6 / 54
6:死の抵抗
しおりを挟む
「…ん…」
「っ!?目が覚めたか!?お前、大丈夫か?」
「…坊ちゃん…えぇ、何とか…」
私が目を覚ますと、すぐに視界の端から坊ちゃんが顔を出し、上から覗き込んできた。その顔には不安気な表情が浮かんでおり、私はとりあえず坊ちゃんを安心させる。どうも死を覚悟した昨晩の絶不調は、右肩の負傷に加えて、前日の夜通し行った見張りから来る寝不足が祟ったらしい。昨晩気を失うように寝付いた事で体調は幾分持ち直しており、未だ全身は灼けるように熱いものの、身を捩るような痛みは右肩一帯だけに留まっていた。私は床に仰向けに寝たまま頭を動かし、周囲を見渡した。
板張りの馬車の中に毛布が敷かれ、私はその上に身を横たえていた。馬車は半円状の幌に覆われ、風雨を凌げるようになっている。馬車の中には幾つかの木箱が積まれ、坊ちゃんともう一人、ローブを羽織った女性が床に腰を下ろし、私の様子を窺っていた。馬車は動きを止めてその場に佇んでおり、時折外から警護の騎士と思しき鎧の擦れる音が聞こえて来る。私の心の疑問を汲み取ったかのように、坊ちゃんが状況を説明した。
「父上がゾンビの掃討を済ませ、現場の検分を行っている。…アンドレは、間に合わなかった。ゾンビになっていなかった事だけが、せめてもの慰めだ…」
「そう、ですか…」
坊ちゃんの悔やむ姿を見て、護衛隊の皆の冥福を祈る。目を閉じ暗闇に覆われた私の世界に、女性の声が流れ込んだ。
「…それでリュシーさん、肩の傷の事なのだけれど…」
私が再び目を開くと、坊ちゃんと入れ違う形で、女性が私を見下ろしていた。主力に従軍していた治癒師の彼女は、私に険しい表情を向ける。
「…あまりにも瘴気が濃くて、とてもじゃないけど、私の手には負えない。幸い侵食は止まっているようだけど、熱も下がっていないし、一刻も早く領都の神官に診せるべきだわ」
「そんな酷い状況なのかっ!?」
「ええ、シリル様。正直、神官でも治せるかどうか…」
よく見ると、坊ちゃんの問いに答える彼女の額には、玉のような汗が幾つも浮かんでいる。私の傷を癒すために、相当力を使ったようだ。だが彼女の努力も虚しく、右肩の激痛は治まる事を知らず、相変わらず右腕から先の感覚が失われている。それどころか、目を覚まし少し体を動かしただけで、再び灼けるような痛みが襲い掛かって来た。
「…ぅ、ぐ…あぁぁっ…!」
「あ、おいっ!?しっかりしろ!」
「リュシーさん、しっかり!」
「はぁ、はぁ、はぁ…うぅぅ…!」
二人の心配の声に気遣う余裕もなく、私は左手で毛布を握りしめ、絶える事のない熱と痛みに抗い続けた。
結局、坊ちゃんと私を載せた馬車は旦那様率いる主力と別れ、一足先に領都へと帰還する事になった。馬車は新たに抽出された騎士達に護衛され、その中で私は坊ちゃんと治癒師の女性に見守られながら、4日かけて無事に領都へと到着する。その間、私はひたすら馬車の中で横になり、熱と痛みにうなされているか、力尽きて眠っているかを繰り返した。
領都に到着すると私は奥方様でもあるマリアンヌ様の計らいですぐに教会へと運ばれたが、結局神官でもお手上げだった。彼は浄化の儀式で力を使い果たし、息を荒げながら、坊ちゃんに非情な結果を宣告する。
「こんな禍々しい瘴気は、初めてです。この瘴気を払い除けられるのは、恐らく聖女様しか居られません」
「そんなっ!?聖女様は、次、いつ西方に来られる!?」
「今のところ、全く目途が立ちません。お二方ともお忙しい身ですから…」
治癒師や神官等、神聖魔法の使い手の中に、極まれに強大な力を持つ者が現れる。女神の恩寵あらたかな者は女性に限られ、彼女達は聖女と呼ばれていた。現在、この帝国には二人の聖女が居るが、一人は最も苛烈な北部戦線に張り付いており、もう一人は人々の求めに応じ広大な国土を飛び回っている。強力な軍隊を擁するラシュレー家の下で概ね安定が保たれていた西方は、結果的に後回しにされがちだった。診察台に横になったまま神官の言葉を聞いた私は、熱痛にうなされながら坊ちゃんを宥めた。
