異世界転入生

結城 朱煉

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この世界の普通を学ぼう

こちらの世界での看板事情

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「(ダメ元で頼んでみるか…)
 あのさ…友達とレーヌ通りに行く事になったんだけどさ…」
「あら、買い物かしら?
 じゃあ、ちょっとだけど、これ持っていきなさい」

ユウがお金の相談をする前に
レーヌ通りと聞いて、あっさりお金を渡すルイ
ユウはあまりにも、あっさり貰えたので
ただ、手に乗せられたお金を見つめるしか出来なかった

「金色が5こ…?」
「それは、金貨よ…こっちでのお金の単位はルーツ
 お金は銅貨、銀貨、金貨、大金貨の4種類があるわ
 まぁ、向こうで例えるなら
 銅貨が10円で銀貨が100円、金貨が1000円
 そして、大金貨が10000円くらいになるわね」
「ってことは…銅貨が10枚あれば、銀貨と両替出来るって事?」
「そういう事~」

向こうと同じようなお金の感じに
ユウは内心ホッとする

「じゃ、いってきまーす」

お金の価値も知ったので一安心
あとは、レーヌ通りまでの道のりが心配だ
なので、お金をポケットに突っ込むと
すぐに家を出た
そんなユウをルイは笑顔で見送っていた

「えーっと、どっちかな…」

家を出て、早々に方向に困るユウ
キョロキョロ見回したが、特に看板らしき物は見当たらない

「(そりゃそーだよね…看板、どの辺にあるんだろ)
 レーヌ通りの看板、出てきてくれないかな…」

困ったユウは、思わずつぶやく
まぁ、困っていても仕方ないので、ルイにでも聞こうと思案していると
いきなり、目の前に光が集まった

「ぇ?!な、何?!」

いきなりの事に目を閉じ、光が収まるのを待つ
光が収まるのを感じて、目を開けると
そこには、茶色い木の板が一枚浮かんでいた

「木の板?…いや…これって…」

その木の板をよく見てみると文字が書いてあり、
その文字の下には矢印もついている

「レーヌ…通り…って、まさか…コレが看板?!」

確かに看板が来てくれたら良いのに…と願った
でも、それはあくまで願いであって
それが実現する事を想定などしていなかった
そもそも、ユウの中で看板がやってくる…
という発想がそもそも無かったのだから、当たり前なのだが…

「ライナが言ってた、看板があるから大丈夫っていうのは…
 看板が自分から来てくれるから大丈夫って事なのか…」

ライナが大丈夫と言い切っていた理由が今分かった

(迷ったら、看板に来てもらって…
とりあえず、この方向に飛ぶか)

ユウはホウキを取り出し、浮かび上がる
すると、それに呼応するように看板もフワフワ浮き上がる

「?…見えやすいように一緒に上昇するのかな?
まぁ、方向くらい一度見たら忘れないけどね…」

そう言って、出発する
すると、看板もユウのスピードに合わせて横を並走する
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