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8話 シリアス展開は闇が出そうになる。
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「チャーハンうまぁー♡」
作り終わったチャーハンを一人で黙々と口に運ぶ。
口の中に広がるネギと卵のハーモニー。パラパラご飯が堪らん・・・!
チャーハン時代とか来ないものだろうか・・・。
来ないかな多分。うん。
一人で食事をするのは慣れたが、やっぱり寂しさには慣れないものだな・・・。としみじみしてしまう。
唐突のシリアス展開はやめよう。
チャーハンがダメになる。
チャーハン時代待機勢(多分私のみ)に怒られてしまう。
話を変えようか。
さっきの誤送犯はどうやらうちの学校の関係者らしい。
そしてその人は、マツバさんと言うらしい。
プロフィールに、うちの学校に通っていると書いてあったので、多分そうであろう。
だが、うちの学校にマツバなんて人はいないはず・・・。
私はこんな阿呆だが、一応生徒会副会長に所属している。これといって目立った活動は行ってないが・・・。その話は後々・・・。
生徒会役員ということもあり、全校生徒約900人は把握している。
しかし・・・マツバ・・・。そんな生徒はいただろうか?せめて学年さえ分かればいいのだが・・・。
考え事をしながらもチャーハンを口に押し込む。押し込む・・・。
「何してんだお前。」
そこには、いるはずのない金沢がスプーン片手にキョトンとした顔をしてる。
やめろその顔!可愛いとか思っちゃっただろ!
「ボケっとしてるお前の口にチャーハン押し込んでる。」
嘘だわ。可愛いとか嘘だわ。可愛いって言葉が穢れる。
ってか、なんでいんだよこいつ。不法侵入じゃねぇか。
「不法侵入って知ってる?」
「俺とお前にそんな法律は通用しない。」
「どんな理由で。」
「幼なじみだから。」
・・・こういう意味の分からない事をほざいている奴が将来犯罪者になるんだろうな・・・。
ここは、学校の模範的生徒(自称)、高松紫乃が常識を教えてあげよう。
「いいですか、琥珀くん。」
「名前で呼んだ。」
「こちとら呼びたくて呼んでんじゃねぇよ。」
「知ってる。チャーハン冷めるよ。」
「・・・」
こいつ・・・不法侵入の分際で・・・!
私の有難い(自称)話の腰を折るなんて・・・!
(自称)って便利な言葉だな・・・。凄い。
「食べる・・・。スプーン返して。」
「やだ。」
は?こいつ今何言った?嫌だって・・・!?
「私のスプーンをどうするつもり・・・?」
苛立つ気持ちから、私は嫌悪感で溢れた顔で金沢を睨んだ。
自分でも思い上がった事を言っている自覚はある。
まぁでも、こう言えば「俺が女の子のスプーンを欲しがるヤバいやつに思われるっ!返さなきゃ!」って気持ちになるだろ。もしならなかったら、ここから離れてネカフェに泊まるわ。
「舐め回す。」
「うわぁ。」
はい、本日はネカフェで夜を明かそう。
「嘘。腹減った。チャーハン欲しい。」
めんどくせぇなこいつ!素直に言えよ!本気でヤバいやつだと思って距離置こうとしただろうが!
「もうない。」
「そしたら・・・」
「もう1回作るのは嫌だ。」
「そしたら、俺がこれを食う。」
「おい、私のチャーハン。」
やめろぉぉぉぉぉぉぉ!
その日人類は思い出した・・・。
いや、あんなシリアスなシーンと現状を重ねてはいけないと私の魂が疼いている。
カルラさん、すみません。
「分かった・・・。作りますよ・・・。」
「ありがとーママー。」
「誰がママじゃ、シバくぞ?」
やっぱり作るのやめようかな・・・。
作り終わったチャーハンを一人で黙々と口に運ぶ。
口の中に広がるネギと卵のハーモニー。パラパラご飯が堪らん・・・!
チャーハン時代とか来ないものだろうか・・・。
来ないかな多分。うん。
一人で食事をするのは慣れたが、やっぱり寂しさには慣れないものだな・・・。としみじみしてしまう。
唐突のシリアス展開はやめよう。
チャーハンがダメになる。
チャーハン時代待機勢(多分私のみ)に怒られてしまう。
話を変えようか。
さっきの誤送犯はどうやらうちの学校の関係者らしい。
そしてその人は、マツバさんと言うらしい。
プロフィールに、うちの学校に通っていると書いてあったので、多分そうであろう。
だが、うちの学校にマツバなんて人はいないはず・・・。
私はこんな阿呆だが、一応生徒会副会長に所属している。これといって目立った活動は行ってないが・・・。その話は後々・・・。
生徒会役員ということもあり、全校生徒約900人は把握している。
しかし・・・マツバ・・・。そんな生徒はいただろうか?せめて学年さえ分かればいいのだが・・・。
考え事をしながらもチャーハンを口に押し込む。押し込む・・・。
「何してんだお前。」
そこには、いるはずのない金沢がスプーン片手にキョトンとした顔をしてる。
やめろその顔!可愛いとか思っちゃっただろ!
「ボケっとしてるお前の口にチャーハン押し込んでる。」
嘘だわ。可愛いとか嘘だわ。可愛いって言葉が穢れる。
ってか、なんでいんだよこいつ。不法侵入じゃねぇか。
「不法侵入って知ってる?」
「俺とお前にそんな法律は通用しない。」
「どんな理由で。」
「幼なじみだから。」
・・・こういう意味の分からない事をほざいている奴が将来犯罪者になるんだろうな・・・。
ここは、学校の模範的生徒(自称)、高松紫乃が常識を教えてあげよう。
「いいですか、琥珀くん。」
「名前で呼んだ。」
「こちとら呼びたくて呼んでんじゃねぇよ。」
「知ってる。チャーハン冷めるよ。」
「・・・」
こいつ・・・不法侵入の分際で・・・!
私の有難い(自称)話の腰を折るなんて・・・!
(自称)って便利な言葉だな・・・。凄い。
「食べる・・・。スプーン返して。」
「やだ。」
は?こいつ今何言った?嫌だって・・・!?
「私のスプーンをどうするつもり・・・?」
苛立つ気持ちから、私は嫌悪感で溢れた顔で金沢を睨んだ。
自分でも思い上がった事を言っている自覚はある。
まぁでも、こう言えば「俺が女の子のスプーンを欲しがるヤバいやつに思われるっ!返さなきゃ!」って気持ちになるだろ。もしならなかったら、ここから離れてネカフェに泊まるわ。
「舐め回す。」
「うわぁ。」
はい、本日はネカフェで夜を明かそう。
「嘘。腹減った。チャーハン欲しい。」
めんどくせぇなこいつ!素直に言えよ!本気でヤバいやつだと思って距離置こうとしただろうが!
「もうない。」
「そしたら・・・」
「もう1回作るのは嫌だ。」
「そしたら、俺がこれを食う。」
「おい、私のチャーハン。」
やめろぉぉぉぉぉぉぉ!
その日人類は思い出した・・・。
いや、あんなシリアスなシーンと現状を重ねてはいけないと私の魂が疼いている。
カルラさん、すみません。
「分かった・・・。作りますよ・・・。」
「ありがとーママー。」
「誰がママじゃ、シバくぞ?」
やっぱり作るのやめようかな・・・。
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