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月下の鬼人(ワールドエネミー)下
断罪の銃弾(コンティニューザフューチャー)2
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「俺達が無事に脱出できたのも、あの後アンタの弟が建物から這い出てこなかったのも全て、アイツのおかげだ……」
FBI本部は周りの建物、及び他の市民を巻き込むことなく綺麗に倒壊した。
それがミチェルの思惑通りだったのか、それともたまたまだったのかは分からない。
結局、姿を見せなかったのはアキラとミチェルだけだ。
マスコミが今朝の速報でこぞって取り上げてはいるものの……不思議なことにあれほど目立つミチェルやアキラの遺体もまだ見つかっておらず、倒壊した建物から死者が出なかったのは奇跡だと何度も報じているらしい。
だがそれも……二人が見つかるまで。時間の問題だろう。
「そうか……だが……」
事のあらましを淡々と聞いていたベアードは、机の引き出しからM9ハンドガンを取り出し、マガジンを装填しながら俺へと問いただす。
「君と私が出会った時にした契約内容は覚えているね?」
「……勿論覚えてるよ」
そうじゃなければここに姿を見せることも無かった。
ベアードが向けた銃口を、俺はそれを避けようとせず、抵抗もしない。
「隊員七名中六人が無事、1人がMIA…契約内容は部隊の全員が無事であること。もしそれが守れなかった時は君を殺す、そうだったな?」
「あぁ……それで間違いない……」
それは、俺の中で部隊の殺しと同じくらい厳禁とされていたことだ。
そのために付けられていた贖罪の首輪も、今はベルに効力を制御されている兼ね合いから、こうしてベアード自身が直接手を下さねばならない。
M9のセーフティーを外し、カチリッ……と撃鉄を起こす。
距離は五メートル、この距離なら素人でも外さない。
「なにか言い残したことは?」
それはきっと、彼なりの恩情だったのだろう。
M9のトリガーに指をかけながらベアードが訊ねる。
「そうだな……」
いきなりそんなこと言われても、正直言葉なんて思いつかない。
何十年も生きてきて、それこそ昨日まではまさか自分が死ぬだなんて微塵も考えていなかった。
そう思うと、たくさん言いたいことがあるようで、実はもう言い尽くしてしまったのかもしれない。
背に佇む扉の向こう。
今もなお待つ、仲間達へと意識を向けた。
なら、ろくでもない自分の人生を語るよりも、死んだ後のこと……俺の死によって人生が変わるかもしれない者達のことを考えよう……
そう……俺が残すべき言葉は……
「……今回の件は全て俺の責任だ。他の隊員の責任は一切関係ない。だから俺が死んだあと、あいつらのことをよろしく頼む」
「分かった。君の頼みだ、必ず守る」
ベアードは大きく一つ瞬いてから、頷いた。
約束を無下にするような男ではない以上、首肯したその行為だけで俺は、どこか救われたような、死ぬ前の最期の覚悟が決まったような気がした。
「最後まで……色々迷惑かけて悪いな……」
「ああ……では、さらばだ!!」
パァァァァン!!
閉じた瞳の先で、断罪の銃弾が放たれる。
痛みは無かった。
もしかしたら、神様が苦痛を取り払ってくれたのかもしれない。
白靄の掛かった視界の中、俺は一人ポツリと取り残されている。
三途の川の船頭も、地獄の閻魔も、女神も天使も悪魔も、魂となって輪廻転生することも無い。
一体何が姿を見せるのか……三途の川の船頭なら、渡し賃が必要なんだっけ?
六文銭……持ってたっけ?
ふとポケット弄ろうとして、自分がドル札しか持っていないことを思い出す。
まぁ……昭和の時に師匠から聞いた話しだからな……きっとあの世とやらもIT化が進んでいて、電子マネーでどうにかなるだろ。
と、我ながら身もふたもないことを考えて、ふと、やけに意識がハッキリしていることに気づく。
このまま眼を開けたら、もしかしたら現世に戻れるのかもな……
何も考えず、思うままに瞼を開けてみると……ん?
「あれ……?」
白靄が晴れて、さっき見ていた陽光の中に佇むベアードが見えた。
向けられた銃口からは、銃弾が出たことを示すように、弔いの煙が細く天へと昇る。
「どうかね?生まれ変わった気分は……?」
ずっと厳格を保っていたベアードが、今日初めて唇を綻ばせた。
「生まれ変わった……?あっ……!?」
その言葉でようやく気付かされた。
一年前に付けられた首輪が無くなっていたことに……
でも、どうして……?
