推しが尊過ぎてっ! 2

はるの美羽都

文字の大きさ
23 / 24

そして、私の決断

しおりを挟む

    推し様から、改めて熱烈なプロポーズをいただき、1週間じっくり自分と向き合って考えることにした。
今までだって、チラチラと脳内で推し様との結婚について見え隠れしていたけれど、流石に引っ張り出してきた。
推し様との結婚生活。私が推し様と一緒に住んでいることすら奇跡的というか、めちゃくちゃ贅沢なのに結婚って……
生涯ずっとって、言ってた。
推し様だからなのか、すごく安心する。
不安要素も「生活リズムやスタイルは、今まで通りで大丈夫」って言ってくれたから、なくなった。
推し事しつつ、推し様と過ごす毎日。
こんな私でいいのかなって、思ったことも何度もあった。
だけど、その分推し様からの“愛”をたくさんもらって、少しずつ「こんな私でもいっか!」と思えるようになってきた。
本当、推し様のお陰だよ……こんな平凡推しじょである私に、少しの自信を持たせてくれたこと。
本当に、感謝しても足りないくらいだよ。
推し様が、こんなにも私に尽くしてくれている。
どうして私は、自己中心的な考えしか出来なかったんだろう?
推し様はこんなにも私の為にしてくれて、甘やかしてくれたのに。
私は推し様の為に、何かしたのだろうか?
いや、全然していない。
だから、これからは私が推し様の為に尽くす番だ。
ヨシ、決めた。
一世一代の大勝負!
小泉 美華、行きます───!

「今日の夜、大丈夫?」
「うん!みーちゃんが帰ってくる頃には、家に居ると思う」
「分かった」
いざ決意したって言っても、緊張しちゃうなぁ……
でも、腹をくくるしかない!
いざ、出陣じゃ(ご帰宅)───
「ただいまー!」
「おかえり、みーちゃん」
「今日の夜ご飯は、何!?」
「今日は、チキンライスドリアだよ~」
「うわぁ……!好きな物が詰まったご飯……!」
「さ、手洗いうがいしてきて」
「はーい!」
部屋着に着替えて、テーブルに着く。
「熱いから、気を付けてね」
「うん!」
「「いただきます」」
「んまぁ~!」
「ふふ、良かった」
推し様が私の為に毎日、出来るだけ温かいご飯を作ってくれる。
こうして二人揃って、顔を合わせてご飯を食べる。
実に幸せだ。私には勿体ないぐらいの。
「あのね、相くん……」
「ん?なぁに」
「えっとね……私、相くんと結婚するッ!」
「えっ……」
推し様は、目を見開いてフリーズしている。
あ、あれ……?推し様は私のこと、好きなんじゃなかったの!?
すっごいびっくりしてるけど……もしかして、もう私のこと好きじゃなくなった!?
「あ、ごめんなさい……流石に待ちくたびれた、よね……」
やっぱり、こんな私じゃ駄目───
「ホント、待ちくたびれた」
「ごめんなさい……」
「もう、どれぐらい待ったら気が済むの?」
「ごめんなさい……」
「さっきから謝ってるけど、謝るだけなの?」
「えっ……と、慰謝料?は、その……」
「責任取ってよ、いい加減」
「おっ、おいくら万円、支払えば……」
「責任取って僕と結婚して一生、僕にだけ尽くしてよ」
「っは、はいぃ……!」
あぁあああああ~!!!すみません、すみません!心の中だけでも、叫ばせてください!
ホント、推し様は砂糖のかたまり王子なのですか?
マジで甘々過ぎる!胃もたれ、胸焼けしそうなぐらいに!
もう観光大使ならぬ、砂糖大使ですわ。
口から出る、甘い言葉は砂糖の塊そのもの!
はぁあああ!そりゃあ、ため息も長くなりますわ!
これからもっと愛されちゃったら、私……一体どうなるんだろう。
ダメ人間まっしぐらになって、推し沼から抜け出せなくなりそうだ。
いや、抜け出そうという思考さえ奪われそうだ。
何はともあれ、推し様に幻滅されたり嫌われたわけではなかったので、ヨシとしよう……


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます

桜 こころ🌸
恋愛
恋と変身が同時進行!? 波乱すぎる兄妹(仮)ラブストーリー♡ お兄ちゃんが好き。でも私、ドキドキすると“男”になっちゃう体質なんです――! 義兄・咲夜に片想い中の唯。 血はつながっていないけど、「兄妹」という関係が壁になって、想いを伝えられずにいた。 そんなある日、謎の薬を飲まされ、唯の体に異変が――なんと“男”に変身する体質になってしまった!? ドキドキするとスイッチが入り、戻るタイミングはバラバラ。 恋心と秘密を抱えた、波乱の日々が始まる! しかも、兄の親友や親友の恋心まで巻き込んで、恋はどんどん混線中!? 果たして唯は元に戻れるのか? そして、義兄との禁断の恋の行方は……? 笑ってキュンして悩ましい、変身ラブコメディ開幕!

天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎ ギルドで働くおっとり回復役リィナは、 自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。 ……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!? 「転ばないで」 「可愛いって言うのは僕の役目」 「固定回復役だから。僕の」 優しいのに過保護。 仲間のはずなのに距離が近い。 しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。 鈍感で頑張り屋なリィナと、 策を捨てるほど恋に負けていくカイの、 コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕! 「遅いままでいい――置いていかないから。」

不憫な侯爵令嬢は、王子様に溺愛される。

猫宮乾
恋愛
 再婚した父の元、継母に幽閉じみた生活を強いられていたマリーローズ(私)は、父が没した事を契機に、結婚して出ていくように迫られる。皆よりも遅く夜会デビューし、結婚相手を探していると、第一王子のフェンネル殿下が政略結婚の話を持ちかけてくる。他に行く場所もない上、自分の未来を切り開くべく、同意したマリーローズは、その後後宮入りし、正妃になるまでは婚約者として過ごす事に。その内に、フェンネルの優しさに触れ、溺愛され、幸せを見つけていく。※pixivにも掲載しております(あちらで完結済み)。

【完結】王太子と宰相の一人息子は、とある令嬢に恋をする

冬馬亮
恋愛
出会いは、ブライトン公爵邸で行われたガーデンパーティ。それまで婚約者候補の顔合わせのパーティに、一度も顔を出さなかったエレアーナが出席したのが始まりで。 彼女のあまりの美しさに、王太子レオンハルトと宰相の一人息子ケインバッハが声をかけるも、恋愛に興味がないエレアーナの対応はとてもあっさりしていて。 優しくて清廉潔白でちょっと意地悪なところもあるレオンハルトと、真面目で正義感に溢れるロマンチストのケインバッハは、彼女の心を射止めるべく、正々堂々と頑張っていくのだが・・・。 王太子妃の座を狙う政敵が、エレアーナを狙って罠を仕掛ける。 忍びよる魔の手から、エレアーナを無事、守ることは出来るのか? 彼女の心を射止めるのは、レオンハルトか、それともケインバッハか? お話は、のんびりゆったりペースで進みます。

氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁

瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。 彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。

氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~

雨宮羽那
恋愛
 魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。  そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!  詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。  家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。  同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!? 「これは契約結婚のはずですよね!?」  ……一方セレフィアがいなくなった義理の家族は、徐々に狂い始めて……? ◇◇◇◇  恋愛小説大賞に応募予定作品です。  お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"  モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです! ※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。

イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。

楠ノ木雫
恋愛
 蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……

兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした

鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、 幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。 アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。 すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。 ☆他投稿サイトにも掲載しています。 ☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。

処理中です...