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1章 魔術探偵誕生
5話
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「お邪魔します。」
「夏実が、男を連れてくるなんて何年ぶりだろうね。」
そう真冬の祖母がウキウキに言った。
真冬のお父さんは誰だと思ってるだろうか。一緒に住んでいるのだから毎日顔は会わせているだろうに。ってボケているらしいから考えても無駄か。
今のお婆さんは真冬のお父さんは多分存在してないことになってるだろうな。
「そんなじゃないってば。この人は探偵さん。おばあちゃんはあっちいてて」
そうかいそうかいと、ニコニコしながらコトコトと奥の部屋に消えていった。どうやら俺を真冬さんの彼氏かなんかと思い込んでいるみたいだった。
怪しまれて捜査の邪魔にならなければ問題ない。
「コート、掛けて行きますか?」
そう言って、真冬は廊下の脇にあるクローゼットからハンガーを取り出した。
「寒がりなので、このままでいいですか?」
「そうですか。わかりました」
真冬はハンガーをクローゼットの中にしまった。
コートを脱がなかったのは、単純で富士谷家内が寒かった。
本当に寒がりなのは確かだが、少々俺には耐えれなかった。
家庭で設定温度は違うのは分かっているので、設定を変えるのは申し訳ないを思いコートを着ることにしたのだ。
「直接弟の部屋を調査しますか?」
「そうさせてもらってもいいですか。」
「でしたら、弟の部屋は二階にあります。」
そう言って真冬は手を弟の部屋がある方にだし先導を始めた。
富士谷家の中は、目立った豪華な物はなく、いたって一般家庭の家だった。
誘拐をするにもリスクのわりに、見返りが薄いと感じた。
ではなぜ?やはり家出か?
先導中、真冬が話しかけてきた。
「先ほどは、祖母が申し訳ありませんでした。」
「いえいえ。明るくていいお婆さんではありませんか。」
「おばあちゃん、ああやって真っ先にででしまうで少し困ってるですよね。
先ほどもあったのですが、見た目から危なそうな勧誘が来たんですけど、それにも真っ先に出ちゃて少し大変でした。でも話が噛み合わなくてなんとかなりましたけど。」
「あははは」
ああ、それならさっきあったよ。とても怒ってたよ。と思ったけど流石に言うのはやめ、苦笑して誤魔化した。
「ここです。」
二階は階段を上って三つほど部屋があり、左右に一つずつあり、奥の方に一つあった。そして奥の部屋が真冬の弟の部屋みたいだ。扉の前には木の長方形のプレートがあり、そこにはローマ字で「HARUKI」と書いてあった。
そういえば真冬の弟さんの名前を聞いていなかった。
「弟さん、『はるき』って言うっですね」
「そういえば、言ってませんでしたね。そうです。晴れるに輝くで、『晴輝』です。」
「あ、季節の春ではないんですね。真冬さんの『冬』、真冬さんのお母さんの夏実の『夏』と来ていたので、つい」
「よくわかりましたね。さすが探偵さんです。私たちの家族は、春夏秋冬のどれかを入れるようにしてるんです。」
探偵やってて良かった。こんなことで誉められた。やっぱり探偵に向いているのだろうか。
「もしかして、お父さんの名前に『秋』って入ってます?」
「いえ。お父さんは『冬樹』で、『冬』です。『秋』はおばあちゃんです。おばあちゃんはそのまま『秋』なんですよ。」
「そ、そうなんだ。」
読みが外れた。やっぱ向いていないみたいだ。
「そういえば、お父さんとお母さんは、どちらに?一応挨拶をしたいのですが。」
「父と母は、晴輝の友人達のところに聞き込みにいってます。私の言ってることが信じてもらえず、外で誘拐されたと思ってるようで・・・」
それはそうだろう。実際俺も彼女が勘違いをしているのだろうと今でも思っている。
「隣の部屋は?」
「私の部屋と、今は使っていなくて物置部屋になってます。」
物置部屋に細工はできそうだが、やはりかなりのリスクがある。
