異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~

結城 朱煉

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一般常識を学ぼう

ミナミも怒る事はある

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「ただいまー」
「おかえり~」

今度は普通にドアから家に入ったユウキ
迎えるのは、笑顔のミナミだ

「あれ?ギルドに依頼受けに行ってたんじゃ…」
「あ~うん、色々あってね、もう、家で生産で良いんじゃないかな…って」
「そっか、大変だったんだね?」
「うん、面倒な人に会ったからねぇ~…
そーゆう人に気を付けないといけなかったんだねぇ~」
「ふふふ、成程ね
メンドクサイ人には、ユウキちゃんもかなわないか~」
「ん~、かなわないってゆーか…面倒」
「確かにねぇ~
あ、そうそう聞いて!さっき号外が出ててね
近所の人が見せてくれたんだけど、酷い出来事が載ってたんだよ!
子どもにボス押し付けて男3人が逃げたんだって!!?
あり得ないよね!!?冒険者なのに、人に…ってか子どもにボス押し付けるなんて!!
こんな人は、憲兵さんに性根を叩き直してもらって
ギルドランクJになれば良いんだよ!」

大変怒っているようで、珍しくミナミの表情は怒りに染まっている
多分、この世界ではかなり悪質な事なのだろう
まぁ、普通の魔獣ならまだしも、ボスだし
しかも、押し付けた相手が子どもという所も大きな問題なのだろう
確かに怒るのも仕方がないのだろうが
今ユウキは、そこよりも違う事が気になっていた

「ミナミ、ギルドランクJって…?」

そう、ギルドランクJという言葉だ
受付のお姉さんが説明してくれた時には、Iランクまである…という説明だった
それ以下がある…とは言われていない
まぁ、もしかしたら常識だから飛ばされたのかもしれないが…

「あ、そっか知らないのか
えっとね、ギルドランクJは人に魔獣を押し付けた人がなるランクなんだよ
このランクになると、まず基本外に出る仕事はさせてもらえないんだ
だって、外に出て人にまた魔獣を押し付けたら困るでしょ?
だから、街の手伝いとかくらいしか出来なくなるの」
「でも、掲示板に依頼来てるから、勝手に受けるかもしれないじゃん」
「いやいや、ギルドにランクJの掲示板は無いんだよ」

そう言われてユウキはギルドの掲示板を思い出す
こないだまで依頼を探していたランクIの横は…

「…確かに…ランクHの掲示板は横にあるけど、Jは無かった」
「そうなんだよ、ランクJには掲示板が無いから
仕事を受けたかったら、受付に行くしかないんだ
そこでギルドカード提示して、Jでも出来るランクI仕事を紹介してもらうんだ」
「…成程…自分で選べる範囲が少なくなるって事か
しかも、ランクIからのみって…結構収入面でキツイんじゃ…」
「いや、それだけの事したからね!!?
まぁでも…ずーっとそれだと流石にアレだから
仕事の態度とか見て、大丈夫なんじゃないか…
という事になれば、討伐系の依頼も受けれるようになるよ
まぁ、ランクIの分だけだけど~」

ランクIが相手にする魔獣は、基本外に出て冒険してる人なら
全然問題なく倒せる魔獣だ
そしてなにより、攻撃されないと攻撃してこない…
つまり、相手が攻撃をしないと押し付けられないのだ

「なるほどね…ってか、ずっと強い相手とは戦えないの?」

ユウキからしてみれば、延々と同じような相手としか戦えないのは
退屈以外のなにものでも無い
変化があるから楽しいのだから

「まぁ、ランクJになれば、なかなかランク上がらないからねぇ~
一生って事は無いけど、最低十年~数十年はランクJのはずだよ
しかも、ランクアップの条件は
その地域でギルドランクGの討伐依頼で出される自発攻撃型の魔獣を一人で倒せる事」
「うわぁ…それ、結構悲惨じゃない?」

そう、ユウキなら平然とやってのける事が出来るだろうが
ココの普通の冒険者ではなかなか難しいだろう
だいたいパーティを組んでしている事を一人でしろ…というのだから

「仕方ないじゃん、一度ランクJに落ちた人をパーティに入れる…
って判断する人、そんなに沢山いると思う?」
「あぁ…そっか…」

そう、ランクJに落ちた…という事は魔獣を人に押し付けたのだ
そんな人と安心してパーティが組めるだろうか…
それこそ、何が起きても一人で何とかできる人なら
例え強い魔獣を連れてこられても対処出来るだろうが
対処が出来ず、元ランクJの人が誰かに魔獣を押し付けたら…
パーティを組んでいる自分達まで、疑惑がかけられてしまう
そんなリスクがある人と組んでくれる人など、そういないだろう
それこそ、同じようにランクJに落ちて戻ってきた人…でない限り…

「だから、自分だけで何とかできるように…試験がそうなってるわけ
まぁ、身体強化の薬とかは使ってもOKだから
回復薬飲みながら頑張ればできなくもないよ」
「あぁ…確かに…」

ユウキ自身あまり強化とかしないので、すっかり忘れていた身体強化
それがあれば、いくらか戦いやすくはなるだろう

「まぁ、ランクJになる人なんてめっっっっっったに無いけどね!!!
罰則が厳しいから、間違わないように…って事で、
証拠が無いと連行されないんだよねぇ~
まぁ、証拠が出てくるって事は、常習犯の事が多いんだけど!」
「なるほど(学校に行って聞く内容…終わったな…)」

予定していたよりも、早く疑問は解決してしまった
まぁ、思い通りにいかない事もある…
という事で、ユウキは納得するのだった
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