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恋の影
殴り合いの姉妹喧嘩
しおりを挟む「明日なんだよね~!どうしたらいい?」
「どうもこうも、まずはそのガッチガチの体どうにかしなよ」
凪がまっすぐ私の顔を見てサラリとそう言いのけたので、私は余計に緊張した。
「そ、そそそうだよねぇ」
ヤバイ、今から体が震えてガチガチだ。口さえ回ってない!
「うわ、お姉……ヤバ~。
そんなにイイ男なの?マジ見てみたいわぁ」
凪は挙動不審の私の様子を見て何故か感心していた。
「ハッ!こうしちゃいられないわ!服!服服!」
明日着ていく服をまだ選んでいなかった私は、焦りながら突然立ち上がったのでテーブルが揺れた。
「あ、アレ着て行きなよ!大人っぽい、小さい花柄プリントの緑のワンピース」
凪も一緒に立ち上がって言った。
「緑のワンピース~?あっ!そういやアンタ、あのワンピ借りっぱでしょ!返せ」
私は荒々しい口調で凪の顔に手の平を突き出した。
だって凪ったら、いつも私の服やコスメや文房具、とにかく生活用品のあらゆる物を借りては返さない癖があるんだもの。
いい加減にしてほしいわ!
「え~私借りてないよ~?
あの服は2回だけ借りて、ちゃんと洗濯して干しといたしっ」
凪がプンプンしながらわざとらしくブリッコして言い訳してきたので、私はついにキレた。
「ふざけんじゃないわよ。アンタが借りパクしてないなら、誰が盗ったって言うのよ!?」
「ハァ~?何ソレェ。被害妄想もイイ所。誰がお姉の服を盗むって言うのよぉ!
よっぽどの物好きか、変態だわよっ」
凪は私の腕を払いのけ、憎たらしい言葉を発してきたので、私は目の前にある分身の頭をひっぱたいた。
「いったぁ~……何すんのよぉ!」
「それはこっちの台詞よ!てか泥棒の仕業じゃなかったら、やっぱりアンタだろ。この泥棒!」
「……っによ~!この、ブス!あの服は私の方が似合うんだからぁ!」
凪が私の胸ぐらを掴みかってきたので、私も負けじと掴み返した。
ていうか、ブスってことないだろう!そりゃあ、自分の顔をブスって言ってるようなもんだぞ、このブス。
こんな感じで私達姉妹の日常茶飯事である口喧嘩は延々と続いた。
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