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恋の焼け跡③
謎の少女
しおりを挟む「千鶴……もしかしたらあの子は澪ちゃんと出会って変わるかもしれないわね!皐月さん!」
「……おばあちゃん、あのね」
「澪ちゃんどうしたの!?泣かないで、大丈夫?お腹が痛いのかしら?」
「……あのね、私ね、千鶴のこと……好きなんだ」
好きなんだ。
もう、何もかもどうでも良くなるくらい。
何もかも投げ捨てても良い。
どうしようもなく、好きだ。
千鶴が、大好きだ。
「……会いたいよ……。
今すぐ会いたい……っ」
泣きじゃくりながらおばあちゃんの肩に顔を埋めて、千鶴がどれだけ好きかを呟いた。
そしたらおばあちゃんはとびきり優しく微笑んで、こう言ってくれた。
「千鶴も、澪ちゃんのことが誰より大好きなのよ」
それだけで今は、全て救われる気がした。
千鶴のおばあちゃんだからだろうか、優しい匂いはどこか懐かしくて、次第に心地良い眠気が瞼を重くした。
私はしばらく藤堂さんの膝の上で眠ってしまった。
「澪、起きて下さい」
千鶴の声が遠くで聞こえる。
とても楽しい、夢を見た。
だけどそれは突然響いた戸の開閉音で終わりを告げる。
その音に反応した私は、涎を垂らしながらビクリと体を揺らした。
「!?あ、ごめんなさっ!!
寝て……た……?」
今日は驚くことばかりだ。
……どうして目の前に……千鶴にそっくりな女の子が立っているのだろうか。
年齢的にまだ小学生だろうか、超美少女である。
千鶴似の黒髪と切れ長の瞳が日本人形を思わせた。
……え、千鶴にそっくり!?
……は!?私どうかしちゃってる!?
未だ私の頭は眠りから醒めていないらしい。
どうにも思考が定まらない。
千鶴にそっくりな女の子なんて、ありえない。
きっとまだ夢の中なんだ。
ほら、寝直そう。
「あら!!弥生っ!!ばあちゃん、会いたかったのよぉ~!!」
「おばあ様!お久しぶりですわ!」
いや、これ夢の中と違う。
ちょっと待って。
この女の子、誰……??
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