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38.妻は小悪魔 *
「気を付けて行くのだぞ。」
「後から行くから、クロムウェルで会いましょう。」
翌朝、まだ陽が昇る前に、レナリアとジークフリードは、ウィルヘルムとヘライザに見送られ、セルフォート公爵家から旅立った。
一見大きいだけで地味な馬車だが、十日以上の日数を掛けて行くので、キャビンの中は豪華な客室のように改造されていた。
ウィルヘルムからのプレゼントである。
「お父様、この仕様の馬車を二台作ったらしいわ。私達とお母様の為に。普段ケチなんだけど、こういうところに意外と散財するのよねぇ…」
「それだけ義母上とレナリアを大切に思っているのだよ。有り難いな。素敵な方だと思うよ。」
レナリアは優しい大好きな父を褒められて、少し照れる。
両親のような夫婦に憧れているからだ。
「お父様やお母様のように、ずっと仲の良い夫婦になりたいな。」
「なれるだろ。未だに喧嘩らしい喧嘩もしてないしな。それに、今凄くいちゃいちゃしたいんだが?」
ひょいと持ち上げられ、ジークフリードの膝に乗せられる。
向かい合ったジークフリードは、レナリアと額をくっ付けて微笑む。
「私もです。」
レナリアが、はにかみながらジークフリードの頬に手を添え、口付けを交わすとジークフリードもそれに応える。
角度を変えながら、深くなる口付けに体が昂る。
ジークフリードの手がドレスの下から入ってきて、レナリアの太腿を撫でると、甘い溜め息が漏れる。
そのままジークフリードの指先は太腿を伝い秘所へと進むと、レナリアの体がビクッと震える。
「ジーク、ここでは…」
その声をジークフリードは口付けで塞ぎ、レナリアの下着の上から陰核を摘む。
「ぅんんっ、んふっ、んんん…」
爪で陰核をカリカリと嬲ると、レナリアは唇を塞がれたまま達した。
「レナリア、脱ごうか。」
ドレスの胸元は寛げられ、下着は抜き取られた。
ジークフリードも質量を増した陰茎を取り出し、滴りそうなレナリアの隘路に埋め込む。
「ジーク、おっきい…」
「我が妻は煽りの天才だな…」
しがみ付いて耳元で囁くレナリアと、はぁはぁと熱い吐息で腰を迫り上げるジークフリードは、静かに熱く交わる。
レナリアの中の収縮が頻繁になり、達する気配を感じたジークフリードは、一際レナリアの腰を高く持ち上げて、手を緩めて最奥に陰茎をぶつけるように深く繋がる。
「んあっ、ジ、ジーク!深いっ、やだ、グリグリしないでっ!!」
ジークフリードも我慢の限界を迎え、最奥を抉るように腰を回しながら擦り付ける。
「レナリア、一緒に!」
「ジーク、イくっ、もう、イ、くっ!」
「出すぞ、レナリア、あぁ、イく!!」
同時に達した二人は、しばらく抱き合って、お互いの息遣いに耳を澄ましていた。
「やっちゃったな…すまない…我慢が足りない…」
体を拭きながら反省するジークフリードに、レナリアは囁く。
「良かったですよ?」
ジークフリードは、無自覚で小悪魔なレナリアに、十日以上の旅路は、きっと理性は消え失せると感じた。
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