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魔法少女の上司たちの会議
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その日、日本にある魔法局の、各支部の局長が集り、会議をしていた。
この会議は支部の局長にのみで行われており、秘書や関係者は誰も居ない。
基本的に話し合うのは、各支部での魔物の討伐状況の確認や、魔法少女の現状。
最近有った不祥事や事件。
そして、表沙汰にするのが難しい事を話し合っている。
その中には今月末に開催される学園別新人魔法少女大戦の話もあった。
「選手が全員決まったようだが、日本の代表があのイニーフリューリングだと言うのは本当かね?」
四国支部長の堀口がお茶を一口飲んでから、問いかける。
何かと話題に上がり、魔法局本部だけではなく、支部にも影響を与えている魔法少女。
最近では新人の魔法少女を守りながら1日でS級を11体討伐し、ランキング9位であるアロンガンテが、手放しに誉めていた。
その他にも東北支部所属のタケミカヅチこと、ミカちゃんを指定討伐種と思われる魔法少女から守ったり、話題に事欠かない。
「そうみたいですが、何か問題がありましたか?」
今回の司会を担当している、北関東支部長の天城が答える。
本来なら別の人間がやる予定だったのだが、マリンが居ない間の魔物討伐を頼む代わりに、今回の司会を交換したのだった。
「問題はないのだが、君の所のマリンでは駄目だったのかね? 先程のあれではイニーフリューリングに勝っている様に見えたが?」
先程のあれとは、イニーとマリンの喧嘩の事である。
マリンが覚醒した事により、異常な魔力が検知された為、管轄である北関東支部で映像を映していたのだ。
天城としては非公開にしたかったのだが、今回の会議で他の局長から圧力を掛けられ、動画を流した。
その動画は全ての局長の度肝を抜いた。
動画の時間としては5分もない、短い物である。
だが、その戦闘は新人の魔法少女同士のものとは思えない内容だった。
雨霰の様に魔法を使うイニーと、その魔法を真っ向から打ち破るマリン。
天城もこの映像を北関東支部で見た時は理解が出来なかった。
引きこもっていたはずのマリンが、今までとは別の姿となり、あのイニーフリューリングと戦っていたのだ。
天城は疲れた自分が幻覚でも見てるのかと思ったが、白橿に頬を叩かれて正気に戻った。
直ぐにイニーとマリンをどうにかしたかったが、スターネイルとブルーコレットは魔物の討伐に出ており、今は見守るしかなかった。
もしかしたらマリンが殺されるのではないかと危惧した天城だったが、動画のマリンは実に活き活きしており、天城の懸念を吹き飛ばすには十分だった。
だが、隣で一緒に映像を見ていた白橿はマリンの変化に驚愕していた。
彼女は既に覚醒していおり、魔法少女としての到達点に既に至っていたはずだ。
将来はランカーも夢ではなかった……将来は。
確かにまだ制御は上手く出来ず、強化フォームになれる時間も短い。
それでも、A級を1人で倒す事は出来るし、制限時間以内ならそれ以上も可能だった。
映像のマリンは、覚醒したのだってつい最近だと言うのに、これまでの覚醒とは別物だった。
踊る様に二振りの刀で魔法を斬り裂き、舞の様な足捌きは魔法を踏み砕く。
それはランカーの様に、理不尽な姿だった。
今はまだランキングも高いとは言えず、まだまだ未熟だろう。
されど、あのイニーを手玉に取り、イニーの喉元に刀を突き付ける様はとても心を引き付けるものだった。
そして、マリンがイニーの頬にキスをした。
これには動画を真面目に見ていた局長たちも、何て言って良いか分からなくなった。
その後直ぐにマリンは北関東支部に来て、謝罪をしたが、イニーの事については何も言わなかった。
詳細を聞きたかった天城だが、マリンの無言の圧力により、黙るしかなかったのだ。
