【完結】 元婚約者の浮気相手の元婚約者が溺愛してくるってどういうことですか!?

紬あおい

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13.初めてのプレゼント


出会いからふた月、イザークとは、執務に影響のない範囲で親交を深めていった。
私が居るから勃つのであって、居なければ他の女性には反応しないので、寂しい以外は問題ない。

「毎日でもメイに会いたい…」

「お仕事そっちのけな人とは会いません!」

イザークを正常に戻すのも、私の役目となった。
それでも、三日と空けずに会いに来る。
短い時間でも、顔だけでも見たいと言われれば悪い気はしない。
ちんこも半勃ちどころか、三分の一程度にコントロール出来るようになったらしい。
その代わり、ゆっくり会える日はフルに存在感を発揮する不思議ちんこだ。

そんな中、スヴェンセン夫妻から私に会いたいと、晩餐に招待された。
イザーク曰く、旅行好きの二人が久しぶりに帰宅したらしい。
せっかくだから会って欲しいと言われ、公爵邸に行くことにした。

その日、イザークが馬車で迎えに来てくれた。

「今日のドレスは俺の目と同じ紅だね。メイのプラチナブロンドの髪と薄紫の瞳とも合ってるよ!」

「ありがとう。紅はこれしか持ってないけど、デザインがシンプルだから大丈夫かなって。」

微笑みながら、イザークは恥ずかしそうに小さな箱を取り出した。
中にはイザークの紅の瞳と同じブレスレットが入っていた。

「これも付けて。ちょうどドレスにも似合いそうで良かった。」

「うわっ!本当にぴったりだわ。イザーク、ありがと。」

小さなルビーをたくさん繋ぎ合わせたブレスレットは、部分的にカットの仕方が違うので光が当たると多彩な印象になる。
イザークに付けてもらうと、今日の装いに華やかさが添えられた感じだ。

「イザークはセンスも良いのね。とても嬉しいわ。」

褒めれば褒める程、イザークは照れて赤くなる。
一生懸命選んでくれた気持ちも嬉しいので、私は言葉できちんと伝えたい。

優しい時間を過ごしていると、馬車は公爵邸に到着した。
侍女に案内され、まずは応接間に通される。
初めて会うイザークの両親のテリオスとユーミリアは、流石イザークの産みの親という位、麗しい夫婦だった。

「メイナージュ嬢、ようこそ。今日は気楽にしてくれ。」

「あなたがメイナージュちゃんね。イザークの言う通り、可愛らしい方ね!」

スヴェンセン夫妻の雰囲気が私の両親にちょっと似ていて、ほっとした。
テリオスがやや寡黙、ユーミリアが明るい感じだ。

私はあまり緊張しないタイプなので、イザークの方が心配だった。
馬車では寛いでいたのに、公爵邸に着いた途端に表情が硬くなっていたからだ。
この後の話がどうなるか、私は特に気にしていなかった。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇



この辺りで、物語がちょうど半分位まで来ました😊
引き続き、お読みいただけますと幸いです❣️

現在、短編集含め14作品を掲載中です💡
隙間時間に覗いていただけたら、作者泣いて喜びます😭💓

皆様の貴重なお時間、くすっと笑えたり、ほんの少しでも共感出来る部分があると嬉しいなぁと思います☺️

いつもありがとうございます🙇‍♀️

感想 9

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