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激突!悪魔編!
リーダー不在の最強クラン
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~ステイン視点になります~
「リ、リクトが消えた!!」
アグリスが死に際に放った謎の転移魔法からエイフィーを守って消えたリクト。
「わ、私のせいで・・・」
エイフィーという女はショックで膝をついてしまっている。
「ステイン、今のは何か分かるか?転移系だろうとは思うんだが・・」
アインという男が俺の元にやってきた。もともと指揮官をしていただけあって冷静さを失っていない。
「そうだな、おそらく転移魔法の類であることは確かだ。だが、どこに飛ばされたのかまでは分からんな。ひとまず、ここの悪魔族は全員倒した。一旦戻るぞ。」
そう言って、俺達はスレイムまで移動した。
「・・・まさか・・マスターの反応がないとは思いましたが・・」
ソウイチに事の全てを話したが今までにないくらいの動揺っぷりだった。他のメンバーの雰囲気もかなり暗かった。
「やはりか・・」
俺は感じていたことが間違っていなかったのを確信した。
俺は暗い雰囲気の場所にもいづらく、ひとまず外に出たがそこには先客がいた。
「ムサシと・・バロスか?」
「お前もあそこにはいづらかったのか。」
「まぁな、ところでそこの爺さんは仲間と一緒じゃなくていいのか?」
「構わん、儂もあそこにはいづらくてな。」
この爺さんも割と落ち着いているんだな。そして俺は予てから思っていたことを口にした。
「このクランは強いけど決定的な弱点があるよな。」
「・・・」
バロスという爺さんは無言だ。それを肯定とみなして俺は話を続ける。
「それは全員がリクトという存在に頼り切ってしまっていることだ。一見すると、ソウイチという最高の頭脳を持った男にマーケティングなどの情報に通じているあんた。そして何よりもここの戦闘力が非常に高く、完全無欠のクランと呼んでも過言ではない。」
「ふっ、儂のことをそう評価してくれているとはな。」
「話を続ける、だがそれは全てリクトという存在の元に成り立っていたんだ。確かにリクトの力は凄まじいものだ。だが、それ故にリクトに全員が依存してしまっているんだ。だから、リクトがいなくなった瞬間、それはあっさりと崩れ去ってしまう。俺が怖いのは再起不能になってしまうことだ。」
短期間しか関わっていなくても分かるその風潮。ムサシも腕を組んで黙って話を聞いているあたり、それに気づいていたのだろう。
そして爺さん、改めバロスは口を開いた。
「確かにお前の言う通りだ。俺達はリクトに依存しきっていた。もしかしたらそのバチが当たったのかもしれないな。だがな、だからと言って俺達が再起不能になることはない。なんとしてでもリクトを見つけ出す。救ってもらった恩を少しでも返すためにな。」
そう言って俺を見たバロスの目には確固たる意志がこもっていた。
「あんたは大丈夫そうだな。だが、俺には少し気になる奴がいてな。そいつのところに行ってくる。」
俺はそう言ってその場を後にした。
「リ、リクトが消えた!!」
アグリスが死に際に放った謎の転移魔法からエイフィーを守って消えたリクト。
「わ、私のせいで・・・」
エイフィーという女はショックで膝をついてしまっている。
「ステイン、今のは何か分かるか?転移系だろうとは思うんだが・・」
アインという男が俺の元にやってきた。もともと指揮官をしていただけあって冷静さを失っていない。
「そうだな、おそらく転移魔法の類であることは確かだ。だが、どこに飛ばされたのかまでは分からんな。ひとまず、ここの悪魔族は全員倒した。一旦戻るぞ。」
そう言って、俺達はスレイムまで移動した。
「・・・まさか・・マスターの反応がないとは思いましたが・・」
ソウイチに事の全てを話したが今までにないくらいの動揺っぷりだった。他のメンバーの雰囲気もかなり暗かった。
「やはりか・・」
俺は感じていたことが間違っていなかったのを確信した。
俺は暗い雰囲気の場所にもいづらく、ひとまず外に出たがそこには先客がいた。
「ムサシと・・バロスか?」
「お前もあそこにはいづらかったのか。」
「まぁな、ところでそこの爺さんは仲間と一緒じゃなくていいのか?」
「構わん、儂もあそこにはいづらくてな。」
この爺さんも割と落ち着いているんだな。そして俺は予てから思っていたことを口にした。
「このクランは強いけど決定的な弱点があるよな。」
「・・・」
バロスという爺さんは無言だ。それを肯定とみなして俺は話を続ける。
「それは全員がリクトという存在に頼り切ってしまっていることだ。一見すると、ソウイチという最高の頭脳を持った男にマーケティングなどの情報に通じているあんた。そして何よりもここの戦闘力が非常に高く、完全無欠のクランと呼んでも過言ではない。」
「ふっ、儂のことをそう評価してくれているとはな。」
「話を続ける、だがそれは全てリクトという存在の元に成り立っていたんだ。確かにリクトの力は凄まじいものだ。だが、それ故にリクトに全員が依存してしまっているんだ。だから、リクトがいなくなった瞬間、それはあっさりと崩れ去ってしまう。俺が怖いのは再起不能になってしまうことだ。」
短期間しか関わっていなくても分かるその風潮。ムサシも腕を組んで黙って話を聞いているあたり、それに気づいていたのだろう。
そして爺さん、改めバロスは口を開いた。
「確かにお前の言う通りだ。俺達はリクトに依存しきっていた。もしかしたらそのバチが当たったのかもしれないな。だがな、だからと言って俺達が再起不能になることはない。なんとしてでもリクトを見つけ出す。救ってもらった恩を少しでも返すためにな。」
そう言って俺を見たバロスの目には確固たる意志がこもっていた。
「あんたは大丈夫そうだな。だが、俺には少し気になる奴がいてな。そいつのところに行ってくる。」
俺はそう言ってその場を後にした。
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