琥珀の夜鷹_ep1. 星降りの守り人

朝河 れい

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EP1_4章

4章_1 城塞都市ブラナス

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 日も完全に落ち、
辺りは星明かりにつつまれる。


ちょうど隊の先頭がメリス川に差し掛かったようで、
一旦、行軍速度が緩やかになる。

先遣隊が掛けた渡河の橋を進む隊の中、
エルザが二人の元へ下がってきた。


「この川を渡ればもう半時もなくブラナスです。
斥候の情報によると、レフコーシャの本隊一万二千は、
メルヴィア軍およそ二万と既にブラナス東部の郊外にて既に交戦中です。

倍に近い敵を相手にしていますが、
宰相様の指揮の下に善戦しているということです。
まもなくボストーク隊がそこに横槍として入ります。


一方ブラナス城塞は、
メルヴィア軍およそ二万五千に対し、ブラナス守備軍が約一万。
こちらも既に戦端は開かれています。

我々の隊はまず城壁にとりついている敵軍に奇襲をかけ、
城の包囲を解きます。

その後は、我々の力にかかっているところです。
寡兵での戦いを強いられることになりますが、
何としても、ブラナスを開放しましょう。」


メリッサが静かに頷くのを見届けたエルザは、
馬首を返して隊の先頭へと戻っていった。


「まもなくです。露払いは私に任せて、
メリッサ様はご自身の出来ることに集中してください。
期待してますよ!」

戦いを目前にしたカムランは、今なお歯を見せて笑ってみせる。


エルザを先頭に、
渡河を終えて進み出したブラナス救援軍は、
敵軍にぐるりと囲まれたブラナス城塞を捉えた。

四方を完全に封鎖したメルヴィア軍は、
城塞に向けて雨のように火矢を浴びせかけている。

およそ倍の兵力差を前に、
ブラナス守備軍も防御に徹することしかできないでいるのだろう。

ブラナス救援と、大公の救出。
事は、既に一刻を争う様相を呈していた。
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