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恋は1対1
下着泥棒
しおりを挟む「ふざけんじゃ‥‥ねぇー!!」
―バキャ!!
「うごぁ!!」
「あ。」
「ぎゃああぁぁぁ!」
―ゴンゴロゴンゴロゴロ‥‥
―ガタガタズシャアッ!!
「あ‥‥やべ。」
私が千鶴の顔面を殴った拍子に、ヤツはその勢いで階段を転げ落ちて行った。
「‥‥しーらない。」
普通なら殺人未遂の容疑者になるんじゃないかと、ビビッて腰でも抜かすんだろうけど‥‥。
何だか、それでも一向に構わなかった。だって牢屋に入ったらヤツに会うこともないしね。
私は鯉のぼりのようにされた自分の下着達をかき集め、家の中にそそくさと入った。
「あーもう!こんなに結んじゃって!」
そしてリビングでそれらをほどいていると携帯のバイブが響き、着信を知らせてきた。
私はおそるおそる電話に出る。
‥‥電話の主が千鶴じゃないことを祈って。
「はい‥‥もしもし。」
「ちょっと土屋さん!朝っぱらからうるさいわよ!?
男を連れこむのは構わないけど、近所迷惑にならない程度にしてもらわないとこっちが困るのよねぇ!それじゃ、失礼しますっ。」
「あ、ハイ。すみません。以後気を付けます‥‥。」
―ツーッツーッツーッ‥‥
電話の主は先ほどの乱闘を見ていたのだろう、息を荒立てた大家だった。
ていうかヤバイ、怒られたじゃん。
これもアイツのせいよ。私はいい被害者だわ。
フンッと鼻息を漏らした後、私は下着ほどきを再開した。
―ブーッブーッブーッ‥‥
すると間を置かずに再び携帯が震え出した。
ディスプレイを見ると、新着通知の文字が映っている。
私は嫌な予感を胸に抱くと、メッセージを開いた。
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