転生したら男性が希少な世界だった:オタク文化で並行世界に彩りを

なつのさんち

文字の大きさ
55 / 243
第五章:男性に聞く100の質問

男性に聞く100の質問その五

『著作権ですか? 歌や小説に対する権利、ですよね。
 作った人以外が勝手に使えないように保護する為の』

『そうです。この世界でもイラストは著作権による保護対象でしょうか?』

『もちろん、です』

『質問者さんはとあるイラストを手掛けましたね?
 そして今現在、複数の第三者が商業用として使用されていますね?』

『……はい』

『貴女はその第三者へ著作権を譲渡する契約を交わしましたか?』

『いいえ。……っ!?』

『僕はVividColorsヴィヴィッドカラーズ所属のVtunerブイチューナーとして、さらにはVividColorsの株主兼副社長として、我が社所属のイラストレーターが製作したイラストの無断使用について危惧しています。
 ……ですが、貴女方がもうしばらく様子を見たいと仰るなら、向こうからの動きを待ってみても良いと思っています』

≪VividColorsで起きた一連の騒動については、また改めて動画等を通じて説明させて頂く予定です。
 お騒がせ致しまして申し訳ございません≫

『さて、余計な話をしてしまいました。次の質問をお願いします』

『はい、えっと……、七十九問目です。
 何故私達にそこまで良くして下さるのでしょうか?
 自分で言うのも何ですが、きちんと書面に残したり、わだかまりがないように話し合いをしたりすればこのような事にはならなかったかも知れません。
 身から出た錆であると言われても仕方ない状況です』

『それはどうでしょうね。どれだけ用意周到にしていても、悪い人達ってのは抜け道を探すものです。
 それと、書面を残したりと形式ばった事をしなかったのは、それだけ個人個人に裁量を与えていたとも言えます。
 ここからここまでの範囲でしか活動するな、と言われると、表現者としての個人は抑圧されて身動きがし辛くなると思います。
 抑圧されて出ていったのではなく、配信環境そのものを強奪した訳ですからね。まさかそんな事をする人がいるなんて想像出来ないですよ』

『……七十九問目です。
 何故私達にそこまで良くして下さるのでしょうか?』

『あぁ、質問に対する回答になってませんでしたね。
 えーっと、Vtunerという新しい配信形式にいち早く目を付けられた、素晴らしい着眼点。
 そして会社を興すべきとされた判断力と行動力。
 そんな新しい分野に賭けたお姉様を支えると決めた決断力。
 貴女が描かれるイラストの魅力。
 お二人のお人柄と……』

『ありがとうございます! 十分伝わりました!!
 八十問目。お兄さんのイラストは、私が担当させてもらっても良いのでしょうか?
 もっと腕のある有名なイラストレーターさんにお願いする事も出来ますけど』

『いえ、貴女に描いて頂きたい。
 もしご自身で納得出来るイラストが描けない場合は描けるまで待ちますよ』

『……それはそれで胃に悪そうです。
 えっと、八十一問目。すでに十数枚のイラストを見て頂いていますが、その中からお兄さんが決めてもらえますか?』

『そうですねぇ、せっかく十枚以上の素敵なイラストを描いて下さったんですから、どうせなら一枚でも多く使いたいですよね。
 ……では四人兄弟か、もしくは四つ子のキャラ設定にしましょうか。見た目や顔はほぼ同じで、それぞれの色を決める事で見分けがつくようにして』

『またぶっ飛んだ事を言われますね。この世界に四兄弟なんて現存してないと思いますよ?
 えっと、八十二問目です。色分けするというのは?』

『長男が紫で名前が一徳いっとく。次男が青でじん。三男が赤で礼三れいぞう。四男が黄色で四信しのぶ。ちょっと無理やりですね。改めて考えた方が良いな』

『冠位十二階、ですか。渋いですね』

『あと思い浮かぶのは、さっき聞かれた四字熟語をもじってみるのも良いかも。
 風林火山とか花鳥風月から取って、名前に当てはめて考えてみるとか』

『八十三問目。四兄弟のキャラだとして、どのような配信になるのでしょうか?』

『その日その時間によって配信するキャラを変えるんですよ。
 長男はしっかり者で、次男はヤンチャで、三男は上二人が怒られているのをいつも見ているので要領が良く、四男は末っ子で甘えん坊。
 配信画面に映っているキャラによって視聴者さんに対する話し方や接し方を変えるようにしてやれば、より広く多くの視聴者さんに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか』

『うーん……』

『伝わり辛いです?』

『いえ、ここまで動画で手の内を曝け出して良いのだろかと思いまして。真似しようとすれば出来ますよね?
 もしこの質問を使うならこれが八十四問目です』

『大丈夫ですよ。初めての配信に向けて準備しているところも楽しんでもらえますし。
 それに僕以外の男がこれを観たとして、僕がVtunerデビューして生配信を始めるまでにYourTunesユアチューンズでチャンネルを開設してキャラ絵を四種類用意して配信する、なんて事があると思います?』

