琥珀の夜鷹_ep1. 星降りの守り人

朝河 れい

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EP1_6章

6章_4 会議は踊る

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 「過去、例に無い難路であることを承知で言うが、
このブラナスからメリス川沿いに西へむかい、
山脈を超えれば、未開地七ツ森。
そして七ツ森を南に抜ければ、
アークレイ公国の領内に入る。

さらに、アークレイ公国の東方に、
トルトゥーザへの道がある。」



未開地、七ツ森。
未だ調査の及ばない大森林は、
数々の旅人や調査兵を帰らぬ人としてきた魔境。


皆それを理解しているからこそ
七ツ森ルートを誰一人として挙げなかったのだ。


「一級の冒険者すら骨も帰らぬあの森を、
メリッサ様に抜けて行けと、宰相閣下はそうおっしゃるのですか?
あまりにも危険だ。トルトゥーザ王国が定めた掟をご存知でしょう。
叙任を受けるまでの旅路に、軍隊を同行させてはならんのです。」


文官の反対にロクサリオは手を挙げて応える。

「勉強が足りんな。メリッサ様はまだ未成人の身。
この場合は数名の従者が認められている。
附則にそう記されているからな。」

エオメル公の時代、
頭に刷り込むように調べつくしたロクサリオの知識がまた役立った。


しかし、今度はそのトルトゥーザへの道の困難さに、
従者として手を挙げる者が出てこないでいた。


「では、私は、カムラン・リード卿と共に行きましょう。」
皆の視線の先には、
メリッサの後ろに控えていたカムランの姿が飛び込んでくる。


「難所の旅路であれば、旅慣れた者が行くべきでしょう。
彼はこの国の軍属ではない上に、
今回の戦働きを考えても、適任と言えます。」


メリッサの言葉に、ロクサリオは一つの懸念を示した。

「確かに、旅慣れたリード卿がついてあれば、
トルトゥーザへ辿り着くことはできるかもしれん。
しかし公国の民でない人間を、果たしてどこまで信じるべきか。

それどころか、あのアンバルの人間だ。
リード卿を知らぬ者は誰一人納得できんでしょう。
そこが懸念にございます。」

カムランの方を静かに見つめるロクサリオの目に、
メリッサが立ち上がり、前に進み出る姿が飛び込んできた。
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