心中エンド絶対回避のお約束!

ぶんゆ

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※35話

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ルアは壊れ物を扱うようにそっとルークスをベッドに下ろす。
力なくぐったりと横たわる番の姿に、早々に捨てた理性が頭をもたげる。
今日はこのまま休ませてやるべきだろうか。
思案していたルアを、ゆっくりと目を開けたルークスが掠れた声で呼ぶ。

「・・・ルア」
「はい、ルークス」
「・・・きて」

ルークスは抱っこをせがむ幼子のように両手をまっすぐルアへと伸ばしてきた。
それでも躊躇いを見せたルアに焦れたのかルークスは身体を起こすと、四つん這いでルークスの傍までベッドの上を移動する。

「ルークス・・・?」
「・・・」

ルークスは無言でルアの性器を柔く握りしめた。
驚いたルアが思わず肩を押して離そうとするが、頑として動かない。
そしてそのまま顔を近づけ、ぱくりと大きなそれを口にくわえた。 

「ッルークス!?」
「・・・んぅ」

ちゅぱちゅぱと音を立てて竿をしゃぶるルークスの姿にルアは顔を真っ赤にする。
一度口を離したルークスは伸ばした舌で裏筋を舐めあげ鈴口をつついたり、袋の部分をはむはむとじゃれるように刺激したりと好き放題にルアを弄ぶ。
やがて再び竿を口に含み、ちらりと上目遣いでルアを見やった。
四つん這いの姿勢のまま、己のものを咥えている想い人の姿など目に毒でしかない。

「は、っ、ルークス・・・」
「ん、っう・・・」

口の中でまたひと回り大きさを増したルアのものにルークスは苦しげな声を漏らすが、快楽を堪える上気した相手の顔を見て、拙い舌使いで動きを再開した。
恐る恐る顔を前後に動かして、ちゅう、と吸えばルークスの肩にかかった手にぐっと力がこもる。
その痛みもルアが感じていることを示しているようで、ルークスは嬉しそうにルアの顔を見上げた。咥えたものはそのままに気持ちいかと問うと、びくっとルアの身体が震える。

「・・・ッ、きもち、いですよ」
「ん」
「正直、視覚情報だけで・・・まずい、です」
「ふん、」

ルークスは鼻にかかった甘い笑い声をもらす。
それも刺激に繋がったのか、ルアの腹筋がピクピクと痙攣する。

「・・・ッ、ルークス、そろそろ・・・離して」
「ん、ん!」
「ルークスの中に入りたいから、・・・ね」
「・・・・・・」

ちゅぱ・・・。と離れたルークスの唇とルアの性器の間にツ、と銀糸が光る。
ルアはベッドに乗りあげるとすぐにルークスを押し倒した。

「・・・俺の咥えて、興奮したの」
「ん・・・」

腹につきそうなほど硬く反り返ったそれを、ルークスは恥ずかしげにルアの視線から隠そうとする。
しかしルアはそれを許さず、片手でルークスの両腕を封じると彼の唇を奪った。
どろどろに溶かすようなその口付けにルークスの身体が弛緩する。
ルアは両腕を解放すると、ルークスの脚の間に身体を入れ込み、唇を合わせたままその両脚を大きく開かせた。

「・・・ッ!やぁ・・・」
「大丈夫、ルークス・・・さっきみたいに沢山気持ちよくなって」
「ルア、ルア・・・ッ」
「そう、もっと俺の名前を呼んで・・・」

鎖骨、胸、脇腹、と様々な箇所に口付けをしながら、ルークスの秘所に指を突き入れる。
浴室で散々解されたそこは随分すんなりとそれを受け入れた。
余裕のなさを示すようなルアのやや乱暴な手つきに、ルークスは甘い吐息を吐いた。
粘度のある水音を立てて離れた手が、ルークスの太腿をぐっと押す。腰を押し出したルアの切っ先が、ふっくりとほぐれた入口をこすり、ルークスは思わず喉を鳴らした。

「・・・俺を入れて、ルークス」
「ん・・・きて・・・」

太さのあるルアの性器がルークスの蕾を押し開く。
くぷ、と音がたって先っぽがルークスの中に侵入してくる。さらにルアがルークスの腰を掴んでゆっくり引き寄せるとおとずれる強い圧迫感。

「ん、ぅ・・・あ、ああああ」
「・・・ッ、大丈夫ですか」
「だ、じょぶ・・・・・・はいった・・・?」
「はい、ここに・・・」

すり、とルアの手がルークスの腹を撫でる。
ルークスはその動きを目で追って、目尻に涙をためながら美しく微笑んだ。

「うれしい・・・ルア、ルアがぼくの中にいる・・・」
「ッ、ああ、ルークス・・・ッ」
「もっと、もっときて」

はっはっ、と荒い呼吸を繰り返しながらルークスはルアの頭を抱え込む。
先程までよりずっと濃く香るルークスの匂いを吸い込んで、ルアは興奮に身を震わせ腰を押し進めた。

「ッルークス、ルークス・・・ああ、やっとひとつになれた・・・ッ」
「ひ、とつ・・・」
「これからはずっと一緒・・・ずっと、ずっと・・・もうひとつになったから・・・」

激しく欲望のままに腰を振りたいのを堪えて、ルアは目の前の胸に吸い付いた。
胸のあちこちに跡をいくつものこし、慎ましげな乳首を口に含む。
ルークスは自分の胸に顔を埋める恋人を見下ろして思わず笑みを零す。

「ルア、あかちゃんみたい」

くすくすと笑いながら腕に抱いた頭を撫でて、長い白髪を優しく指で梳く。

「いいこ、いいこ・・・いっぱい僕に甘えてな」
「・・・ッ」
「んッ・・・ふふ、おっきくしていいこ、いいこ」

ルークスは大きさを増した中のモノに甘い声を漏らしながらも、さながら母親のようにルアの頭を愛撫する。ルアに胸を押し付けながら、いいこ、いいこ・・・と繰り返す。
ルアは夢中でルークスの胸を貪り、我慢できないというように腰を緩く振りだした。
それにルークスは嬉しそうに微笑んで、ルアの頭をぎゅうと抱きしめる。

「じょうず、じょうず・・・もっとうごいて?」
「ッはっ、はっ・・・」
「ぁ、んっ・・・僕にルアの匂い、ッつけてくれるんでしょ?もっとつけ、てッ」

一度引いたモノを一気に挿入され、そのでっぱりが勢いよく前立腺を擦る。

「じょ、ずッ、ぁんッ・・・んッ」
「・・・クソッ」
「・・・!」

思わず零れたのだろうルアのレアな悪態に、下腹部にゾクゾクと刺激が走る。きゅ、と中が締まり、ルアが息を詰めて身体を起こした。
ルークスの腰を両手で強く掴んで、激しく腰を動かす。

「ルークス、ルークス、ルークス・・・ッ」

律動がさらに速くなり、ぐちゅぐちゅという卑猥な音が部屋中に響く。
ルークスは喘ぎながら必死にルアの名前を呼び続けた。

「・・・ッ!」

ぶるりとルアの身体が震え、ルークスは腹の奥にあたたかなものが広がったのを感じた。
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