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、幾ら何でも私如きのために、わざわざ聖女様の御手を煩わせるわけには、参りません…私は大丈夫ですから…」
「まだ諦めるなっ!…待っていろよ。いつか必ず、聖女様に診せてやるからな!」
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、ありがとうございます…」
例え実現しなくとも、平民上がりの騎士に対する坊ちゃんの気遣いに、私は嬉しさを覚える。出会った当初の坊ちゃんは我が儘が過ぎたが、ここ2年の小言の甲斐あって、このまま行けばきっとラシュレー家の当主に相応しい青年へと成長するだろう…その姿を、私が目にする事はできないかも知れないけれど。私は一抹の寂しさを抱えながらもラシュレー家の安泰を喜び、担架に身を横たえたまま、教会を後にした。
***
「…えぇと、これは…」
次に目を覚ました私は、高い天井に描かれた見事な模様を目にして、戸惑いの声を上げた。
周囲に目を向けると、自室と比べ遥かに広い部屋の中に、私のお給金では到底手の届きそうにない高価な調度品が幾つも並んでいる。私は部屋の中央に置かれたベッドの上に横になり、両脇に立つ二人のメイドが甲斐甲斐しく私の身支度を整えていた。
教会を辞した私は、そのまま官舎の自分の部屋に戻り静養に入るものと思っていた。しかし私を乗せた馬車は官舎へは寄らず、私が熱痛にうなされちょっと気を失っている間にラシュレー家の館へと運び込まれる。その部屋は位の低い相手用とはいえれっきとした客室で、私は気を失っている間にメイドの皆さんの手によって着替えさせられ、官舎支給のものとは比較にならないほど柔らかなベッドの上に寝かされていた。目が覚めた私は大いに困惑し、部屋へと入って来た坊ちゃんに恐る恐る尋ねた。
「あ、あの、坊ちゃん。これは一体、どういう事で…?」
私の困惑混じりに問いに、坊ちゃんは眉間に皴を寄せ、不機嫌そうな声で答える。
「…お前、あのまま独りで官舎に戻って、無事に明日の日の出を迎えられると思っているのか?今のお前は、ちょっと目を離した隙に死にかねない。此処まで生き長らえておきながらうっかり逝かれては、ラシュレー家の恥だからな。お前が回復するまで、ラシュレー家の総力を挙げて、面倒見てやる」
「い、いや、坊ちゃん、幾ら何でも心配し過ぎですよ。私がそんなポックリ逝くわけが…ぅぐっ…ぁあっ!?」
坊ちゃんの一方的な宣言に私は反論すべく身を起こそうとして、その途端、右肩から発せられた激痛に呻き声を上げた。体温が上がり苦悶の表情を浮かべる私の額に、冷たく濡れた布が置かれる。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
額から伝わる心地良い清涼感に私が目を開くと、30代前半と思しき膨よかなメイドが柔らかな笑みを浮かべている。
「…ポーラと申します。リュシー様、御用があれば、何なりとお申し付け下さい」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ポーラさんの言葉に、私は熱にうなされ考えの纏まらないまま、頷きを返す。ベッド脇に歩み寄った坊ちゃんが腕を組んでしかめ面を浮かべ、横になっている私を見下ろした。
「ほら見ろ。今のお前の言葉は、信用ならん。その傷が治るまで、此処で大人しくしていろ」
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、申し訳、ありません…」
「フン…」
坊ちゃんの横柄な言葉に反論したいところだが、この体たらくでは何も言い返せない。私は素直に頭を下げ、ラシュレー家の庇護の下で回復に専念する事にした。
「っ!?目が覚めたか!?お前、大丈夫か?」
