな兵士がいた。おそらく普通のやつらとは違うな。だが、俺と会ったことが災難だな。
「貴様か。魔弾を打ったのは。」
「そうだが。貴様らが我が王国に逆らうからだろう？」
「やはりそういう考えだったかっ！」
俺が魔法の波動を放つと周りの兵士は吹き飛んだが魔術師は平然と立っていた。やはりただの魔術師ではなさそうだな。こいつがおそらく今回の軍隊の中で最強だろうな。
「なるほど少しはやるようだな。そこそこ楽しませてくれそうじゃないか。」
俺はこの男との戦いが少し楽しみになった。