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邂逅編
一
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東京都八王子市のとある交番。
もう深夜二時を守り、今日は特に何事もなく平和な時間が過ぎていた。
普段なら何件か事案対応があるわけだが、今はのんびりと事務作業をしている。
丑澤健吾。三十五歳独身彼女なし。警察での階級は巡査長。至って普通の警察官である。
父が警察官だったので、特に理由があるわけでもなく大学卒業後に警察学校に入り晴れて警察官となった。ずっと交番勤務というわけではなく、刑事を一時期志したが、あまりのヘタレっぷりに適正無しと判断され交番勤務へと戻った。
しかし、交番勤務だから楽というのはまったくなくむしろ忙しい。不審者などに対する職務質問、各種犯罪の検挙、パトロール、交通事故の対応、緊急配備時の検問、上からの突発的な命令等々、勤務内容を挙げればキリがない。所謂、街の「何でも屋」である。
こんなはずじゃなかった。と、丑澤は思う。
父はバリバリの刑事で、周囲からの信頼も篤く、父親としても多少不在は多くとも尊敬すべき男だった。
自分も父のように、となんとなくでも淡い希望を持って職に就いたわけだが、自分の才能のなさに自信を失う日々であった。
せめてプライベートだけでも充実していれば、まだ救いはあったが、日頃の激務で休日はほとんどなく、見た目もパッとしない為、女性との出会いはあっても発展することはない。
しかしこんな日々も三十五にもなると、随分慣れたものになった。幸せだとか不幸だとかそういったものは、よくわからなくなっていてどうでも良かった。このまま歳をとって死んでいくのかな、とぼんやり思いながら、ただただ勤務に勤しんでいた。
深夜のパトロールの時間になったので、相方にその旨を伝え自転車に乗りパトロールに出た。
それにしても静かな夜だ。なのに、隣の日野市では大変なことが起こっているらしい。
男子中学生四人が、小学五年生の女の子にケガを負わせられるという奇妙な事件を皮切りに、その女の子の母親が殺され、周辺では六件もの殺人が行われていた。人だけで飽き足らず、なんとオオカミの斬殺死体が発見されたようだ。それらの事件の一番疑わしき容疑者は、その小学五年生の女の子だという。なんとも奇天烈な話だ。八王子警察からも応援が出ており、またその女の子を発見し次第確保するように知らせが出ている。
まったくワケのわからない事件だが、世間でも大きなニュースとなっている。
小学五年生の女の子がそれだけの殺人ができるわけない、とバカバカしく思ったがいずれにせよ自分は関わりたくなかった。犯人が誰であれ、七人を殺し、オオカミを斬殺するような輩と対峙するのは死んでも御免である。
自転車を漕いでいると、墓地の側までやってきた。いつものパトロールのルートだが、真夏の深夜に通るのは薄気味悪い。
さっさと通り過ぎてしまおうと、ペダルを押す強さを強めた。すると、前方に人影が見えた。
午前二時半を回っている。こんな夜遅くに、と思ったのも束の間、その人影が小さいことに気付いた。
子供?自転車を止めて、ライトを当ててみる。背筋が凍り付いた。
髪が物凄く長くて顔が見えない。幽霊!?