天城としては、マリンが新魔大戦に出てくれた方が支部としてはありがたい。
しかし、下手に目立つのも困るのだ。
日本で有名な優勝者だと、タラゴンやグリントが居るが、2人とも優勝してから少しして支部から本部に移動し、それからランカーになっている。
戦力に乏しく、未だに先の見えない状態の北関東支部としては、もしもマリンが優勝し、他の支部か本部。あるいは、野良になられると非常に困るのだ。
あの真面目な魔法少女が直ぐに出て行くとは、天城も考えていない。
だが、もしもの事もある。
幸いにもマリンではなく、イニーが選ばれたのは天城としては、ありがたい事だった。
勿論この事を馬鹿正直に話すことはない。
「あの子は今年ではなく、来年出る気でしたからね。まだ魔法少女歴も浅いですから」
「それだとイニーフリューリングの方が最も浅いのだがね……まあ、君も承知してるなら良いさ」
堀口は天城の言い分を聞き、一応は納得する。
別に、イニーが新魔大戦に出るのに、難癖を付けたいわけではない。
一応とは言え、主催は魔法局となっており、それなりの威信が掛かっている。
日本の代表に負けてもらっては困るのだ。
「私としては疑念が残るのだがね。彼女は野良なのだろう? 代表として相応しいのかね?」
東京支部の片霧が書類を見ながら難癖を付ける。
基本的に、選考を学園に任せているとは言え、普通は紐付きが選ばれるのが通例だった。
しかし、プリーアイズが忘れていたのと、短時間で学園別新人魔法少女大戦の準備を、普通の新人魔法少女にさせるのは酷だ。
片霧の言い方には棘があるが、それはここに居る者も思っている事であった。
「今学園に居る新人は10人になりまして、一番ランクが高いのは21位のイニーフリューリングとなっていますので、強さの面で見れば妥当ではないでしょうか?」
「このS級を11体討伐と言うのも、自作自演とかではないのかね? この前の回復魔法の素養についての事を考えれば、彼女が敵側の可能性だってある」
「それはお茶会で正式に否定されてますし、彼女はタラゴンさんと楓さんが保護者となっていますので、心配はないと思います」
「ランカーとは言っても、女の判断だろう?」
ああ言えばこう言う片霧に辟易としながら、天城は言い返す。
「ちょっと良いかね?」
言い争いを見かねた、関西支部の相川が手を上げる。
「何でしょうか相川さん?」
「いやね、恐らくこの中で彼女とまともに会った事があるのは私だけだろう? なので、少し感想をと思ってね」
一同の目が相川に向けられる。
相川は少し前にジャンヌとイニーのボランティアによって助けられており、イニーを勧誘する程度には、イニーに好意的だ。
「彼女は間違いなく善良な魔法少女だよ。下手な事を言って、また楓にお灸を据えられてくないだろう?」
「ぐっ! 確かにそうだが……」
「それに、彼女は間違いなく強い。もしかしたら、昔あった爆炎姫の再来の混乱を、招く事になるかも知れん程にはね」
それは、今から12年前に起きた、タラゴンが全新人を1人で相手取り、優勝を収めた事件だ。
初戦を一撃で勝利したタラゴンが周りを煽り、それに妖精局が乗っかり、更に他の新人が怒った事によって起きた事件だ。
結果としてタラゴンが全員を爆殺し、勝利を収めた。
そのあまりにも早すぎる結末と、傍若無人な様子から爆炎姫と呼ばれるようになり、ランカーになった際にはそのまま引き継がれている。
勿論この結果により、日本の魔法局は各国から非難されたが、最終的に弱い方が悪いという結果になった。
対戦もシミュレーションで行われているので、怪我は誰もしていないし、あくまでもこの対戦は新人同士の親睦を深めたり、各国の魔法少女の現状を見る為に行っている。
結果としてタラゴンが大暴れする結果となったが、終わってみれば魔法少女同士は仲良くしていた。
「……流石にそれは困ると思うんだが?」
「……まあ、彼女はタラゴンさんとは違い、真面目だから大丈夫でしょう。既に決まった結果にうだうだと言うのは止めて、我々は彼女をしっかりとバックアップしていきませんか?」