「その首輪は付けた者の念じた結果を達成するまで外せない。私はこの魔具を付ける際こう念じた。敵前逃亡の罪を償うまで外すことができないとな……」
「だが……それは本来、死刑に値するような重罪だったんじゃないのか……?」
「分からないか?君はそれを償うだけの働きを、この一年で成し遂げたということだ」
そう言われても、いまいち実感は湧かない。
ましてや、仲間を失った直後で自分のことなんて……
「まぁ……それを素直に喜べる状態ではないことは私が一番よく分かっている。そんな君にちょっとした朗報だ」
「朗報……?」
「あぁ……」
ベアードはテーブルに銃を置き、鬱々としていた俺のへと背を向けた。
そのままオーヴァルオフィスの外、どこか遠くの空を見つめてはこう告げた。
「ついさっき、倒壊した建物の中を外部から調査した結果が出たそうだ……結果は報道していた通り、死者はゼロ、巻き込まれた人はいないそうだ」
「はっ?ってことはつまり……」
「死体は一つも無かった……君の言っていた化け物と化した愚弟も、君の右腕として付き従っていたアキラのものも……」
死体がないなら作業も慌てて計画を立てる必要はないと、さっき私のところに連絡が入ったよ……とベアードは言うも、理解できない。
倒壊を間近で逃げ延びた俺達からしたら、あんな衝撃の波を直接受けて無事でいられるはずがない。
それに、ミチェルに至ってはあれだけの巨躯を擁して見つからないはずが……
「そんなに深く悩まずとも、もっと簡単な答えがあるじゃないか」
「二人とも脱出したということか?」
「少しは自分の部下を信じたらどうだ」
決してベアードは酔狂でそんなことを言っているのではない。それは分かる。
しかし、どうしてこの男は、ここまで胆力が備わっているのか……
やはり勝てないな。
ようやく俺もその朗報に、軽く頬を緩ませることができたところで────
ガタガタッ!!ドシャァァァァァァン!!
「うおっ……!?」
背後の扉が勢いよく開いては、雪崩の如く重い何かが、ボロボロだった俺の身体を押し潰した。
「いたたっ……もう!誰よ後ろからロナちゃんのこと押したのは!」
「お、俺は押してねーぞ!寧ろ誰かが俺の懐に入ってきた気がしたんだが……?」
「何よ、アタシのせいだって言いたいのかしらレクス?それよりもベルが一番扉を押してたじゃない!」
「ひ、酷いにゃリズ!大体、最初に聞き耳を立てていたのはベルにゃ!みんながあとからベルの周りに集まってきたにゃ!」
「……」
「そりゃあお前、銃声と、アキラが生きているかもなんて言えば聞き耳くらい……おい大統領、ホントにアキラの奴は生きているのか?」
他の隊員達と揉みくちゃになりながらレクスが訊ねるのを、ベアードは一笑に付して肩を竦めた。
「私に聞くのは結構だが、隊長の息の根を止める前にそこをどいた方がいいのではないか?」
「「「「あ」」」」
皆が気づいて声を上げた時にはもうすでに、手や、足や、胸や、胸や、尻や、様々な部位で押し潰され、引かれたカエルのようになったあとだった。
俺達全員は改めて、今後についてベアードと話し合った。
部隊の方は、俺が宣言を出した段階でもう解散は確定しており、非公式とはいえベアードの面子等を考えれば、そう簡単に復活させることはできない。
本当なら消えたアキラ、ミチェルの捜索を行いたいが、俺達に動く許可が出ない以上、それはベアード経由のアメリカ政府預かりの案件となった。
自分達で動きたいのは山々だが、六人で動くのにも限度がある。
捜索については皆、渋々ながら承諾した。
結果、不本意ながら俺達は、失業者という形になった。
隊長の俺ですら魑魅魍魎と揶揄するような部隊に、まともな職など今更探せるわけもなく、そこもベアードが色々と配慮を利かせてくれた。
「仲間のために部隊を再編成したいことは抜きにして、あくまで君達はもう自由の身だ。私は君達の上司として、そして、隊長の意見を尊重して、今後の生活についてできる限りのサポートさせていただこう」
その言葉を聞いて、部下達は各々の答えを告げていった。
