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37.甘い夜
しおりを挟む「ケガはどうだ?まだ痛いよな?」
「あんまり激しくしなければ大丈夫…」
そっとマリにキスをする。
いつもなら、すぐ深いキスに変わるのに、さすがに今日はそれ以上出来ない。
「マリ、今夜はこのまま寝よ?体の方も大事だから。」
マリは無言で深いキスをしてくる。
久しぶりだから、つい夢中になりそうになる。
甘くて切ない興奮が体を支配する。
疼く体を何とか抑え込む。
「ヘル、キスって気持ちいいね。」
「凄く気持ちいいよ。」
「他のこともしたいな…」
「お願いだから、煽らないで…どう考えても、マリの体に負担が掛かるから。」
必死に抑えているんだ。
大切なんだ、君のことが。
誰よりも誰よりも。
一時の欲望なんかで君を傷付けない。
耐えろ、耐えるんだ…
「じゃあ、いっぱいキスして?今夜はそれで我慢する。」
「うん。いっぱいしよう。」
首から肩を支えるように抱き締めてキスをする。
キスの合間にマリが微笑む。
「ヘル?何故また泣いてるの?」
「嬉し泣きだ。見ない振りしてくれ。」
幸せで胸がいっぱいなんだ。
君がここに居ることを、俺の胸の中に居ることを、何度でも感謝する。
「ふふ…可愛い人ね。私だけのヘル。」
柔らかな微笑みを向けるマリ。
嬉し過ぎて体が昂り、キスだけでいきそうだ。
どうか耐えてくれ、俺。
こんな悩みすら、今は嬉しいんだ。
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