135 / 203
帝国戦
異変
しおりを挟む
かつて幸運の星そして10聖徒との戦いで大きく力を落としたミリト帝国。しかし、皇帝の間で何やら不思議なことが行われていた。
「ククク・・これほどまでに強くなれるとは・・」
「どうやら実験は成功したようですね。」
8人に減ったはずの親王は12人に戻っていた。そしてそれぞれが禁忌の奥義により以前を遥かに凌駕する力を身につけていた。
「ようやく、復讐の時が来たのだ。幸運の星を叩きのめすのだ!」
皇帝が親王達を激励し、親王達はその言葉に答える。
「我が帝国を世界最強にするのだ。最強がどちらか教えてやろう。」
そう言ったのは親王第1位のライオーだった。今のままで行けば彼が皇帝になる。それだけあって彼のやる気は他の親王より飛び抜けてあった。
「ふっ、そう言って皇帝の座を奪われないようにするんだな。」
レピルが横から口を挟んだ。
「ふん、格下に負けた奴に負けるわけがなかろう。馬鹿が。」
「何だと!貴様!」
「おい、仲間間で争うのでは無い。敵は別にいるだろう。」
「申し訳ありません・・」
争いそうな空気を皇帝が押しとどめた。
「まぁ、いい。では、さっさと動いてもらうぞ。いいな!?」
「「「「はっ!!!」」」」
「最近、やたら平和ですね~」
「そうだな。なんか不気味なくらいだよ。」
「嵐の前の静けさとでも言うのですかね?」
「おいおい、これ以上嵐が来られても困るぜ。」
幸運の星のメンバーは談笑していた。今日はダンジョンには潜らず休息日としていた。リザードマン達は相変わらず戦っているのかと思いきや、陸斗と創一の作ったトランプで遊んでいた。
「くそ~ソウイチさん。あんた強いね!」
まぁ、人工頭脳だしな。そう簡単には負けないと思うぜ。
彼らはどうやらババ抜きをしているらしい。最初は神経衰弱をしていたのだが創一に有利過ぎることにすぐ気づいたらしく、変えたのだがこいつにはおそらく勝てないだろう。
それにしても平和だ。最近いろんな事が続いていて、忙しかったが久しぶりに暇な時間ができた気がする。ペッカ国も大丈夫だし、スレイムにも何も出来事はない。まぁ、こういう時間も悪く無いのだろう。
「何か変な風だな。」
フェンリルがふと呟いた。
「え、そうか?普通の風じゃ無いか?」
フェンリルの言葉にベルルが答えた。
「思い違いかもしれんな。」
「そうかもな。でも、お前の勘やたら当たるんだよな~。野生の勘ってやつか?」
「まぁ、人間じゃ無いことは確かだかな。」
ベルルが立ち去った後、フェンリルはまた呟く。
「嫌な予感がするな。今度の敵はただじゃすまなそうだが・・」
彼女の勘が当たるのは野生の勘では無い。軽い予知みたいなものだ。強いて言えばギャディスの危機察知のようなものか。だが、詳しいことまでは分からずただ、何か起きると分かるだけだ。
だからこれは決して根拠の無いものでは無いのだ。
新たな敵にフェンリルは心が穏やかではなかった。
「ククク・・これほどまでに強くなれるとは・・」
「どうやら実験は成功したようですね。」
8人に減ったはずの親王は12人に戻っていた。そしてそれぞれが禁忌の奥義により以前を遥かに凌駕する力を身につけていた。
「ようやく、復讐の時が来たのだ。幸運の星を叩きのめすのだ!」
皇帝が親王達を激励し、親王達はその言葉に答える。
「我が帝国を世界最強にするのだ。最強がどちらか教えてやろう。」
そう言ったのは親王第1位のライオーだった。今のままで行けば彼が皇帝になる。それだけあって彼のやる気は他の親王より飛び抜けてあった。
「ふっ、そう言って皇帝の座を奪われないようにするんだな。」
レピルが横から口を挟んだ。
「ふん、格下に負けた奴に負けるわけがなかろう。馬鹿が。」
「何だと!貴様!」
「おい、仲間間で争うのでは無い。敵は別にいるだろう。」
「申し訳ありません・・」
争いそうな空気を皇帝が押しとどめた。
「まぁ、いい。では、さっさと動いてもらうぞ。いいな!?」
「「「「はっ!!!」」」」
「最近、やたら平和ですね~」
「そうだな。なんか不気味なくらいだよ。」
「嵐の前の静けさとでも言うのですかね?」
「おいおい、これ以上嵐が来られても困るぜ。」
幸運の星のメンバーは談笑していた。今日はダンジョンには潜らず休息日としていた。リザードマン達は相変わらず戦っているのかと思いきや、陸斗と創一の作ったトランプで遊んでいた。
「くそ~ソウイチさん。あんた強いね!」
まぁ、人工頭脳だしな。そう簡単には負けないと思うぜ。
彼らはどうやらババ抜きをしているらしい。最初は神経衰弱をしていたのだが創一に有利過ぎることにすぐ気づいたらしく、変えたのだがこいつにはおそらく勝てないだろう。
それにしても平和だ。最近いろんな事が続いていて、忙しかったが久しぶりに暇な時間ができた気がする。ペッカ国も大丈夫だし、スレイムにも何も出来事はない。まぁ、こういう時間も悪く無いのだろう。
「何か変な風だな。」
フェンリルがふと呟いた。
「え、そうか?普通の風じゃ無いか?」
フェンリルの言葉にベルルが答えた。
「思い違いかもしれんな。」
「そうかもな。でも、お前の勘やたら当たるんだよな~。野生の勘ってやつか?」
「まぁ、人間じゃ無いことは確かだかな。」
ベルルが立ち去った後、フェンリルはまた呟く。
「嫌な予感がするな。今度の敵はただじゃすまなそうだが・・」
彼女の勘が当たるのは野生の勘では無い。軽い予知みたいなものだ。強いて言えばギャディスの危機察知のようなものか。だが、詳しいことまでは分からずただ、何か起きると分かるだけだ。
だからこれは決して根拠の無いものでは無いのだ。
新たな敵にフェンリルは心が穏やかではなかった。
6
あなたにおすすめの小説
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月中旬出棺です!!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました
まったりー
ファンタジー
何処にでもいるような平凡な社会人の主人公がある日、宝くじを当てた。
ウキウキしながら銀行に手続きをして家に帰る為、いつもは乗らないバスに乗ってしばらくしたら変な空間にいました。
変な空間にいたのは主人公だけ、そこに現れた青年に説明され異世界召喚に巻き込まれ、もう戻れないことを告げられます。
その青年の計らいで恩恵を貰うことになりましたが、主人公のやりたいことと言うのがゲームで良くやっていたダンジョン物と牧場経営くらいでした。
恩恵はダンジョンマスターにしてもらうことにし、ダンジョンを作りますが普通の物でなくゲームの中にあった、中に入ると構造を変えるダンジョンを作れないかと模索し作る事に成功します。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる