魔術探偵

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1章 魔術探偵誕生

15話

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「単刀直入に言おう。お前さんは彼と同じように、異次元に行ってもらう。」

「何で?」

ようやく始まった作戦会議早々、意外な作戦を言い渡された。
優秀であるかは不明ではあるが、その専門家が二人いるのに、俺が選ばれたのは意外だった。

「昨日、私は助けないと言ったのは覚えているか?」

「そう言えば、そんなこと言っていたな。」

「あれは、私ではなんだ。」

「うん?」

『助けない』ではなく『助けられない』。したくても出来ないと言う意味だよな。

「さっきも言ったと思うが、あのバカは、魔方陣を書き間違いで起こった。それにより、本来とは違う魔術が発動した。そのため、本来、必要だった魔力より多くの魔力が必要になり、普段から魔力の練習をしていない一般人なんだ、足りない魔力の代償として、体が持ってかれた。そこまではいいかい?」

茜は、手帳に分かりやすくするために、絵を交えて説明してくれたが、まだ、魔術がどうゆうものなのか理解できていないところはあるが、今はそれにいちいち構っている暇はない。
俺は、正直理解はしていないが、茜の話を続けさせた。

「まてまて、昨日会ったとき飴玉を消したよな、それは違うのか?」

「ああ、そうだ。よく覚えていたな。あれは、元々、飴玉を飛ばすための魔方陣だからな。今回は、召喚するために一応描いてあるかな。代償が違うのだよ。」

衝撃的だったからな。

「言ってることがさっぱり分からん。」


「まあいいさ。お前さんには分からなくて構わん。」

言っている事が少々腹が立つが、話の筋が通っている。それでも一つ理解できないことがある。

「でも、なんで俺なんだ?片方が行くってのはダメなのか?」

「私は魔力の訓練している。万が一失敗しても体が持ってかれることはないようにね。拓真も同様、訓練はしているはずさ。」

俺は拓真の方を見渡した。すると、拓真はうなずき返してきた。言っていることは本当なんだろう。

「つまり、我々は彼がいる異次元にいけない。だから、そのため、魔力の訓練していないお前さんが助けると言うことだ。」

「なるほど、それで俺って訳か。」

俺はこの、責任転嫁にも思えるが、一応納得はした。

「晴輝を見つけるまでは、分かったが、その後はどうすんだ?このままだと俺もミイラ取りがミイラになってないか?」

「慌てるな。そこは私たちがお前たちを引き上げる。あのバカ見たいにはさせんよ。」

「本当に大丈夫だろうな。」

「魔術師が二人もいるんだ。その件にしては、心配しなくていい。」

「じゃあ、そうゆうことなら、早速始めようぜ。」

俺は椅子から立ちあがり軽く準備体操を始めた。こう言うのは、早くやることに越したことはない。

「待て待て、決行は明日だ。まだ、こっちにも準備ってもんがある。」

茜が手首を上下にふり、座れと命令させた。

「準備って?」

俺は命令を無視し、その場で腕を組み、聞き返した

「突然と人が現れることになるんだ。アリバイがないと行けないと、ここでは無理だ。それに、あの部屋に行かないといけないしな。」

確かにそうか。この空間にいる人だけが、突然と姿を消した晴輝が今は異次元にいることについて理解はしているが、そうでない人は、言ったところで信じてもらえるとは限らない。茜にとっても、魔術師であることを隠すために、色々と、余計に動かないといけないのだろう。そのため仮のアリバイを作る必要があるのか。

「そこで拓真の出番だ。こいつが色々、後処理をなんとかする。だから今日つれてきた。」

そう言えばそうだ。今日作戦を実行しないのなら、別に拓真はいなくてもいいし、なんなら電話でも良かった。

「そろそろ、警察の方も動き出してきそうな日になってきていると思うんで、そこら辺うまく行くか微妙な所ですが、今のところ家出と言うことで進めてます。ま、なんとかなるしょ。」

本当にこんなやつで大丈夫だろうか。
でもこういった後処理もしてくれるとは思っていなかった。
さすが、専門の知識があるのはとてもありがたい。
どうやってアリバイを造っているのだろうか。
聞くのは辞めとこう。関わってはいけない気がする。

「わかった。では明日、よろしくな。」

もし、本当に助けられるなら感謝してもしてないかもしれない。
こんなにもよくしてもらえるとは思ってもいなかった。せめて、お礼だけでもしておこう。

「でも、ありがとな俺の依頼のためにここまでしてもらって」

お礼と今後ともよろしくという意味を込めて茜に握手を求めた。
しかし、茜は、手帳をしまい、俺の行為に気づかなかったみたいで、すたすたと出口の前に行ってしまった。

「ああ、構わないさ。後で請求書出すからよろしくな。」

あ、やっぱ、金とるの。
親切な人かもしれないと思った俺がバカだった。全面撤回だ。

別れ際にとんでもないことを言いやがった。
まあ、いいか人の命よりは、はるかに安いか。

「あ、そうだ。依頼主には私のことを、あお前さんの助手と言うことにしといてくれ、拓真が魔術師と名乗らせる。いいな。」
では、また。

そう言って茜達が俺が、答えるまもなく事務所の出口の扉が閉まった。
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