思わず自転車でコケてしまった。ガチャン、と大きな音を立てて自転車は倒れ、体の側面を地面に打った。
「いてて・・・」
打った腕をさすりながら幽霊と思われるものにライトを当てる。
顔が見えた。と言っても右半分だけだが、驚いてこちらを見ている。
「幽霊・・・じゃない?」
思わず呟いていた。彼女の目線がおれの胴に行く。そして少女は後ろに振り返り走って行ってしまった。
数秒ポカンとしてしまって、我を取り戻した。
「こんな時間に子供!?補導しなきゃ!」
急いで自転車を立て直し、追いかけた。しかし、自分が止まっている間に少女は暗闇に溶け込み、どこに行ったのかわからなくなってしまった。自転車を置き、辺りをライトで照らす。走って行ったとはいえ、自転車で追いかけたのだからそこまで遠くに行けないはずだ。
辺りを見回しながら歩いていると墓地の入り口に着いた。
「まさか、ここに入っちゃいないよな・・・」
墓地をライトで照らすが、墓地がよく見えると余計に恐い。
奥の方に人影が見えた。
「おいおい、マジかよ・・・」
帽子をかぶり直し、意を決して墓地に入った。
「なんでこんなところに逃げるんだよ・・・」
辺りを見回しながら、そろそろと奥に進んで行った。
「おーい、出ておいでー。おじさんは警察官だから恐くないよー」
墓地はそれほど広くない。これなら追い詰められる。視界を少女が隠れたと思われる方に絞りながらジリジリと近寄って行った。
少し離れたところで物音がした。右方向。少女が走っている。
「待ちなさい!」
姿を見つけたらこっちのものだ。少女と大人、日頃訓練で鍛えてもいるし、こちらの方が断然速い。
少女の腕を掴んだ。細くか弱い腕。
「離せ!」
少女がわめいた。振りほどこうとするその力は、大人の自分からしたら大したことがない。
「落ち着きなさい」
暴れても逃げられないと観念したのか、少女は暴れるのを止めた。
一息ついて、職質をした。
「君みたいな小さな女の子が、こんな夜に一人で何してるの?」
少女は、こちらを見ようともせず答えない。
「家出かな?」
まったく反応がない。
髪が長いのが目立って気づかなかったが服がボロボロである。
虐待か?そう思わせるだけの姿だった。
「ひとまずここだと何だから、おじさんの交番に行こうか。お茶とかお菓子とかあるから」
お菓子という言葉に反応した。どうやらお腹が空いているらしい。
「ねぇ、おじさん」
少女が口を開いた。
「死にたい?」
予想もしない一言に、一瞬たじろいだ。何を言い出すかと思えば・・・。
「し、死にたいわけないだろう。何ていう質問をするんだ、君は」
「でも死ぬよ」
少女の目は真っ直ぐこっちを見ていた。まったく悪気のない目。その発言と強い眼差しに、なにやら不吉なものを感じた。
「この手を離さず、私を交番まで連れていったら、間違いなく多くの警察の人が死ぬわ」
「な、何を言ってるんだ・・・」
冗談ともとれない発言に、おれは完全に呑まれていた。
すると、あることを思い出した。
「君、どこから来たんだ?」
少女はまた顔を逸らした。
「年齢は?」
「さぁね」
間違いない。この子だ。日野市の事件の容疑者。小学五年生ほどの身長で女の子。特長に髪が長いことも書かれてあった。
「だ、ダメだ!君は今すぐ交番に来なさい!」
声を荒げた。少女は都合の悪そうな顔をしながら、また手を振りほどこうともがき出した。
「ねぇ、お願い!離して!」
「ダメだ!君のことを多くの人が探している!」
「私じゃないの!」
「だったらとりあえず警察に来るんだ!君じゃなければ、それはそれでいい!」
力を入れながら、キッと睨みつけてきた。
「もう誰にも死んで欲しくないの!」
もがくのを止め、少女が座り込む。
「お、おい!」
なんなんだ。死ぬとか死んで欲しくないとか。この子は明らかに事件に関わっている。
少女の右眼から涙が出ていた。その目は、何か違うものを見ているかの様に、下に向けられていた。
「ん~・・・」
おれは頭を掻いた。困った。明らかに事件に関わっているが、深い事情があることも確かだ。
