壁があるこの世界で……。

怠惰な雪

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学園編

教授の雑談

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 研究室に着くと、フレデリク教授とクヌーさんはもう研究室にいて、昼ご飯のパンを食べていた。

「そこに配給のパン、置いといたぞ。そして、ギルデ、またカジノに行ってたのか?んで、収支は?」

「マイナス四万フォルです。」

「大分溶かしたなぁ。溶かした分、働くのは大変だぞ。」

「バイト頑張ります。」

 そうして俺とギルデとアムレットは机の上においてあったパンに齧り付く。

「ところで出張ってどこに行くんですか?」

 俺はフレデリク教授に聞いた。

「あぁ、フォックス・ワイルドまで、そこで開催される学会に出るんだ。帰って来るのは一月後だからから、留守を頼むよ。」

 フレデリク教授はそう言って、残りのパンを一飲みした。

「随分とかかるんですね。」

「そうだよ、畜生!こんなの学会に登録する時の規約に書いてなかったじゃねぇかよ。特別給与の単語に釣られるんじゃなかったよ、畜生!」

 そうフレデリク教授は叫んだ。
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