タラゴンの話題によって若干冷めた空気を相川が何とか締める。
「私の支部も彼女には助けられているからね。私も、彼女の事は支持するよ」
黙って話を聞いていた、東北支部の渡辺が相川に賛同する。
東北支部は新人のミカがロックヴェルトに襲われた際に、イニーに助けて貰っている。
この事は本人であるミカが証言しており、間違いはない。
ミカの反応が消えた際も、東北支部は何もしてやることが出来なかった。
なので、東北支部はイニーに借りがあるのだ。
「一応話は纏まったと言う事で次の議題に移りたいと思います」
こうして、会議は進んで行き、全ての議題の話し合いが終わるのだが、最後に相川が発言を求めて手を上げる。
「どうかしましたか?」
「噂で聞いたのだが、イニーがタラゴンの妹になったと言うのは本当かね?」
「はい?」
タラゴンは妖精局に届け出を出した後に、ちゃんと実名義でも出しているのだが、あまり広まっていない。
それも水上なんて所に住んで居るので、タラゴンを見る者は少ない。
一応タラゴンは実名も正体も晒しているが、あまり家からは出ないのと、水上の人間がタラゴンと一緒に居るイニーの事を広める事が無かったため、知る者がほとんど居なかったのだ。
「確か住んでるのは水上だから、管轄は北関東だが、知っていたか?」
「知ってはいましたが、それが何か?」
「……いや、別に何でもない」
バツが悪そうに片霧は頬を掻き、眼を逸らす。
タラゴンは魔法少女の間だけではなく、一部の権力者からもトラウマとして扱われている。
特に腐敗している者たちにとっては、疫病神の様に扱われている。
タラゴンに関わる者は彼女の髪の色の様に燃やされ、爆発の餌食にされるのだ。
「他に何か質問や報告は有りますか? ……無い様なので次の議題に移りたいと思います」
会議はイニーのより二転三転したものの、滞りなく進んで終わった。
次に局長たちが集まるのは、学園別新人魔法少女大戦……通称、新魔大戦の日である。
この会議は支部の局長にのみで行われており、秘書や関係者は誰も居ない。
基本的に話し合うのは、各支部での魔物の討伐状況の確認や、魔法少女の現状。
最近有った不祥事や事件。
そして、表沙汰にするのが難しい事を話し合っている。
その中には今月末に開催される学園別新人魔法少女大戦の話もあった。
「選手が全員決まったようだが、日本の代表があのイニーフリューリングだと言うのは本当かね?」
四国支部長の堀口がお茶を一口飲んでから、問いかける。
何かと話題に上がり、魔法局本部だけではなく、支部にも影響を与えている魔法少女。
最近では新人の魔法少女を守りながら1日でS級を11体討伐し、ランキング9位であるアロンガンテが、手放しに誉めていた。
その他にも東北支部所属のタケミカヅチこと、ミカちゃんを指定討伐種と思われる魔法少女から守ったり、話題に事欠かない。
「そうみたいですが、何か問題がありましたか?」
今回の司会を担当している、北関東支部長の天城が答える。
本来なら別の人間がやる予定だったのだが、マリンが居ない間の魔物討伐を頼む代わりに、今回の司会を交換したのだった。
「問題はないのだが、君の所のマリンでは駄目だったのかね? 先程のあれではイニーフリューリングに勝っている様に見えたが?」
先程のあれとは、イニーとマリンの喧嘩の事である。
マリンが覚醒した事により、異常な魔力が検知された為、管轄である北関東支部で映像を映していたのだ。
天城としては非公開にしたかったのだが、今回の会議で他の局長から圧力を掛けられ、動画を流した。
その動画は全ての局長の度肝を抜いた。
動画の時間としては5分もない、短い物である。
だが、その戦闘は新人の魔法少女同士のものとは思えない内容だった。
雨霰の様に魔法を使うイニーと、その魔法を真っ向から打ち破るマリン。
天城もこの映像を北関東支部で見た時は理解が出来なかった。
