異世界転入生

結城 朱煉

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この世界の普通を学ぼう

商品と値段設定

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「ねぇ、ココのお店寄っても良い?」

ユウが一つのお店を指さす
そこはオモチャ屋さんで、どうやら異世界から色々取り寄せているらしい

「うん、いいよ、入ってみよう」
「えぇ、レッツゴーです」

扉を引くと、カランという乾いた音が鳴り響く
中は、子どもから大人まで…そして異世界の人で、大賑わいだった


「へぇ…色々なオモチャがあるんだね」
「そうなのですよ」
「ま、一番のお勧めはコレだけどね!
この世界の玩具は凄いんだよ~」

そう言うライナに連れて行かれた商品棚の前
やはり人気なようで、レジの前という、一番人通りの多い所に
広々とスペースがとられている
ユウは、どんな凄いオモチャが見れるのかと、とてもワクワクしていた
そして、その陳列棚を見て、思わず固まってしまう

「ふふん、このパッケージだけじゃ、何が凄いか分からないよね~
見た目はただの四角い箱だもん
でもね、この四角い箱の中が凄いんだよ!」
「…知ってる…」
「この世界は魔力が無い変わりに、科学技術っていうのが…って…ぇ?」
「知ってるよ…これ、僕の世界にあった物だから」
「「えぇ?!」」

そう、今目の前にある物は
いわゆる、家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機と呼ばれる物のソフトで
ユウからしてみれば、とても馴染みのある物だった
実際、ユウの部屋にはそのソフトで遊ぶための本体がきちんとある

「何もない世界…って、ココの世界だったのね」
「確かに、この世界では魔法はありませんし、他の世界との交流もありませんですね」
「でもまさか、こんな有名な世界から来てたなんて思わないでしょ」
「ですねぇ…交流が無いという事は、転入してくる可能性が低いって事ですし」
「まぁ…僕も、他の世界が存在していて、そこに行く事になるなんて
欠片すらも思ってなかったよ…」

ユウは、ついこの間の事を遠い目をしながら思い出す
普通に生活を送っていて、そのまま続くと思っていた日々
しかし、ある日目覚めたら違う世界に来ていた
前触れも何もなく、本当に突然の世界転換だった
そんな話をしながら、パッケージを見ていく

(えっと…ゲームのソフト1つが500ルーツ…)

頭の中で前の世界との価格を比較する
前の世界では、ゲームの機種にもよるが、基本的にソフト1つ5000円前後していた
そして、ここの500ルーツというのは
向こうの世界での500円と同じ価値なのだ
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