虐待を受けていたのか、もしくは何かの犯罪に巻き込まれ、母親を殺され彷徨っていたのか。
何にせよ、交番までおとなしく来てくれそうもない。
「パトカーに来てもらうか・・・」
少女がハッと目を見開き、また怒鳴りつける。
「ダメ!本当にみんな死んじゃう!」
「それがわからん!一体何だと言うんだ!」
少女は泣き顔で、おれの目をじっと見てくる。
「じゃあ・・・、事情を話したら逃がしてくれる?」
「・・・事情による」
何を甘いこと言っているんだ、おれは。逃がしていいわけがないだろう。
しかし、少女の真剣な訴えに無理矢理交番まで連れて行く気にはなれなかった。
少女のお腹が鳴った。
「何も食べてないのか?」
「うん・・・」
しょうがない。特例だ。
「おれの家が近い。そこで話聞いてやるから、とりあえず話の前にメシとか風呂とか済ませるといい」
相方に何と言い訳するか、おれは頭を悩ませた。
もう深夜二時を守り、今日は特に何事もなく平和な時間が過ぎていた。
普段なら何件か事案対応があるわけだが、今はのんびりと事務作業をしている。
丑澤健吾。三十五歳独身彼女なし。警察での階級は巡査長。至って普通の警察官である。
父が警察官だったので、特に理由があるわけでもなく大学卒業後に警察学校に入り晴れて警察官となった。ずっと交番勤務というわけではなく、刑事を一時期志したが、あまりのヘタレっぷりに適正無しと判断され交番勤務へと戻った。
しかし、交番勤務だから楽というのはまったくなくむしろ忙しい。不審者などに対する職務質問、各種犯罪の検挙、パトロール、交通事故の対応、緊急配備時の検問、上からの突発的な命令等々、勤務内容を挙げればキリがない。所謂、街の「何でも屋」である。
こんなはずじゃなかった。と、丑澤は思う。
父はバリバリの刑事で、周囲からの信頼も篤く、父親としても多少不在は多くとも尊敬すべき男だった。
自分も父のように、となんとなくでも淡い希望を持って職に就いたわけだが、自分の才能のなさに自信を失う日々であった。
せめてプライベートだけでも充実していれば、まだ救いはあったが、日頃の激務で休日はほとんどなく、見た目もパッとしない為、女性との出会いはあっても発展することはない。
しかしこんな日々も三十五にもなると、随分慣れたものになった。幸せだとか不幸だとかそういったものは、よくわからなくなっていてどうでも良かった。このまま歳をとって死んでいくのかな、とぼんやり思いながら、ただただ勤務に勤しんでいた。
深夜のパトロールの時間になったので、相方にその旨を伝え自転車に乗りパトロールに出た。
それにしても静かな夜だ。なのに、隣の日野市では大変なことが起こっているらしい。
男子中学生四人が、小学五年生の女の子にケガを負わせられるという奇妙な事件を皮切りに、その女の子の母親が殺され、周辺では六件もの殺人が行われていた。人だけで飽き足らず、なんとオオカミの斬殺死体が発見されたようだ。それらの事件の一番疑わしき容疑者は、その小学五年生の女の子だという。なんとも奇天烈な話だ。八王子警察からも応援が出ており、またその女の子を発見し次第確保するように知らせが出ている。
まったくワケのわからない事件だが、世間でも大きなニュースとなっている。
小学五年生の女の子がそれだけの殺人ができるわけない、とバカバカしく思ったがいずれにせよ自分は関わりたくなかった。犯人が誰であれ、七人を殺し、オオカミを斬殺するような輩と対峙するのは死んでも御免である。
自転車を漕いでいると、墓地の側までやってきた。いつものパトロールのルートだが、真夏の深夜に通るのは薄気味悪い。
さっさと通り過ぎてしまおうと、ペダルを押す強さを強めた。すると、前方に人影が見えた。
午前二時半を回っている。こんな夜遅くに、と思ったのも束の間、その人影が小さいことに気付いた。
子供?自転車を止めて、ライトを当ててみる。背筋が凍り付いた。
髪が物凄く長くて顔が見えない。幽霊!?