引きこもっていたはずのマリンが、今までとは別の姿となり、あのイニーフリューリングと戦っていたのだ。
天城は疲れた自分が幻覚でも見てるのかと思ったが、白橿に頬を叩かれて正気に戻った。
直ぐにイニーとマリンをどうにかしたかったが、スターネイルとブルーコレットは魔物の討伐に出ており、今は見守るしかなかった。
もしかしたらマリンが殺されるのではないかと危惧した天城だったが、動画のマリンは実に活き活きしており、天城の懸念を吹き飛ばすには十分だった。
だが、隣で一緒に映像を見ていた白橿はマリンの変化に驚愕していた。
彼女は既に覚醒していおり、魔法少女としての到達点に既に至っていたはずだ。
将来はランカーも夢ではなかった……将来は。
確かにまだ制御は上手く出来ず、強化フォームになれる時間も短い。
それでも、A級を1人で倒す事は出来るし、制限時間以内ならそれ以上も可能だった。
映像のマリンは、覚醒したのだってつい最近だと言うのに、これまでの覚醒とは別物だった。
踊る様に二振りの刀で魔法を斬り裂き、舞の様な足捌きは魔法を踏み砕く。
それはランカーの様に、理不尽な姿だった。
今はまだランキングも高いとは言えず、まだまだ未熟だろう。
されど、あのイニーを手玉に取り、イニーの喉元に刀を突き付ける様はとても心を引き付けるものだった。
そして、マリンがイニーの頬にキスをした。
これには動画を真面目に見ていた局長たちも、何て言って良いか分からなくなった。
その後直ぐにマリンは北関東支部に来て、謝罪をしたが、イニーの事については何も言わなかった。
詳細を聞きたかった天城だが、マリンの無言の圧力により、黙るしかなかったのだ。
天城としては、マリンが新魔大戦に出てくれた方が支部としてはありがたい。
しかし、下手に目立つのも困るのだ。
日本で有名な優勝者だと、タラゴンやグリントが居るが、2人とも優勝してから少しして支部から本部に移動し、それからランカーになっている。
戦力に乏しく、未だに先の見えない状態の北関東支部としては、もしもマリンが優勝し、他の支部か本部。あるいは、野良になられると非常に困るのだ。
あの真面目な魔法少女が直ぐに出て行くとは、天城も考えていない。
だが、もしもの事もある。
幸いにもマリンではなく、イニーが選ばれたのは天城としては、ありがたい事だった。
勿論この事を馬鹿正直に話すことはない。
「あの子は今年ではなく、来年出る気でしたからね。まだ魔法少女歴も浅いですから」
「それだとイニーフリューリングの方が最も浅いのだがね……まあ、君も承知してるなら良いさ」
堀口は天城の言い分を聞き、一応は納得する。
別に、イニーが新魔大戦に出るのに、難癖を付けたいわけではない。
一応とは言え、主催は魔法局となっており、それなりの威信が掛かっている。
日本の代表に負けてもらっては困るのだ。
「私としては疑念が残るのだがね。彼女は野良なのだろう? 代表として相応しいのかね?」
東京支部の片霧が書類を見ながら難癖を付ける。
基本的に、選考を学園に任せているとは言え、普通は紐付きが選ばれるのが通例だった。
しかし、プリーアイズが忘れていたのと、短時間で学園別新人魔法少女大戦の準備を、普通の新人魔法少女にさせるのは酷だ。
片霧の言い方には棘があるが、それはここに居る者も思っている事であった。
「今学園に居る新人は10人になりまして、一番ランクが高いのは21位のイニーフリューリングとなっていますので、強さの面で見れば妥当ではないでしょうか?」
「このS級を11体討伐と言うのも、自作自演とかではないのかね? この前の回復魔法の素養についての事を考えれば、彼女が敵側の可能性だってある」
「それはお茶会で正式に否定されてますし、彼女はタラゴンさんと楓さんが保護者となっていますので、心配はないと思います」
「ランカーとは言っても、女の判断だろう?」
ああ言えばこう言う片霧に辟易としながら、天城は言い返す。
「ちょっと良いかね?」
