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猫が死ぬ日
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この家に来る前、僕は、人間だった。
愛ちゃんが、死ぬ前にママと一緒に病院にお見舞いに来てくれて、
「おじいちゃん、がんばって!」
って言って、身体をさすってくれたね。
僕は、あの時、肺炎で死んだ、おじいちゃんだったんだよ。
人間の男だった僕は、技術者だったんだ。
飛行機で色んな国へ行って、たくさんの人に会っているのに、忙しくて大好きな奥さんや、家族にはあまり会えなかった。
僕は死んだ後、天国に行ってね。
神様に頼んだんだ。
また、娘と、孫の愛ちゃんと一緒にいたいですってね。
そして、身体をいっぱいさすってもらいたいなってね。
神様は、人間の時に、お仕事を頑張ったご褒美にって、今度は猫に生まれかわれるようにしてくれたんだよ。
野良猫として生まれた僕には、いっしょに生まれた兄妹がいて、しばらくはお母さんがそばにいてくれて、とても幸せだった。
でもね。ある日、まだ目が開いたばかりの僕の首根っこをつかんで、お母さんがどこかへ連れてきて、こう言ったんだ。
「ここの家で飼ってもらいなさい。あなたはここで幸せになれるのよ。」
「お母さん。やだよ。僕を置いていかないで。」
みゃーみゃーと、お母さんに泣きついて離れたくないよ。と言ったけど、お母さんは僕を強く叩いて、あっちへ行けと突き離したんだ。
「いい?何があっても、ここを動いてはダメよ。」
そう言って、僕の視界から消えてしまったんだよ。
お母さんのいうことを聞いて、ここでじっとしていると、目の前がパッと明るくなって、愛ちゃんと、愛ちゃんのママがあらわれたんだよ。
「わぁ♪」っと僕はうれしくなって、みゃーみゃーといっぱい鳴いたよ。
スリスリして、爪で必死になって引っ掻いた。
バタンとドアが閉まって、しばらくすると、愛ちゃんがミルクを僕にくれた。
「ねぇ、ママこの猫飼ってもいい?」
「しようがないわね。」
「名前は、ミルクをサンタさんみたいにおひげにつけているから、サンね。」
それから、サンと名付けられた僕は、愛ちゃんの弟の真ちゃんが生まれて、愛ちゃんと真ちゃんといっぱい遊んだよ。
ママもパパも愛ちゃんも真ちゃんもいっぱい僕をなでてくれて、おいしいごはんもお腹いっぱい食べて、好きな時に寝て、みんなでテレビもみて、寒い日はコタツに入って、暑い日はクーラーの効いた部屋で大きくなってお昼寝。
そんなある日、愛ちゃんは僕をなでながら泣いてたよ。
「サン。私ね、明日、遠くにお嫁に行っちゃうの。もう会えなくなっちゃうね。」
僕も、悲しくて悲しくて、にゃーにゃーにゃーといっぱい泣いたよ。
2人でいっぱい泣いたよ。
あれから、何年経っただろう。愛ちゃんにはずっと会えていない。
真ちゃんも、お仕事が忙しくて、最近ではあまり家に帰ってこない。
最近の僕は食欲がなく、寝てばかりいる。
ママもパパも一言も話さずに、僕をなでながら、悲しそうな顔をしていた。
大丈夫だよ。ママ。僕がいるよ。
大丈夫だよ。パパ。僕がここにいるよ。
そして、僕は猫としての生涯を終えた。
また、天国にきた。
雲の上から下を見て、指差して神様は言った。
「今度は、あの人間の子供に産まれなさい。」
それを見て僕は嬉しくなった。
「わぁ♪愛ちゃんだ。」
虹色の細い滑り台で、愛ちゃんの元へ急降下、ビューンと向かった。
愛ちゃんが、死ぬ前にママと一緒に病院にお見舞いに来てくれて、
「おじいちゃん、がんばって!」
って言って、身体をさすってくれたね。
僕は、あの時、肺炎で死んだ、おじいちゃんだったんだよ。
人間の男だった僕は、技術者だったんだ。
飛行機で色んな国へ行って、たくさんの人に会っているのに、忙しくて大好きな奥さんや、家族にはあまり会えなかった。
僕は死んだ後、天国に行ってね。
神様に頼んだんだ。
また、娘と、孫の愛ちゃんと一緒にいたいですってね。
そして、身体をいっぱいさすってもらいたいなってね。
神様は、人間の時に、お仕事を頑張ったご褒美にって、今度は猫に生まれかわれるようにしてくれたんだよ。
野良猫として生まれた僕には、いっしょに生まれた兄妹がいて、しばらくはお母さんがそばにいてくれて、とても幸せだった。
でもね。ある日、まだ目が開いたばかりの僕の首根っこをつかんで、お母さんがどこかへ連れてきて、こう言ったんだ。
「ここの家で飼ってもらいなさい。あなたはここで幸せになれるのよ。」
「お母さん。やだよ。僕を置いていかないで。」
みゃーみゃーと、お母さんに泣きついて離れたくないよ。と言ったけど、お母さんは僕を強く叩いて、あっちへ行けと突き離したんだ。
「いい?何があっても、ここを動いてはダメよ。」
そう言って、僕の視界から消えてしまったんだよ。
お母さんのいうことを聞いて、ここでじっとしていると、目の前がパッと明るくなって、愛ちゃんと、愛ちゃんのママがあらわれたんだよ。
「わぁ♪」っと僕はうれしくなって、みゃーみゃーといっぱい鳴いたよ。
スリスリして、爪で必死になって引っ掻いた。
バタンとドアが閉まって、しばらくすると、愛ちゃんがミルクを僕にくれた。
「ねぇ、ママこの猫飼ってもいい?」
「しようがないわね。」
「名前は、ミルクをサンタさんみたいにおひげにつけているから、サンね。」
それから、サンと名付けられた僕は、愛ちゃんの弟の真ちゃんが生まれて、愛ちゃんと真ちゃんといっぱい遊んだよ。
ママもパパも愛ちゃんも真ちゃんもいっぱい僕をなでてくれて、おいしいごはんもお腹いっぱい食べて、好きな時に寝て、みんなでテレビもみて、寒い日はコタツに入って、暑い日はクーラーの効いた部屋で大きくなってお昼寝。
そんなある日、愛ちゃんは僕をなでながら泣いてたよ。
「サン。私ね、明日、遠くにお嫁に行っちゃうの。もう会えなくなっちゃうね。」
僕も、悲しくて悲しくて、にゃーにゃーにゃーといっぱい泣いたよ。
2人でいっぱい泣いたよ。
あれから、何年経っただろう。愛ちゃんにはずっと会えていない。
真ちゃんも、お仕事が忙しくて、最近ではあまり家に帰ってこない。
最近の僕は食欲がなく、寝てばかりいる。
ママもパパも一言も話さずに、僕をなでながら、悲しそうな顔をしていた。
大丈夫だよ。ママ。僕がいるよ。
大丈夫だよ。パパ。僕がここにいるよ。
そして、僕は猫としての生涯を終えた。
また、天国にきた。
雲の上から下を見て、指差して神様は言った。
「今度は、あの人間の子供に産まれなさい。」
それを見て僕は嬉しくなった。
「わぁ♪愛ちゃんだ。」
虹色の細い滑り台で、愛ちゃんの元へ急降下、ビューンと向かった。
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