【完結】 二年契約の婚約者がグイグイ迫ってきます

紬あおい

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27.予定変更

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実家から戻り、そろそろ結婚式の具体的な調整を、と思ったら皇帝陛下より皇命が届いた。
魔獣狩りの日程を早める、と。

「いつもより早いな。これだと結婚式が後になる…ちょっと陛下と話してくる!」

ベル様は馬で出て行った。

以前の話だと、ヘル様的には魔獣狩りはそんなに大仕事ではなさそうだったけど、時期を早める程の事態なのかと心配になる。

思い悩んでいるうちに、ヘル様が帰宅した。

「いつもより魔獣の数が多いらしい。早めに対処した方がいいから、申し訳ないが結婚式は魔獣狩りの後にする。その代わり、結婚式は陛下の私財で盛大に挙げることになった。変なお祝いをもらうよりいいかと。」

「えっ、そんなの大丈夫?」

「だって、『皇宮の庭園にそなた達の銅像を建ててやろう』とか言い出すんだぞ?要らないぞ、そんなもん。」

「陛下、趣味悪っ…」

どこまでが冗談か分からないから困ったもんだ。

「取り敢えず、3日後に出発して、魔獣狩りに行って来る。」

「さすがに一緒には行けないもんね…」

「行く?」

嬉しそうに聞いて来る。

「え?行けるの?」

役に立たないけど。

「別にいいけど?俺、強いし。マリは仮設のテントや医務室常駐とか出来なくもないけど?」

自慢げに言い出す。

「うーん…行ってみたいかも…」

「じゃあ、行こう。マリが居るなら、いつもよりもっと頑張れそうだ。」

思いつきで言ってしまったけど、本当に大丈夫かしら…

これが後々大変なことになるとは思いもしなかった。
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