ガチャリ。
俺は真冬の弟『晴輝』の部屋を開けた。
「夏実が、男を連れてくるなんて何年ぶりだろうね。」
そう真冬の祖母がウキウキに言った。
真冬のお父さんは誰だと思ってるだろうか。一緒に住んでいるのだから毎日顔は会わせているだろうに。ってボケているらしいから考えても無駄か。
今のお婆さんは真冬のお父さんは多分存在してないことになってるだろうな。
「そんなじゃないってば。この人は探偵さん。おばあちゃんはあっちいてて」
そうかいそうかいと、ニコニコしながらコトコトと奥の部屋に消えていった。どうやら俺を真冬さんの彼氏かなんかと思い込んでいるみたいだった。
怪しまれて捜査の邪魔にならなければ問題ない。
「コート、掛けて行きますか?」
そう言って、真冬は廊下の脇にあるクローゼットからハンガーを取り出した。
「寒がりなので、このままでいいですか?」
「そうですか。わかりました」
真冬はハンガーをクローゼットの中にしまった。
コートを脱がなかったのは、単純で富士谷家内が寒かった。
本当に寒がりなのは確かだが、少々俺には耐えれなかった。
家庭で設定温度は違うのは分かっているので、設定を変えるのは申し訳ないを思いコートを着ることにしたのだ。
「直接弟の部屋を調査しますか?」
「そうさせてもらってもいいですか。」
「でしたら、弟の部屋は二階にあります。」
そう言って真冬は手を弟の部屋がある方にだし先導を始めた。
富士谷家の中は、目立った豪華な物はなく、いたって一般家庭の家だった。
誘拐をするにもリスクのわりに、見返りが薄いと感じた。
ではなぜ?やはり家出か?
先導中、真冬が話しかけてきた。
「先ほどは、祖母が申し訳ありませんでした。」
「いえいえ。明るくていいお婆さんではありませんか。」
「おばあちゃん、ああやって真っ先にででしまうで少し困ってるですよね。
先ほどもあったのですが、見た目から危なそうな勧誘が来たんですけど、それにも真っ先に出ちゃて少し大変でした。でも話が噛み合わなくてなんとかなりましたけど。」
「あははは」
ああ、それならさっきあったよ。とても怒ってたよ。と思ったけど流石に言うのはやめ、苦笑して誤魔化した。
「ここです。」
二階は階段を上って三つほど部屋があり、左右に一つずつあり、奥の方に一つあった。そして奥の部屋が真冬の弟の部屋みたいだ。扉の前には木の長方形のプレートがあり、そこにはローマ字で「HARUKI」と書いてあった。
そういえば真冬の弟さんの名前を聞いていなかった。
「弟さん、『はるき』って言うっですね」
「そういえば、言ってませんでしたね。そうです。晴れるに輝くで、『晴輝』です。」
「あ、季節の春ではないんですね。真冬さんの『冬』、真冬さんのお母さんの夏実の『夏』と来ていたので、つい」
「よくわかりましたね。さすが探偵さんです。私たちの家族は、春夏秋冬のどれかを入れるようにしてるんです。」
探偵やってて良かった。こんなことで誉められた。やっぱり探偵に向いているのだろうか。
「もしかして、お父さんの名前に『秋』って入ってます?」
「いえ。お父さんは『冬樹』で、『冬』です。『秋』はおばあちゃんです。おばあちゃんはそのまま『秋』なんですよ。」
「そ、そうなんだ。」
読みが外れた。やっぱ向いていないみたいだ。
「そういえば、お父さんとお母さんは、どちらに?一応挨拶をしたいのですが。」
「父と母は、晴輝の友人達のところに聞き込みにいってます。私の言ってることが信じてもらえず、外で誘拐されたと思ってるようで・・・」
それはそうだろう。実際俺も彼女が勘違いをしているのだろうと今でも思っている。
「隣の部屋は?」
「私の部屋と、今は使っていなくて物置部屋になってます。」
物置部屋に細工はできそうだが、やはりかなりのリスクがある。
ガチャリ。
俺は真冬の弟『晴輝』の部屋を開けた。
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