言い争いを見かねた、関西支部の相川が手を上げる。
「何でしょうか相川さん?」
「いやね、恐らくこの中で彼女とまともに会った事があるのは私だけだろう? なので、少し感想をと思ってね」
一同の目が相川に向けられる。
相川は少し前にジャンヌとイニーのボランティアによって助けられており、イニーを勧誘する程度には、イニーに好意的だ。
「彼女は間違いなく善良な魔法少女だよ。下手な事を言って、また楓にお灸を据えられてくないだろう?」
「ぐっ! 確かにそうだが……」
「それに、彼女は間違いなく強い。もしかしたら、昔あった爆炎姫の再来の混乱を、招く事になるかも知れん程にはね」
それは、今から12年前に起きた、タラゴンが全新人を1人で相手取り、優勝を収めた事件だ。
初戦を一撃で勝利したタラゴンが周りを煽り、それに妖精局が乗っかり、更に他の新人が怒った事によって起きた事件だ。
結果としてタラゴンが全員を爆殺し、勝利を収めた。
そのあまりにも早すぎる結末と、傍若無人な様子から爆炎姫と呼ばれるようになり、ランカーになった際にはそのまま引き継がれている。
勿論この結果により、日本の魔法局は各国から非難されたが、最終的に弱い方が悪いという結果になった。
対戦もシミュレーションで行われているので、怪我は誰もしていないし、あくまでもこの対戦は新人同士の親睦を深めたり、各国の魔法少女の現状を見る為に行っている。
結果としてタラゴンが大暴れする結果となったが、終わってみれば魔法少女同士は仲良くしていた。
「……流石にそれは困ると思うんだが?」
「……まあ、彼女はタラゴンさんとは違い、真面目だから大丈夫でしょう。既に決まった結果にうだうだと言うのは止めて、我々は彼女をしっかりとバックアップしていきませんか?」
タラゴンの話題によって若干冷めた空気を相川が何とか締める。
「私の支部も彼女には助けられているからね。私も、彼女の事は支持するよ」
黙って話を聞いていた、東北支部の渡辺が相川に賛同する。
東北支部は新人のミカがロックヴェルトに襲われた際に、イニーに助けて貰っている。
この事は本人であるミカが証言しており、間違いはない。
ミカの反応が消えた際も、東北支部は何もしてやることが出来なかった。
なので、東北支部はイニーに借りがあるのだ。
「一応話は纏まったと言う事で次の議題に移りたいと思います」
こうして、会議は進んで行き、全ての議題の話し合いが終わるのだが、最後に相川が発言を求めて手を上げる。
「どうかしましたか?」
「噂で聞いたのだが、イニーがタラゴンの妹になったと言うのは本当かね?」
「はい?」
タラゴンは妖精局に届け出を出した後に、ちゃんと実名義でも出しているのだが、あまり広まっていない。
それも水上なんて所に住んで居るので、タラゴンを見る者は少ない。
一応タラゴンは実名も正体も晒しているが、あまり家からは出ないのと、水上の人間がタラゴンと一緒に居るイニーの事を広める事が無かったため、知る者がほとんど居なかったのだ。
「確か住んでるのは水上だから、管轄は北関東だが、知っていたか?」
「知ってはいましたが、それが何か?」
「……いや、別に何でもない」
バツが悪そうに片霧は頬を掻き、眼を逸らす。
タラゴンは魔法少女の間だけではなく、一部の権力者からもトラウマとして扱われている。
特に腐敗している者たちにとっては、疫病神の様に扱われている。
タラゴンに関わる者は彼女の髪の色の様に燃やされ、爆発の餌食にされるのだ。
「他に何か質問や報告は有りますか? ……無い様なので次の議題に移りたいと思います」
会議はイニーのより二転三転したものの、滞りなく進んで終わった。
次に局長たちが集まるのは、学園別新人魔法少女大戦……通称、新魔大戦の日である。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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