【完結】 二年契約の婚約者がグイグイ迫ってきます

紬あおい

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9.お互いを知るということ *

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体を慣らす。
自分で言い出して、ヘル様はまた体が熱くなってきたらしい。

「マリ、早速いいかな…」

陰茎が唆り立っている。
それでも襲いかかって来ないのは、尊重してくれているからだろうか。

「そのままだとつらいのですか?」

一応聞いてみる。焦らしの時間。

「いや、我慢出来なくはない。横になって抱き締めてもいいか?朝まで一緒に居るだけでもいい。」

ちょっと困り顔のヘル様。

ヘル様は、ソファから私を抱き上げて、ベッドに移動する。

「さっきまで寝ていたので、さすがに眠れません。ヘル様を観察していいですか?」

「構わない。好きにしていいぞ。」

サラサラな金髪を撫でたり、両手で頬をスリスリ。
ふっくらした耳朶を指で挟むとぷにぷにとで触り心地が良い。
喉仏には男らしさを感じる。

ガウンをはだけると素肌が眩しい。
胸板は厚くて、腕の筋肉まで鍛えている体という感じ。
腹筋の割れ具合なんて、もう最高過ぎる。

「何処もかしこも美しいですね…同じ人間とは思えない…何で私のような平凡な女を…」

「そんなことない…マリは優しいし、はっきりものを言うし。俺は好きだよ。」

サワサワと両手で、ヘル様のあちこちを触りまくる。
敢えて、下半身の屹立には触れない。

ふと「静かだな」と思ってヘル様の顔を見てみたら、左の手の甲で口元を覆っていた。
真っ赤な顔とギュッと結んだ唇。
知らず知らずのうちに、とんでもない苦行を強いていたのか?

「ヘル?」

『様』無しで呼び掛けてみる。

「マリっっっ!」

ビクンと陰茎が震えて、息も絶え絶えなヘル様。

「何で唇噛んでるの?」

「マリが煽るから。忍耐力を試してるんだ。」

そっぽ向いて、私の目を見ない。

下半身の方に移動して、ヘル様の太ももに頬擦りしてみる。

「凄く体を鍛えてるんですね。太ももの筋肉凄い!肌が滑らかでスリスリすると気持ちいい。」

「え…そんなとこで喋るなよ…何か変な気分……」

足の間に入って、内腿にキスをする。
左右、何度も繰り返す。

「んんっ!それはっ!!ちょっと我慢が難しくなるから…」

内腿のキスは、どんどん体の中心部に向かい、陰嚢へ。

「マリ、そ、そこはっ!ちょっ、ちょっと、待っ!!」

陰嚢を舐めてみる。
下から上へ、舐めたり突いたり。
陰茎の根元に舌を這わせる。

「ぁぁ…はぁはぁ…」

刺激を耐えているような息遣いが、何か嬉しい。

そろそろかな?
陰茎の先端をちゅーっと吸ってみる。

「うっ、マリ、待て!それは待ってくれ!!」

今度は口に含んで、じゅぶじゅぶと大きな音を立ててしゃぶる。

「く、くぅーーーダメだ!出るっ!」

私の頭をガシッと掴んで、ヘル様は仰け反って果てた。

変な達成感で、私はヘル様の隣りに横になる。

「額に汗して…」

腑抜けた顔でヘル様が笑いかけてくる。

「頑張りました。敏感なんですね、ヘルは。」

「急に『ヘル』って言うから、余計に興奮した…」

テレた顔が可愛らしい。
イケメンの破壊力は半端ない。

「触ってるうちにね、どんどん気持ち良くなって欲しくて。不思議ですね。恥ずかしい気持ちよりも、ヘルが感じてるのを見たくて。」

普段は半裸でも恥ずかしいのに。

「それ分かる。俺も同じように思った。でも、結局、俺は欲が優ってマリには痛い思いをさせだけど…すまない。まだ痛いか?」

しょんぼりしながら聞いてくる。

「うーん…まだ痛いかも。初めてだったから仕方ないです。ヘルは優しくしてくれましたよ?」

欲に流されて傷付けたわけじゃない。
男の本能だろう。

「そうか…しばらく挿れるのは我慢する。大事にしたいんだ…」

「ありがとう。ヘルの優しさは分かってますからね。」

「眠くなるまで、お互いの話をしようか。まだまだ知らないことがたくさんあるから。お互いを知ることも大事だしな。」

そう、まだまだ私達は出会ったばかりだ。
順序がおかしいけど、それを踏まえて、いろいろ知っていけばいい。
ヘル様となら出来そうな気がする。
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