【完結】 君を愛せないと言われたので「あーそーですか」とやり過ごしてみたら執着されたんですが!?

紬あおい

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33.結婚式を迎えるにあたり


カシウス殿下とアグリーヌ公爵令嬢の仲は改善されたと報告があり、既成事実が作れたかは、ニ人と神のみぞ知るところとなった。

そして、私とレリウスは日常に戻った。
レリウスの既存の事業もすこぶる順調だし、人手も増やせたので、結婚式は問題なく挙げられる。

「リリのアイデアのおかげで、いろいろ新しいことが出来るようになったし、ありがたいよ。」

「そんなことないですよ。レリウス様が積み上げてきたものに、ちょっとスパイス効かせた位のものだし。軌道に乗せる手腕があるからです。こんなに尊敬出来る人が夫になるなんて嬉しいです。」

レリウスはいつも謙遜するが、夫婦の大事なことは、相手を尊敬し尊重出来るかということが大事だと思う。
もちろん愛も大事だけど、愛だけじゃお腹はいっぱいにならない。
力を合わせて、家計を維持してこその家族だから。

もしも『愛せない』ままだったら?と考えても、きっとレリウスは私にひもじい思いはさせない。
夫としての責務は果たすだろう。
でも、愛があるから、より良い生活に出来る。
私自身、まだまだ伸び代があると感じられるのは、レリウスが隣に居るからだ。

誰もが振り返るような美丈夫のレリウスが、本当は人間臭くて、たまにちょっと情けない部分を見せるのは私にだけ。
とんでもない変態ぶりを見せるのも。

そして、大した容姿でもない私が、一番輝けるのもレリウスの隣だけ。
レリウスが毎日伝えてくれる「可愛い」「大好き」「愛してる」の言葉に私がどれだけ救われているか、彼は知らない。
「そろそろ信じろ」って怒られるけど、自分自身を俯瞰することも大事よね。

いよいよ明日、レリウスと私は夫婦になる。
ここ数ヶ月は、既に夫婦のように過ごしてきたが、やっぱり儀式は大切だ。
今までより、もっとお互いを大事にして、あたたかい家庭を作りたい。

レリウス、私を選んでくれて、ありがとう。
私は、絶対あなたの手を離さない。
掴んで、引き寄せて、抱き締める。
歳を重ねても、あなたと手を繋いで歩んでいく。
あなたとなら、命の火が消える瞬間、幸せな人生だったと絶対に思える気がする。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇


この後21時で最終話です❣️
よろしくお願い申し上げます😊💗

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