平凡雑音日記。

赤屋カル

文字の大きさ
上 下
6 / 53

ダイアード

しおりを挟む
 一人暮らしを再開してから7日経った。
いっぱいだった冷蔵庫はほとんど食い尽くされた。
母親とはあれっきり話してない。
メールも電話も全く。
もし私と母が長方形の箱に敷き詰められ,自分の色を互いに出したとするなら,
その配色はきっとダイアードで
不気味でしょう。
真逆でしょう。
母と再開したあの日,私と母は多分まだ真逆
いつか、ナチュラル配色みたいにお互いの気持ちが,色が似てくるといいな。
そうすれば,形としてなにか得られるかもしれない…のか。

 母親とは,尊敬し嫌というほど嫌い,でも頼らないとやっていけなくて,たまに無性に縁を切りたくなって,でも切ったらなんか楽になったり,ちょっとぽかんと空いて
なんか,そうか。
母親はウザくて,ウザくてどうしようもない関係なんだ

殺したいほど憎くて,飛びつきたくなるほど温かな料理。これは,母親からしか味わえない感情かもしれない。


いつかまた母が作る料理を食べたい。
いつかまた母に叱られて,言い返して反抗したい。

だってさ,そういう関係ってなんか母親としかできない気がするからさ。


次会うときは,少し色が似てるといいな。
しおりを挟む

処理中です...