思わず自転車でコケてしまった。ガチャン、と大きな音を立てて自転車は倒れ、体の側面を地面に打った。
「いてて・・・」
打った腕をさすりながら幽霊と思われるものにライトを当てる。
顔が見えた。と言っても右半分だけだが、驚いてこちらを見ている。
「幽霊・・・じゃない?」
思わず呟いていた。彼女の目線がおれの胴に行く。そして少女は後ろに振り返り走って行ってしまった。
数秒ポカンとしてしまって、我を取り戻した。
「こんな時間に子供!?補導しなきゃ!」
急いで自転車を立て直し、追いかけた。しかし、自分が止まっている間に少女は暗闇に溶け込み、どこに行ったのかわからなくなってしまった。自転車を置き、辺りをライトで照らす。走って行ったとはいえ、自転車で追いかけたのだからそこまで遠くに行けないはずだ。
辺りを見回しながら歩いていると墓地の入り口に着いた。
「まさか、ここに入っちゃいないよな・・・」
墓地をライトで照らすが、墓地がよく見えると余計に恐い。
奥の方に人影が見えた。
「おいおい、マジかよ・・・」
帽子をかぶり直し、意を決して墓地に入った。
「なんでこんなところに逃げるんだよ・・・」
辺りを見回しながら、そろそろと奥に進んで行った。
「おーい、出ておいでー。おじさんは警察官だから恐くないよー」
墓地はそれほど広くない。これなら追い詰められる。視界を少女が隠れたと思われる方に絞りながらジリジリと近寄って行った。
少し離れたところで物音がした。右方向。少女が走っている。
「待ちなさい!」
姿を見つけたらこっちのものだ。少女と大人、日頃訓練で鍛えてもいるし、こちらの方が断然速い。
少女の腕を掴んだ。細くか弱い腕。
「離せ!」
少女がわめいた。振りほどこうとするその力は、大人の自分からしたら大したことがない。
「落ち着きなさい」
暴れても逃げられないと観念したのか、少女は暴れるのを止めた。
一息ついて、職質をした。
「君みたいな小さな女の子が、こんな夜に一人で何してるの?」
少女は、こちらを見ようともせず答えない。
「家出かな?」
まったく反応がない。
髪が長いのが目立って気づかなかったが服がボロボロである。
虐待か?そう思わせるだけの姿だった。
「ひとまずここだと何だから、おじさんの交番に行こうか。お茶とかお菓子とかあるから」
お菓子という言葉に反応した。どうやらお腹が空いているらしい。
「ねぇ、おじさん」
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「死にたい?」
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「し、死にたいわけないだろう。何ていう質問をするんだ、君は」
「でも死ぬよ」
少女の目は真っ直ぐこっちを見ていた。まったく悪気のない目。その発言と強い眼差しに、なにやら不吉なものを感じた。
「この手を離さず、私を交番まで連れていったら、間違いなく多くの警察の人が死ぬわ」
「な、何を言ってるんだ・・・」
冗談ともとれない発言に、おれは完全に呑まれていた。
すると、あることを思い出した。
「君、どこから来たんだ?」
少女はまた顔を逸らした。
「年齢は?」
「さぁね」
間違いない。この子だ。日野市の事件の容疑者。小学五年生ほどの身長で女の子。特長に髪が長いことも書かれてあった。
「だ、ダメだ!君は今すぐ交番に来なさい!」
声を荒げた。少女は都合の悪そうな顔をしながら、また手を振りほどこうともがき出した。
「ねぇ、お願い!離して!」
「ダメだ!君のことを多くの人が探している!」
「私じゃないの!」
「だったらとりあえず警察に来るんだ!君じゃなければ、それはそれでいい!」
力を入れながら、キッと睨みつけてきた。
「もう誰にも死んで欲しくないの!」
もがくのを止め、少女が座り込む。
「お、おい!」
なんなんだ。死ぬとか死んで欲しくないとか。この子は明らかに事件に関わっている。
少女の右眼から涙が出ていた。その目は、何か違うものを見ているかの様に、下に向けられていた。
「ん~・・・」
おれは頭を掻いた。困った。明らかに事件に関わっているが、深い事情があることも確かだ。
虐待を受けていたのか、もしくは何かの犯罪に巻き込まれ、母親を殺され彷徨っていたのか。
何にせよ、交番までおとなしく来てくれそうもない。
「パトカーに来てもらうか・・・」
少女がハッと目を見開き、また怒鳴りつける。
「ダメ!本当にみんな死んじゃう!」
「それがわからん!一体何だと言うんだ!」
少女は泣き顔で、おれの目をじっと見てくる。
「じゃあ・・・、事情を話したら逃がしてくれる?」
「・・・事情による」
何を甘いこと言っているんだ、おれは。逃がしていいわけがないだろう。
しかし、少女の真剣な訴えに無理矢理交番まで連れて行く気にはなれなかった。
少女のお腹が鳴った。
「何も食べてないのか?」
「うん・・・」
しょうがない。特例だ。
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