異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~

結城 朱煉

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一般常識を学ぼう

勘違い

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(地球から来た人で一番長生き…)

まだオーブンについて思案しているユウキをチラッと見る

(ココにきた地球の人は皆短命って事…?
ユウキちゃんも、長く生きられないって事!!?)

そう思うと今にもユウキが消えそうに感じたミナミはガシッとユウキの肩を掴む

「うぇ?!ど、どうしたの!!!」
「ユウキちゃん、死んじゃうの!!!?」
「なんでだよ!!!?」
「だって…だって、神様が…
地球から来た人で、長生きなのは初めてだって…
って事は、地球から来た人って短命って事でしょ!?
てことは…ユウキちゃんに死が近づいてきてるって事だよね!!!?」
「…いや、近づいてないと思うけど…」
「ぇ…」

予想外の言葉に、落ち着きを取り戻したミナミは
放心状態で、ただユウキを見つめていた

「多分、こっちの世界に飛ばされた地球の人は割かしすぐに死んじゃったのは
本当だと思うよ」
「!!!?じゃあやっぱり!」
「でも、死因は寿命じゃない…多分、魔獣とかに負けたんじゃないかな」
「ぇ…ま、じゅう…?」
「魔獣の知識はあるよね?」
「うん」
「魔獣との闘いでHPが0になったらどうなる?」

それは、ユウキ自身まだ知らない事
今までHPが0にならないように注意してきた
まぁ、そもそもユウキにダメージを与える事自体この辺りの魔獣では難しかったが…

「HPが0になったら、動けなくなる
けど、死ぬわけじゃないよ!だけど、3日もそのままになると死ぬ…
てか、それより怖いのは、肉食系魔獣に襲われて食べられちゃったら…」
「へぇ~…そうなんだ、HP0になっても死なないんだ」

あっけらかんと言うユウキに、ミナミは驚きを隠せない

「え…知らなかったの?」
「うん、知らなかった」
「冒険者してるんだよね!!!?」
「うん、冒険者してるよ」
「普通知ってないと、困る事だよね!!?」
「だって、HP0にならないように戦ってたから」
「…まぁ、そうしてれば、死なないけどさ…」

やや納得いかない…という顔だが
ユウキは構わず話を続ける

「まぁ、簡単な話…
魔獣を見つけてすぐ戦ったのか…逃げたのか…
それは僕には分からないけど
戦った人の場合…上手く戦えなかったんだろうね」
「え…?どういう事?」
「僕らには、一応特典で、色々機能が向上してるんだけどさ
どうも、それは使い手である僕らに大きく影響されるんだよね」
「…つまり、ヘタな人が使うと、効果が無い…みたいな?」
「まぁ、そんな感じ…
えっとね、分かりやすく僕とキョウヤの例で言うと
僕は自分の攻撃力がほぼ全て出せる
その一方で、キョウヤは1/3くらいしか出せない」
「え?1/3!!!?
普通、攻撃力から相手の防御力引いた数字がテクニカルヒット
普通のヒットはそこから-25の範囲以内で変化してる
1/3しか威力出ないってオカシイよ!?」
「へぇ…そうなんだ…
(じゃあ、僕は常時テクニカルヒット状態なんだ)
だから、せっかく特典貰っても生かせずに死んじゃった可能性は高いと思う」
「…なるほど…でも、逃げた人だっていたはずだよね?」
「まぁ、いたかは分からないけどさ…
初めに降り立つ所が外だったなら、アクティブな魔獣に見つかった可能性もあるし…
それに…(ダークサイドの人間にやられた…っていう可能性もある…)」
「…それに??」
「いや、それに…そこまで多くの人がこっちに飛ばされたとも限らないしさ」

神様の話を聞く限り、世界はいくつもあって、その時に行ける世界に連れて行っている
という感じである
つまり、他の世界に行った人が多く
こっちには、まだあまり来てない…という可能性も考えられる

(とりあえず…何で、最近の人達は僕の家に送られてくるのか…それは聞かなきゃな)

自分自身は森にポイッと放置されていたのに
後から来たキョウヤやミナミは初めからこの家…という好待遇
別に、森の中が不満というわけではないが
何やら、不公平感が渦巻いているのも事実

(まぁ、ミナミは女の子で危ないから、ココスタートでも良いけどさ…
キョウヤは普通に森スタートでも……
あぁ、ダメだ、生きてこっちに来れそうな気がしない…)

とりあえず、森スタートで大丈夫そうなのは
ユウキの考えの中では、ユウキだけだった
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