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本編
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平凡に生きていたと思っていた。
会社員のお父さんがいてお母さんがいて、弟達がいて、ごく普通の家庭に生まれて平凡に生きていくんだと思っていた。
けれどそれは、高校入学と同時に砕け散ってしまった。
「暁学園part2 箱庭の乙女」
人気恋愛シミュレーションゲームの第2弾で、有名進学校の暁学園に入学した主人公がイケメン生徒会メンバーと出会い、親交を深めやがてメンバーの1人と恋に落ちていくという恋愛ゲーム。私の生きていた世界がそれに酷似した世界だと知ったのは3回目の人生のときだった。
そう、私はこの人生を6回も繰り返していた。
けれど、私は主人公ではない。
ただの背景の1人で隣の隣のクラスであるヒロインと関わりなんてひとつもなかったし、私自身も彼らに関わろうとも思わなかった。
なのに、彼らはことあるごとと私に付き纏い、無理矢理、私を生徒会に捻じ込んだ。
そこからは私にとって地獄だった。
「許さない。俺様から離れるなんて許さない。」
1回目の人生のとき、「面白い女」といってワイルド系イケメンで有名な生徒会長に気に入られ強引かつ自己中心的なこの男に振り回され、自分の思い通りにならないと罵倒されるプライドの高さからカッとなったヤツに首を絞められ殺された。
「悪い子にはお仕置きが必要ですね」
2回目の人生はクールビューティで有名な副会長に興味を持たれて監禁され、アキレス腱を切られて歩けないようにされ、 抵抗すれば「お仕置き」と称して殴られ、お腹を蹴られた。 鈍器のようなモノで頭を殴られたのが最期だった。
「キミはボク以外のモノを見ちゃダメだよ。」
3回目の人生はこの世界がゲームに酷似した世界と知って、どうすればいいか模索していたら女好きなチャラ男で有名な会計に付き纏われ、無理やり犯され孕まされた。にも関わらずそれを他の生徒会メンバーの子だと思い込み狂ったヤツが持っていたナイフでお腹を刺されて殺された。
「俺を見てくれないのなら……いっそ……」
4回目の人生では過去の記憶とゲームの内容を知った上で徹底的に避けていたのだけど、寡黙なため物静かでミステリアスと人気の庶務が私の自宅やバイト先に現れ、なにをするわけでもなく、ただジッと監視をしていた旧体育館に連れていかれ、室内にガソリンをまいて火を放ったのが最期の光景だった。
「私たちずぅぅ~と一緒なんだから。」
5回目の人生ではヒロインが何故か私に執着し、ベタベタと纏わり付いた。あまりにもヒドいものだったので
「私に付き纏わないで!!」
そう叫んだら、突如奇声をあげ、彼女に突き飛ばされた。車道に倒れた瞬間、目の前に現れた車に轢かれて死んだ。
6回目の人生は酷かった。彼ら--アイツら生徒会メンバーとヒロインに付きまとわれたせいでアイツらのファンクラブの連中にイジメられ、先生達からも白い目で見られ、私が何を言っても聞く耳を持たない。
そしてたった今、アイツらによってプールに落とされ沈められた。
私が何をしたって言うの!?
アイツらに関わっても、接触もしていないのに、 何でこんな目にあうの!?
何度、この人生を繰り返し回避しようとしても、アイツらは執拗に私に付き纏いそして私を殺す。
アイツらの何がそうさせるのか、どうしてこだわるのか何度考えても答えはでない。
もし7回目の人生があるのならば今度こそ………
会社員のお父さんがいてお母さんがいて、弟達がいて、ごく普通の家庭に生まれて平凡に生きていくんだと思っていた。
けれどそれは、高校入学と同時に砕け散ってしまった。
「暁学園part2 箱庭の乙女」
人気恋愛シミュレーションゲームの第2弾で、有名進学校の暁学園に入学した主人公がイケメン生徒会メンバーと出会い、親交を深めやがてメンバーの1人と恋に落ちていくという恋愛ゲーム。私の生きていた世界がそれに酷似した世界だと知ったのは3回目の人生のときだった。
そう、私はこの人生を6回も繰り返していた。
けれど、私は主人公ではない。
ただの背景の1人で隣の隣のクラスであるヒロインと関わりなんてひとつもなかったし、私自身も彼らに関わろうとも思わなかった。
なのに、彼らはことあるごとと私に付き纏い、無理矢理、私を生徒会に捻じ込んだ。
そこからは私にとって地獄だった。
「許さない。俺様から離れるなんて許さない。」
1回目の人生のとき、「面白い女」といってワイルド系イケメンで有名な生徒会長に気に入られ強引かつ自己中心的なこの男に振り回され、自分の思い通りにならないと罵倒されるプライドの高さからカッとなったヤツに首を絞められ殺された。
「悪い子にはお仕置きが必要ですね」
2回目の人生はクールビューティで有名な副会長に興味を持たれて監禁され、アキレス腱を切られて歩けないようにされ、 抵抗すれば「お仕置き」と称して殴られ、お腹を蹴られた。 鈍器のようなモノで頭を殴られたのが最期だった。
「キミはボク以外のモノを見ちゃダメだよ。」
3回目の人生はこの世界がゲームに酷似した世界と知って、どうすればいいか模索していたら女好きなチャラ男で有名な会計に付き纏われ、無理やり犯され孕まされた。にも関わらずそれを他の生徒会メンバーの子だと思い込み狂ったヤツが持っていたナイフでお腹を刺されて殺された。
「俺を見てくれないのなら……いっそ……」
4回目の人生では過去の記憶とゲームの内容を知った上で徹底的に避けていたのだけど、寡黙なため物静かでミステリアスと人気の庶務が私の自宅やバイト先に現れ、なにをするわけでもなく、ただジッと監視をしていた旧体育館に連れていかれ、室内にガソリンをまいて火を放ったのが最期の光景だった。
「私たちずぅぅ~と一緒なんだから。」
5回目の人生ではヒロインが何故か私に執着し、ベタベタと纏わり付いた。あまりにもヒドいものだったので
「私に付き纏わないで!!」
そう叫んだら、突如奇声をあげ、彼女に突き飛ばされた。車道に倒れた瞬間、目の前に現れた車に轢かれて死んだ。
6回目の人生は酷かった。彼ら--アイツら生徒会メンバーとヒロインに付きまとわれたせいでアイツらのファンクラブの連中にイジメられ、先生達からも白い目で見られ、私が何を言っても聞く耳を持たない。
そしてたった今、アイツらによってプールに落とされ沈められた。
私が何をしたって言うの!?
アイツらに関わっても、接触もしていないのに、 何でこんな目にあうの!?
何度、この人生を繰り返し回避しようとしても、アイツらは執拗に私に付き纏いそして私を殺す。
アイツらの何がそうさせるのか、どうしてこだわるのか何度考えても答えはでない。
もし7回目の人生があるのならば今度こそ………
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