魔法なきこの世界で……。

怠惰な雪

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青年期

卒業

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「クリス!クリス!」

 俺は必死にクリスに向かって語りかけた。が、返事は帰ってこなかった。

「お前ら、何をしている!早くその男とその死体を捕まえろ!」

 メアリーが発した言葉に我に返った剣兵たちがロープを構えながら俺のもとに急ぐ。

 その瞬間、剣兵の一人がうめき声を上げた。剣を握っている腕が宙ぶらりんになっている。

 そして、俺に右手にあるリボルバーからは煙が出ていた。

「許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない、許さない!!!!!!!!!!!!」

 俺はもう何も考えていなかった。

 その後のことはただ作ってきた爆弾をな投げたり、奪った剣で相手の腕を切り落としたり、一心不乱に殴ったり……。

 ただ、空が白くなる頃にはもう俺以外立っていなかった。





 俺は馬車に乗っていた。今、バニー・セントラルに向かっている。

 あの後、俺は家に帰った。家につくと、エラが逃げるための準備を進めていた。

「そうですか、クリスは……。」

 エラはクリスのことを聞いた後、私の手を取って馬車に走った。

「まだ、検問は敷かれてないみたいです。急ぎますよ。」

 エラには、夜逃げの準備を頼んでいた。

 そしてそのまま、エラが用意してくれた馬車に乗ったのだった。

 そして、結局検問にはかからず、そのままフォックス・ワイルドから出ることができた。
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