「…坊ちゃん…えぇ、何とか…」
私が目を覚ますと、すぐに視界の端から坊ちゃんが顔を出し、上から覗き込んできた。その顔には不安気な表情が浮かんでおり、私はとりあえず坊ちゃんを安心させる。どうも死を覚悟した昨晩の絶不調は、右肩の負傷に加えて、前日の夜通し行った見張りから来る寝不足が祟ったらしい。昨晩気を失うように寝付いた事で体調は幾分持ち直しており、未だ全身は灼けるように熱いものの、身を捩るような痛みは右肩一帯だけに留まっていた。私は床に仰向けに寝たまま頭を動かし、周囲を見渡した。
板張りの馬車の中に毛布が敷かれ、私はその上に身を横たえていた。馬車は半円状の幌に覆われ、風雨を凌げるようになっている。馬車の中には幾つかの木箱が積まれ、坊ちゃんともう一人、ローブを羽織った女性が床に腰を下ろし、私の様子を窺っていた。馬車は動きを止めてその場に佇んでおり、時折外から警護の騎士と思しき鎧の擦れる音が聞こえて来る。私の心の疑問を汲み取ったかのように、坊ちゃんが状況を説明した。
「父上がゾンビの掃討を済ませ、現場の検分を行っている。…アンドレは、間に合わなかった。ゾンビになっていなかった事だけが、せめてもの慰めだ…」
「そう、ですか…」
坊ちゃんの悔やむ姿を見て、護衛隊の皆の冥福を祈る。目を閉じ暗闇に覆われた私の世界に、女性の声が流れ込んだ。
「…それでリュシーさん、肩の傷の事なのだけれど…」
私が再び目を開くと、坊ちゃんと入れ違う形で、女性が私を見下ろしていた。主力に従軍していた治癒師の彼女は、私に険しい表情を向ける。
「…あまりにも瘴気が濃くて、とてもじゃないけど、私の手には負えない。幸い侵食は止まっているようだけど、熱も下がっていないし、一刻も早く領都の神官に診せるべきだわ」
「そんな酷い状況なのかっ!?」
「ええ、シリル様。正直、神官でも治せるかどうか…」
よく見ると、坊ちゃんの問いに答える彼女の額には、玉のような汗が幾つも浮かんでいる。私の傷を癒すために、相当力を使ったようだ。だが彼女の努力も虚しく、右肩の激痛は治まる事を知らず、相変わらず右腕から先の感覚が失われている。それどころか、目を覚まし少し体を動かしただけで、再び灼けるような痛みが襲い掛かって来た。
「…ぅ、ぐ…あぁぁっ…!」
「あ、おいっ!?しっかりしろ!」
「リュシーさん、しっかり!」
「はぁ、はぁ、はぁ…うぅぅ…!」
二人の心配の声に気遣う余裕もなく、私は左手で毛布を握りしめ、絶える事のない熱と痛みに抗い続けた。
結局、坊ちゃんと私を載せた馬車は旦那様率いる主力と別れ、一足先に領都へと帰還する事になった。馬車は新たに抽出された騎士達に護衛され、その中で私は坊ちゃんと治癒師の女性に見守られながら、4日かけて無事に領都へと到着する。その間、私はひたすら馬車の中で横になり、熱と痛みにうなされているか、力尽きて眠っているかを繰り返した。
領都に到着すると私は奥方様でもあるマリアンヌ様の計らいですぐに教会へと運ばれたが、結局神官でもお手上げだった。彼は浄化の儀式で力を使い果たし、息を荒げながら、坊ちゃんに非情な結果を宣告する。
「こんな禍々しい瘴気は、初めてです。この瘴気を払い除けられるのは、恐らく聖女様しか居られません」
「そんなっ!?聖女様は、次、いつ西方に来られる!?」
「今のところ、全く目途が立ちません。お二方ともお忙しい身ですから…」
治癒師や神官等、神聖魔法の使い手の中に、極まれに強大な力を持つ者が現れる。女神の恩寵あらたかな者は女性に限られ、彼女達は聖女と呼ばれていた。現在、この帝国には二人の聖女が居るが、一人は最も苛烈な北部戦線に張り付いており、もう一人は人々の求めに応じ広大な国土を飛び回っている。強力な軍隊を擁するラシュレー家の下で概ね安定が保たれていた西方は、結果的に後回しにされがちだった。診察台に横になったまま神官の言葉を聞いた私は、熱痛にうなされながら坊ちゃんを宥めた。
