魔術探偵

ショウ

文字の大きさ
11 / 30
1章 魔術探偵誕生

10話

しおりを挟む
確かに彼女は言った。
俺は、てっきり晴輝が適当に書いた物か、誘拐のトリックに使われたものだと思っていたため、思いもしない事が帰ってきて、少し戸惑った。何て返していいか、言葉が出ない。

「嘘かもしれないが、事実だぞ。」

言葉がでないでいた俺に、気遣ってか茜が答えた。

「い・・いや、待ってください。いくらあなたが有名なオカルトライターでも、そんなファンタジーなこと、信じるわけないじゃないですか。」

「そうか。お前、あいつから、ちゃんと聞いていないのか。私は、の水谷  茜。よろしく」

「はあっ?」

「あまり大きな声で叫ばないでくれ。会社には秘密にしているだ。」

彼女は、改めて自己紹介をしてきた。そして、オカルトライターではなく、魔術師といった。確かにさっきは、名前しか言ってないが、このオカルト雑誌は出版している出版社に来ているのだから、出版社の人だと思うのが普通だと思っていたため、思ったよりも大きな声がでるのは当たり前だと思う。

「いやいや、俺をからかうにしては、強引ではないですか?」

「分かった。魔術を実践するそれで認めるか。」

そう言って彼女は、可愛らしいウサギ柄の手帳を持ってきて手帳の紙に何かを書き出した。

えっ。本当に。

「これでよし。探偵さん。手の上に乗せれるような小さなものはないか?」

茜が手を出しものを要求してきた。俺はとっさにスーツの中を調べてしまった。もう彼女の事を信じ始めているのだと気づいた。

ガサッ

ポケットの中に先ほどまでいたコンビニで買った、のど飴の袋があった。もちろん中にはなだ何個か残っている。
一個くらいなくなってもいいだろ。
そう思って、あめ玉を取り出し、茜に見せた。

「それをこの上に置いてくれ。」

あめ玉を魔方陣の上にポンと置いた。

「では、始める。」

茜はそう言って、何かブツブツと言っているが、俺には何を言っているのか到底理解できなかったが、詠唱なのだと思い、それを、止めるつもりはなかった。そしてだんだんと手帳に記されている、魔方陣が徐々に光出し、あめ玉が光で見えなくなった。
これが魔術。これが晴輝もやったことなのか?

茜が、詠唱を言い終わると同時に、魔方陣の光が消え、あめ玉もそこに存在してなかったかのように、無くなっていた。晴輝が消えた話と、全く同じことが起こった。

「き、消えた。」

「正確には違う。これはだけだ。存在はある。時間がたてば元に戻る。」

予想はしていたが、実際目の前に起こると疑いの余地がなく、魔術を認めるしかない。

「あなたは、何者なんですか?」

「魔術師件、ライターだが?」

「そ、そうなんですが、何でまた、こんなところに?」

「お前さん見たいな人を見つけやすいから。」

「俺みたい?」

「そうさ。魔術関係でのトラブルだよ。ここにいれば、記事のネタとして、自然にくるからね」

「それで、あっさりと聞き込みに応じてくれたのか」

「そうさ。そして私は、来た者のにしている。魔術ってのは危険な代物だからな。お遊び半分でやられると困るんだよ。だから、『命が欲しければ、これ以上関わるな』てね」

「では、今回も?」

警告と言っていた。それはつまり、とはいっていない。これ以上関わることを避けようとしているなら、尚更助ける方法何て教えるわけがない。
結果は分かっているが、恐る恐る聞いてしまった。

「そうだな。諦めろ。それが、お前達のためだ。」

やはり、彼女の口からは、警告しかなかった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

ヤクザのお嬢は25人の婚約者に迫られてるけど若頭が好き!

タタミ
恋愛
関東最大の極道組織・大蛇組組長の一人娘である大蛇姫子は、18歳の誕生日に父から「今年中に必ず結婚しろ」と命じられる。 姫子の抵抗虚しく、次から次へと夫候補の婚約者(仮)が現れては姫子と見合いをしていくことに。 しかし、姫子には子どもの頃からお目付け役として世話をしてくれている組員・望月大和に淡い恋心を抱き続けていて──? 全25人の婚約者から真実の愛を見つけることはできるのか!?今、抗争より熱い戦いの幕が上がる……!!

処理中です...