『考えにくい、ですね』

『仮にいたとしても、僕以上に上手くやれるとは思えません。それが並行世界から来たプロの配信者でない限りは』

『分かりました。どちらにしても私はお兄さんに着いて行くしかなさそうです。
 よく考えたら私、お兄さんのキャラを一ヶ月後の配信までに四種類用意しないとダメなんですよね。間に合うのか不安になって来たので、この動画を急いで撮り終えたいと思います!
 八十五問目。用意していた質問から……、今欲しいものってありますか?』

『視聴者さんの笑顔、ですかね』

『声が良い!
 八十六問目。今欲しい品物はありますか?』

『暑くないタートルネック』

『えー、ここでお兄さんの侍女さんからの質問です。
 八十七問目。今反省している事はありますか?』

『はい、反省している事は、スマホの充電が切れた事に気付かなかった事です』

『長くなりそうなので次の質問へ参ります。
 八十八問目。人からどんな性格だと言われますか?』

『お人好し』
『お調子者』

『だそうです』

『えっと、侍女さん達が回答されましたが有効とさせて頂きます。
 八十九問目。これを聞いていませんでした。身長は何センチ?』

『『175センチ』』

『です』

『はい。
 九十問目。足の大きさは?』

『『27センチ』』

『九十一問目。利き手は?』

『『右手』』

『九十二問目。好きな人はいますか?』

『『…………』』

『あれ? えっと、二人います』

『ご馳走様です。
 九十三問目。行ってみたい国はありますか?』

『台湾、ハワイ、グアム、サイパンとか行けたらいいなと思います』

『えっと、全部……、いえ何でもないです。
 九十四問目。これを聞いていませんでした。
 犬派? 猫派?』

『どっちも好きですが、猫派ですね。残念ながらアレルギーなので飼えませんが』

『九十五問目。ちょっとした自慢はありますか?』

『練習なしで自転車に乗れました』

『え、すごいですね。何歳の時のお話ですか?
 九十六問目とします』

『四歳だったっけ?』

『『三歳の時』』

『前世の記憶があるから……?
 次が九十七問目です。甘い食べ物は好きですか?』

『好きです。チョコもあずきもアイスもケーキも何でも好きです』

『九十八問目。Vtunerとしての当面の目標は?』

『一年以内に登録者百万人行かなければ引退します!』

『まだデビューもしてないのに!?
 えっと、では九十九問目。YourTunes以外のSNSは開設予定ですか?』

『とりあえずYoungNatterヤンナッターを開設して、動画投稿時と生配信開始時に投稿しますかね』

『それでは最後、百問目です!
 これを観ている視聴者さんへ一言!!』

『チャンネル登録、高評価、更新通知設定、YoungNatterと他のSNSでの拡散、友達や家族へのオススメをお願いします!』

『以上、お疲れ様でした! ありがとうございました!!』

『それではキャラ絵作りから始めましょうか。まずは……』

≪一ヶ月後をお楽しみに!≫
感想 23

あなたにおすすめの小説

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

男女比1:10。男子の立場が弱い学園で美少女たちをわからせるためにヒロインと手を組んで攻略を始めてみたんだけど…チョロいんなのはどうして?

ファンタジー
貞操逆転世界に転生してきた日浦大晴(ひうらたいせい)の通う学園には"独特の校風"がある。 それは——男子は女子より立場が弱い 学園で一番立場が上なのは女子5人のメンバーからなる生徒会。 拾ってくれた九空鹿波(くそらかなみ)と手を組み、まずは生徒会を攻略しようとするが……。 「既に攻略済みの女の子をさらに落とすなんて……面白いじゃない」 協力者の鹿波だけは知っている。 大晴が既に女の子を"攻略済み"だと。 勝利200%ラブコメ!? 既に攻略済みの美少女を本気で''分からせ"たら……さて、どうなるんでしょうねぇ?

男が少ない世界に転生して

美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです! 旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします! 交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…

美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。 ※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。 ※イラストはAI生成です

転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜

まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、 専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活   現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。   しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。   彼は大陸一の富を誇る名門貴族―― ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。   カイルに与えられたのは ・世界一とも言える圧倒的な財力 ・財力に比例して増大する規格外の魔力   そして何より彼を驚かせたのは――   彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。   献身的なエルフのメイド長リリア。 護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。   さらに個性豊かな巨乳メイドたち。   カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。   すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――   「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」   領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、 時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、   最強の御曹司カイルは 世界一幸せなハーレムを築いていく。 最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。

貞操逆転世界に転生してイチャイチャする話

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が自分の欲望のままに生きる話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!