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、幾ら何でも私如きのために、わざわざ聖女様の御手を煩わせるわけには、参りません…私は大丈夫ですから…」
「まだ諦めるなっ!…待っていろよ。いつか必ず、聖女様に診せてやるからな!」
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、ありがとうございます…」
例え実現しなくとも、平民上がりの騎士に対する坊ちゃんの気遣いに、私は嬉しさを覚える。出会った当初の坊ちゃんは我が儘が過ぎたが、ここ2年の小言の甲斐あって、このまま行けばきっとラシュレー家の当主に相応しい青年へと成長するだろう…その姿を、私が目にする事はできないかも知れないけれど。私は一抹の寂しさを抱えながらもラシュレー家の安泰を喜び、担架に身を横たえたまま、教会を後にした。
***
「…えぇと、これは…」
次に目を覚ました私は、高い天井に描かれた見事な模様を目にして、戸惑いの声を上げた。
周囲に目を向けると、自室と比べ遥かに広い部屋の中に、私のお給金では到底手の届きそうにない高価な調度品が幾つも並んでいる。私は部屋の中央に置かれたベッドの上に横になり、両脇に立つ二人のメイドが甲斐甲斐しく私の身支度を整えていた。
教会を辞した私は、そのまま官舎の自分の部屋に戻り静養に入るものと思っていた。しかし私を乗せた馬車は官舎へは寄らず、私が熱痛にうなされちょっと気を失っている間にラシュレー家の館へと運び込まれる。その部屋は位の低い相手用とはいえれっきとした客室で、私は気を失っている間にメイドの皆さんの手によって着替えさせられ、官舎支給のものとは比較にならないほど柔らかなベッドの上に寝かされていた。目が覚めた私は大いに困惑し、部屋へと入って来た坊ちゃんに恐る恐る尋ねた。
「あ、あの、坊ちゃん。これは一体、どういう事で…?」
私の困惑混じりに問いに、坊ちゃんは眉間に皴を寄せ、不機嫌そうな声で答える。
「…お前、あのまま独りで官舎に戻って、無事に明日の日の出を迎えられると思っているのか?今のお前は、ちょっと目を離した隙に死にかねない。此処まで生き長らえておきながらうっかり逝かれては、ラシュレー家の恥だからな。お前が回復するまで、ラシュレー家の総力を挙げて、面倒見てやる」
「い、いや、坊ちゃん、幾ら何でも心配し過ぎですよ。私がそんなポックリ逝くわけが…ぅぐっ…ぁあっ!?」
坊ちゃんの一方的な宣言に私は反論すべく身を起こそうとして、その途端、右肩から発せられた激痛に呻き声を上げた。体温が上がり苦悶の表情を浮かべる私の額に、冷たく濡れた布が置かれる。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
額から伝わる心地良い清涼感に私が目を開くと、30代前半と思しき膨よかなメイドが柔らかな笑みを浮かべている。
「…ポーラと申します。リュシー様、御用があれば、何なりとお申し付け下さい」
「はぁ、はぁ、はぁ…」
ポーラさんの言葉に、私は熱にうなされ考えの纏まらないまま、頷きを返す。ベッド脇に歩み寄った坊ちゃんが腕を組んでしかめ面を浮かべ、横になっている私を見下ろした。
「ほら見ろ。今のお前の言葉は、信用ならん。その傷が治るまで、此処で大人しくしていろ」
「はぁ、はぁ、はぁ…坊ちゃん、申し訳、ありません…」
「フン…」
坊ちゃんの横柄な言葉に反論したいところだが、この体たらくでは何も言い返せない。私は素直に頭を下げ、ラシュレー家の庇護の下で回復に専念する事にした。
0
あなたにおすすめの小説
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
行き場を失った恋の終わらせ方
当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる