オマケなのに溺愛されてます

浅葱

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物凄く清々しい朝の目覚めだった。

(私って、結構図太いのかな…?)

夢も見ないでぐっすり眠っていたらしい。メルディに起こされた時には既に朝食の準備がされていて、口もとには涎が垂れていた。まったく恥ずかしい限りである…



「カイロスとも話し合ったんだけど、王城に戻るのはやめにして、ジークベルト団長のところに合流しようと思うんだ」

3人で朝食のテーブルを囲んでいる最中にそう切り出され、奏多は首を傾げる。

「ジークベルトのところ…?って、ええと、この近くなの?」
「残念ながら近くではないので、この施設の備蓄を分けてもらって2、3日山の中を移動することになります」
「女性用の装備もあるから、カナタにはそれに着替えてもらうことになるね」
「……ローハンのところへは、戻らないってことなのね」

奏多の呟きに、メルディもカイロスも無言で頷く。その2人の表情からして、何かトラブルに巻き込まれていることは明白だった。

「カナタには申し訳ないけど、かなり、結構、キツい道のりになると思うんだ」
「いざとなれば自分が背負って歩きますから、疲れたら遠慮なく言って下さい」
「えっ」

カイロスに背負われる?寝起きでさえキラキラと美しいこの青年に??そんな申し訳ないことはさせられない…!と奏多は咄嗟に頭を振る。

(確かスキルポイントがまだあまっていたし、身体強化のスキルでも習得しておこう!)

足手まといになっては申し訳ない!ただでさえ自分のせいで厄介ごとに巻き込んでしまっているのだから、せめて自分のことは自分でなんとか出来るようにならなければ!

………と、奏多がどう考えても無謀な(?)決意を固めたところで、何処からか小鳥が飛んできた。
青いルリビタキに似た鳥である。小鳥は真っ直ぐメルディのところまでやってくると、その指に止まった。嘴に何かを咥えている様子である。

(紙切れ……かな?)

小さく折り畳まれたそれに目を通したメルディは慌てたようにカイロスにもそれを見せ、そうして何故か2人して青い顔をしている。

(なんて書いてあったんだろう…)

こういうのって、聞いたらダメなものなのかな?
なんてことを奏多が悩んでいる間に、朝食の時間は終わってしまった。

結局奏多がその手紙の内容を知るのは、そこから10日以上も先のことであった。
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