FBI本部は周りの建物、及び他の市民を巻き込むことなく綺麗に倒壊した。
それがミチェルの思惑通りだったのか、それともたまたまだったのかは分からない。
結局、姿を見せなかったのはアキラとミチェルだけだ。
マスコミが今朝の速報でこぞって取り上げてはいるものの……不思議なことにあれほど目立つミチェルやアキラの遺体もまだ見つかっておらず、倒壊した建物から死者が出なかったのは奇跡だと何度も報じているらしい。
だがそれも……二人が見つかるまで。時間の問題だろう。
「そうか……だが……」
事のあらましを淡々と聞いていたベアードは、机の引き出しからM9ハンドガンを取り出し、マガジンを装填しながら俺へと問いただす。
「君と私が出会った時にした契約内容は覚えているね?」
「……勿論覚えてるよ」
そうじゃなければここに姿を見せることも無かった。
ベアードが向けた銃口を、俺はそれを避けようとせず、抵抗もしない。
「隊員七名中六人が無事、1人がMIA…契約内容は部隊の全員が無事であること。もしそれが守れなかった時は君を殺す、そうだったな?」
「あぁ……それで間違いない……」
それは、俺の中で部隊の殺しと同じくらい厳禁とされていたことだ。
そのために付けられていた贖罪の首輪も、今はベルに効力を制御されている兼ね合いから、こうしてベアード自身が直接手を下さねばならない。
M9のセーフティーを外し、カチリッ……と撃鉄を起こす。
距離は五メートル、この距離なら素人でも外さない。
「なにか言い残したことは?」
それはきっと、彼なりの恩情だったのだろう。
M9のトリガーに指をかけながらベアードが訊ねる。
「そうだな……」
いきなりそんなこと言われても、正直言葉なんて思いつかない。
何十年も生きてきて、それこそ昨日まではまさか自分が死ぬだなんて微塵も考えていなかった。
そう思うと、たくさん言いたいことがあるようで、実はもう言い尽くしてしまったのかもしれない。
背に佇む扉の向こう。
今もなお待つ、仲間達へと意識を向けた。
なら、ろくでもない自分の人生を語るよりも、死んだ後のこと……俺の死によって人生が変わるかもしれない者達のことを考えよう……
そう……俺が残すべき言葉は……
「……今回の件は全て俺の責任だ。他の隊員の責任は一切関係ない。だから俺が死んだあと、あいつらのことをよろしく頼む」
「分かった。君の頼みだ、必ず守る」
ベアードは大きく一つ瞬いてから、頷いた。
約束を無下にするような男ではない以上、首肯したその行為だけで俺は、どこか救われたような、死ぬ前の最期の覚悟が決まったような気がした。
「最後まで……色々迷惑かけて悪いな……」
「ああ……では、さらばだ!!」
パァァァァン!!
閉じた瞳の先で、断罪の銃弾が放たれる。
痛みは無かった。
もしかしたら、神様が苦痛を取り払ってくれたのかもしれない。
白靄の掛かった視界の中、俺は一人ポツリと取り残されている。
三途の川の船頭も、地獄の閻魔も、女神も天使も悪魔も、魂となって輪廻転生することも無い。
一体何が姿を見せるのか……三途の川の船頭なら、渡し賃が必要なんだっけ?
六文銭……持ってたっけ?
ふとポケット弄ろうとして、自分がドル札しか持っていないことを思い出す。
まぁ……昭和の時に師匠から聞いた話しだからな……きっとあの世とやらもIT化が進んでいて、電子マネーでどうにかなるだろ。
と、我ながら身もふたもないことを考えて、ふと、やけに意識がハッキリしていることに気づく。
このまま眼を開けたら、もしかしたら現世に戻れるのかもな……
何も考えず、思うままに瞼を開けてみると……ん?
「あれ……?」
白靄が晴れて、さっき見ていた陽光の中に佇むベアードが見えた。
向けられた銃口からは、銃弾が出たことを示すように、弔いの煙が細く天へと昇る。
「どうかね?生まれ変わった気分は……?」
ずっと厳格を保っていたベアードが、今日初めて唇を綻ばせた。
「生まれ変わった……?あっ……!?」
その言葉でようやく気付かされた。
一年前に付けられた首輪が無くなっていたことに……
でも、どうして……?
