異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~

結城 朱煉

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一般常識を学ぼう

手続き

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「えーっと、それでは、入学の手続きにうつりますね」

コホンと咳払いをして
職員室の奥へと案内される
奥には、学長室と応接室が並んでいて
ラミアは応接室のドアを開け、中に4人を通した
ギルドの応接室と、あまり変わらない部屋だった

(この世界の応接室って、全部一緒だったりして…)

あまりにも変わらないデザインにユウキがそう思ってしまったのは、仕方ないだろう
実際、この世界の応接室は、このデザインという事で決まっている
いや、決まっているというよりは、コレ以外のデザインが無い…という所だ

「それでは、こちらの書類に記入をお願いします」

出てきたのは、書類
まぁ、手続きと言えば書類だろう

(コレ…書類って言うのか…?)

書類という言葉と共に出てきたものが予想外過ぎて
思わずキョウヤの方を見る
一方、キョウヤも驚いているようで
目を丸くして、ユウキの方を見ていた

(書類…こんな簡単で良いのかよ…)

2人の前に出された書類は…
名前、生年月日、そして今のレベルを書き記す所しかなかった
性別すら書くところが無い
家族の事を書く欄も無い
沢山の項目を書く書類に慣れ親しんでいる2人は
あまりのも簡単すぎる書類だった

(…とりあえず、書くしかないよな…)

気を取り直して、書類に記入していく2人
と言っても、書く事がそれだけなので、すぐに書き終えてしまう

「あら、2人とも早いわねぇ
 入学書類は自分で書かないといけないから、結構苦戦する子が多いんだけど…」
(…常識的な事は親が教えるんだよな…?
 って事は、文字もある程度親が教えてるんだよな…?
 教育ではないにしろ、必要な事だろうし…
 後は、書く経験をどれだけしているか…だよな…
 確かに、小学校1年くらいん時は文字書くの大変だったっけ…)

2人は元々25歳だし、文字を書く経験は自然と沢山している
しかし、文字を書く事が学校に入る頃は大変だった…事を思い出し納得した

「さて、書類はこれだけだけど…
 後はステータス関係のものを見せてもらうわ
 ちなみに、学校で管理が許されているのは戦闘用のステータスのみ
 詳細ステータスや、非戦闘ステータスについては情報をもらわないわ
 教育上、使うのは戦闘ステータスくらいだからね」

そう言って、ラミアはステータス転写板をテーブルの上に置く
そして、ユウキ…キョウヤ…の順に手を置く
すると、2人分のステータスが紙に印刷された形で出てきた

「どれどれ…って…何この数値!!?
 ミーシャさん、シーヴァ君、知ってて言わなかったんですか!!?」
「え…えぇ…言い出すタイミングが分からなくて…」
「はぁ…いえ…そうね、聞くべきでしたね…
 親と手続きに来ない…というだけで、理由を聞くに値する事でした
 こちらのミスですね、すみません」

ラミアはそう言って、一度深呼吸をする
ミーシャとシーヴァは、ラミアの心境が分かるのか
責められた事に対して怒る様子も無く、困った苦笑いを浮かべていた
ユウキとキョウヤは、とりあえず、大人しくラミアが落ち着くのを待っていた

(そうよね…ユウキ君の数値を何も知らずに見たら驚くわよね…)
(言い出すタイミングは無かったが…一言言えれば良かったな…)

いきなりあの数値を見れば、誰だって驚くし
誰だって取り乱すだろう
14歳…1年生として入る子の数値なんて、たかが知れてる
その状況に慣れている教師だからこそ
この数値への衝撃は測り知れない

「ふぅ…学長を呼んできますので、少し待っててくださいね」

一言残して、ラミアは応接室を後にした
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