推しと推しの板挟みで悩んでます。

はるの美羽都

文字の大きさ
11 / 11

出した条件

しおりを挟む

「私の出す条件がのめるなら、ちゃんと……考える」
言ってしまった……
でも、そう言わないとこの2人は懲りないだろう。
さて、イケメン双子はどう出るか……
「条件?」
「いいよ、どんな?」
「あの……えっと」
「まさか、口から出まかせじゃねーだろうな」
「そ、そんなんじゃないよ!」
私だって、馬鹿じゃないんだよ!?ちゃんと考えて言ってるのに。
やっぱり、大翔くんは酷いな。大和くんにしようかな。
大和くんなら、まだ傷付いたとしても優しいし、馬鹿にしない。
でも、大翔くんは傷付いたら落ちるとこまで落ちそうだ。
しかも怖いから、きっと怯えながらの毎日を過ごすんだろうな……そんなの嫌だ。
「やっぱり……大和くんに、しようかな」
「ホントに!?」
「あ゛ぁ?」
「ぴぇッ!」
ややや!怖いぃいい……!
大翔くんの睨みが、私の心と体に冷や汗をもたらす。本当に心臓に悪い。
「こら、大翔。明季ちゃんが怖がってるじゃないか」
「……チッ」
舌打ち!?やっぱり、大翔くんはナシナシ!!
「明季ちゃん?」
「やっぱり、大和くんにする!」
「オイ、明季」
「ヒッ!」
大和コイツより、俺の方が……お前のこと、幸せにする」
「えっ……?」
「大翔、顔真っ赤~!」
「るせぇ!」
本当だ……大翔くん、顔真っ赤。
私の為に、勇気出して……言ってくれたんだ。
何だか胸が、きゅうううってなった。
何だろう、この気持ち。
締め付けられるような、苦しいような───
「大丈夫?どうかした?」
「えっ、あ……だ、大丈夫!」
「そう?」
「うん……!」
この気持ちは、嫌じゃない……
暖かいとは違うけれど。心地よくもないけれど。
でも何だか、この気持ちは無くならないで欲しいと……少し、思ってしまった。

    あれからというもの、一旦保留になり双子から迫られることも減ったけれど、私は毎日2人について相変わらず悩んでいた。
「どうしよう……」
大翔くんが私に対して言ってくれた言葉が時々、頭をよぎる。
大和コイツより、俺の方が……か」
何だか、かっこよく聴こえるのは気のせい、なのかな……?
うぅ……早く決めて楽になりたい反面、好きじゃないのに決めるのも……
悩めば悩むほど、私はどうすればいいのか分からなくなった。
2人が諦めてくれれば、私はこんなにも思い悩むことは無かったのに。
どうして私が、こんなに悩まなきゃいけないのよ!
私の平穏は、いつ来るの……?


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。

しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。 断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。

転生先のご飯がディストピア飯だった件〜逆ハーレムはいらないから美味しいご飯ください

木野葛
恋愛
食事のあまりの不味さに前世を思い出した私。 水洗トイレにシステムキッチン。テレビもラジオもスマホある日本。異世界転生じゃなかったわ。 と、思っていたらなんか可笑しいぞ? なんか視線の先には、男性ばかり。 そう、ここは男女比8:2の滅び間近な世界だったのです。 人口減少によって様々なことが効率化された世界。その一環による食事の効率化。 料理とは非効率的な家事であり、非効率的な栄養摂取方法になっていた…。 お、美味しいご飯が食べたい…! え、そんなことより、恋でもして子ども産め? うるせぇ!そんなことより美味しいご飯だ!!!

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です

くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」 身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。 期間は卒業まで。 彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。

わんこ系婚約者の大誤算

甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。 そんなある日… 「婚約破棄して他の男と婚約!?」 そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。 その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。 小型犬から猛犬へ矯正完了!?

これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー

小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。 でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。 もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……? 表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。 全年齢作品です。 ベリーズカフェ公開日 2022/09/21 アルファポリス公開日 2025/06/19 作品の無断転載はご遠慮ください。

【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました

雨宮羽那
恋愛
 結婚して5年。リディアは悩んでいた。  夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。  ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。  どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。  そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。  すると、あら不思議。  いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。 「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」 (誰ですかあなた) ◇◇◇◇ ※全3話。 ※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜

ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく

犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。 「絶対駄目ーー」 と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。 何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。 募集 婿入り希望者 対象外は、嫡男、後継者、王族 目指せハッピーエンド(?)!! 全23話で完結です。 この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。

処理中です...