「その首輪は付けた者の念じた結果を達成するまで外せない。私はこの魔具を付ける際こう念じた。敵前逃亡の罪を償うまで外すことができないとな……」
「だが……それは本来、死刑に値するような重罪だったんじゃないのか……?」
「分からないか?君はそれを償うだけの働きを、この一年で成し遂げたということだ」
そう言われても、いまいち実感は湧かない。
ましてや、仲間を失った直後で自分のことなんて……
「まぁ……それを素直に喜べる状態ではないことは私が一番よく分かっている。そんな君にちょっとした朗報だ」
「朗報……?」
「あぁ……」
ベアードはテーブルに銃を置き、鬱々としていた俺のへと背を向けた。
そのままオーヴァルオフィスの外、どこか遠くの空を見つめてはこう告げた。
「ついさっき、倒壊した建物の中を外部から調査した結果が出たそうだ……結果は報道していた通り、死者はゼロ、巻き込まれた人はいないそうだ」
「はっ?ってことはつまり……」
「死体は一つも無かった……君の言っていた化け物と化した愚弟も、君の右腕として付き従っていたアキラのものも……」
死体がないなら作業も慌てて計画を立てる必要はないと、さっき私のところに連絡が入ったよ……とベアードは言うも、理解できない。
倒壊を間近で逃げ延びた俺達からしたら、あんな衝撃の波を直接受けて無事でいられるはずがない。
それに、ミチェルに至ってはあれだけの巨躯を擁して見つからないはずが……
「そんなに深く悩まずとも、もっと簡単な答えがあるじゃないか」
「二人とも脱出したということか?」
「少しは自分の部下を信じたらどうだ」
決してベアードは酔狂でそんなことを言っているのではない。それは分かる。
しかし、どうしてこの男は、ここまで胆力が備わっているのか……
やはり勝てないな。
ようやく俺もその朗報に、軽く頬を緩ませることができたところで────
ガタガタッ!!ドシャァァァァァァン!!
「うおっ……!?」
背後の扉が勢いよく開いては、雪崩の如く重い何かが、ボロボロだった俺の身体を押し潰した。
「いたたっ……もう!誰よ後ろからロナちゃんのこと押したのは!」
「お、俺は押してねーぞ!寧ろ誰かが俺の懐に入ってきた気がしたんだが……?」
「何よ、アタシのせいだって言いたいのかしらレクス?それよりもベルが一番扉を押してたじゃない!」
「ひ、酷いにゃリズ!大体、最初に聞き耳を立てていたのはベルにゃ!みんながあとからベルの周りに集まってきたにゃ!」
「……」
「そりゃあお前、銃声と、アキラが生きているかもなんて言えば聞き耳くらい……おい大統領、ホントにアキラの奴は生きているのか?」
他の隊員達と揉みくちゃになりながらレクスが訊ねるのを、ベアードは一笑に付して肩を竦めた。
「私に聞くのは結構だが、隊長の息の根を止める前にそこをどいた方がいいのではないか?」
「「「「あ」」」」
皆が気づいて声を上げた時にはもうすでに、手や、足や、胸や、胸や、尻や、様々な部位で押し潰され、引かれたカエルのようになったあとだった。
俺達全員は改めて、今後についてベアードと話し合った。
部隊の方は、俺が宣言を出した段階でもう解散は確定しており、非公式とはいえベアードの面子等を考えれば、そう簡単に復活させることはできない。
本当なら消えたアキラ、ミチェルの捜索を行いたいが、俺達に動く許可が出ない以上、それはベアード経由のアメリカ政府預かりの案件となった。
自分達で動きたいのは山々だが、六人で動くのにも限度がある。
捜索については皆、渋々ながら承諾した。
結果、不本意ながら俺達は、失業者という形になった。
隊長の俺ですら魑魅魍魎と揶揄するような部隊に、まともな職など今更探せるわけもなく、そこもベアードが色々と配慮を利かせてくれた。
「仲間のために部隊を再編成したいことは抜きにして、あくまで君達はもう自由の身だ。私は君達の上司として、そして、隊長の意見を尊重して、今後の生活についてできる限りのサポートさせていただこう」
その言葉を聞いて、部下達は各々の答えを告げていった。
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